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壱劇屋(東京支部)『二ツ巴』

12月22日(昨日が初日でした)から26日まで、
東京は池袋、シアターグリーンBIG TREE THEATERにて
劇団壱劇屋『二ツ巴』というお芝居をやっています。
ワードレス殺陣芝居、という、この劇団固有・得意とする演出方法の一つで練り上げる殺陣もりもりの物語ラインです。(壱劇屋自体はいろんな芝居ジャンルを持ってて、そのうちの一つのジャンル)
劇中にセリフも字幕も一切なし。それでも物語はそこにある。
映像エフェクトもなし。すべて人力で、CGでやるようなことをやる。
セリフがなくても芝居で伝わる。観客の想像力を信頼した、余白の想像を楽しめるお芝居です。
運命や自然の力、まるで神のような、そういう人には及ばないところに、それでも人として抗おうとする少女の話を。 


※チケットは劇場に直接行って買うこともできます。詳しくは上記アカウントをチェック!よしなに。

今回の公演は再演版。昔2018年に大阪で初演がありました。
実は7月に再演版を実施予定だったのですが、感染症の影響にて中止に…
が、この時期の延期にこぎつけてくださった、という形です。
一応の情報。

で、初日を見てきました。
以下、
・時系列順不同
・初演との比較
・ネタバレ含む
文体くずれまくり
な箇条書きメモです。
わたし向けです。
ツイッターでの宣言どおり期待値10倍の目線なので誰様やねんのメモが多い。
あと台本は初演時に読んだけど最近読んでないのでセリフや状況はほとんど自己解釈。
千秋楽どうなるかなー。



・冒頭ぴょんさんパパの引き止めがえげつくなっとるやん………心臓雑巾絞りになっちゃう……好きです……
・めちゃくちゃきっかけ芝居なので、ここがぴょんさん続投でわたしは「もととれたな」って感じです(言い方…)

・悪者になって娘たちが戦わないようにしたいのになかなかうまくいかずやきもきする王(父憑依中)に「わたしを、斬って、そしてどうか」というような表情をするぴょんさん100万点!!!!!!
・剣を受け取ってしまったとき、それから殺してしまったときの芝居もいいけど、マジであの最期がいい……ていうかぴょんさんが端々であの父としてめっちゃいい芝居してんだよなやっぱり
・初演に引き続き、ぴょん父、推しです

・ともえちゃんとはちょっと馴染みだといいなという妄想↓は今回もはたらきました

・わたしが頑なに二ツ巴において「父二人」と言わず「父ズ」というのはぴょんさんがいるからです。いや父ではないかもしれんけどね。「親族」なので。ただわたしには父に見えるので…
・ひなた久沓の指名(促し)の手がいやらしく…ない……!?
・二ツ巴タイトル、物理だ……!?(前はビニールに映像やった)(ただちょっと確証持てない)(ビニール大暴れにつきおそらく失敗した直前の動きが気になって)
・ビニールやっぱむずいねんな…と感じてしまう初日のなか、あまりに「「水」」すぎる日置さん。藤島さんと丹羽さんもさすがやった。あとは長谷川奏さんかな?
・人を生贄にして得る水なのであの水には人の命が滲みてんだろうな…と思っていて、なので、「人が水をやる」「そのため水が意思を持つように動く」思っている…あの水の前世は人……けど日置さんの水だけは前世も水ですね!笑という話をした
・(初演千秋楽近くの美化された記憶があるので、今回の水、翻弄されてたなあという印象ある)(やっぱりシアターグリーン幅が狭いわね…)(あの幅の柱の間を縫うの大変すぎるわ…)
・(いや、初演もvs我斜とかvs戸笈眼のときの水包みはわりとごちゃってたかな…?)(映像がないからァ)
・(ABCホールの広さあると浮かせておけるからなあ…あと幅と、当時は客席おりもできたのでダイナミックさも違うんかな?)
・橋も幅の影響もあってから半分だけになってる。初演版の橋がグッと下手側にズレて、真ん中〜上手の端っこが見えてる感じ(?)。下手側の半分は消えた(ので橋の下も伴って狭くなる)けど、階段付近のアクティングエリア増えたので橋の上、階段付近、平地、の3段階の動きできるのはよかった。動きが複雑になる。
・美術で枯れた木があるのもいい。初演は天井に木が茂ってて自然物感があってよかったけど、たしかにいま思うと「茂れるんだ…?」って感じだな笑 いや生活用水がないだけで木は大丈夫なんかもしらん(?)
・シアターグリーンの幅が活きるのは戸笈眼ちゃんの矢。壁が近いので、マジの弓矢の速さに近づいてる。ヒュッ……パン!じゃなくて、ヒュ、パン!ができる。つよい。
・矢のアクションモブワークむちゃくちゃいい。やっぱりあの矢ムーブは興奮する。今回特に矢で矢を払うとこのムーブがむちゃくちゃ速くてピュン!てかんじでかっこいい。
・須藤さんいいな〜〜怒り顔がほんまに憤怒…!て感じがしてうまい。気が張ってるときと、抜けてるときの表情の緩急がうまい。しおしおしてるときすんごい一緒に悲しくなってしまった……
・あとあいりさんも初演に比べて芝居幅が広がった感がある……身体の使い方もキレができてて、父のために訓練してる娘、の説得力が上がってる。ラストの水流の中に父親を探す一連のしぐさが良すぎる。
・穴あき桶:日置さん(かわいい〜)
 一番はじめの改造兵士(水神さま憑依):日置さん(続投!)
 たけむぱぱに憑依される農民:はでぃさん(似合いすぎ)
 水神様に憑依されてボロボロになる身体:おーみさん(さすが手練や)
・神様、ロン毛ちゃう…!!!そうかKOMAKIさんがいらっしゃらないのか………うわ〜〜印象変わる〜〜!!
・………栗田さんイケオジすぎんか????
・この神様、むちゃくちゃ落ち着いてるぞ…………!?!?(初演は…)(なんかふわふわ浮いてそうやったやん(?))
・ともえちゃんとトモヱちゃんの部屋に来て「うんうんいいですね〜」的なあとに「はい、「ニコッ!」」て両人差し指をほっぺたにあてるにこちゃんポーズを要求するひなた久沓isなに!?!?!?かわいいが!?!?!?(う〜ん、ダメダメ…みたいにアンコール要求してたし)(自分もやるし)(んで、パチパチ「すばらしい(ウンウン)」するし)
・あとひなた久沓…手刀が…重い……笑 トンッ(おおくま久沓)じゃないのよ、ドッッッ!なのよ
・戸笈眼ちゃん、宮から出ていくときに「キャ~~ッハハッ!」って声上げてたっけ!?ほんまにニャンコちゃんみたいでかわいいが!?!?
・トモヱちゃんに手を握ってもらって「やぁさしぃ……」みたいにうっとりしてるとこ、握手会で神ファンサもろたオタクのごとし
・我斜くんは安定の脳筋というか、脳筋じゃないのよ、戦い楽しいヒャッハー系なのよ……中の人的にマスケットさんが統率力高かっただけにギャップぅ!なっちゃう……邪魔なモノは行軍部下であろうが潰す!!爽快〜〜!武器が禍々しくなっててかっこいい……鍛冶師小林……
・初演の橋にぶら下がって蹴るやつ無かったよな…??
・我斜くんが久沓に改造されて戦ってるところを橋の上からハワワ…て見てる戸笈眼ちゃんかわいい
・そのあと自分も改造されるときやだやだなってるのがま〜たかわいいですね……
・戸笈眼ちゃんは初演より年齢(年齢…?)が下がった感じある
・我斜くんはちょっと大人になった感も見受けられるけど猪突猛進なのであまり差分はないかんじ…笑
・独鬼のときもせやったけど、内容を知ってるからか若干SEが遅れて聞こえるんだよな(殺陣がはやいのよ)
・水神様憑依タイムのvs戸笈眼ちゃんのとこ、まだ栗田水神は紳士的でしたね……赤星水神は……わざわざ顔を覗き込んでニヤァ…て笑うからな…神様のやることちゃうぞ……!!
・導き殺陣、むちゃくちゃ導かれてる感出てる〜〜!!!!よき〜〜!!!
・導き前のたぶらかしダンスはやっぱり赤星水神だけやったか…笑
・首締めからのギュン、も赤星水神…栗田水神はそもそも首締め…られんぞぉ、って感じでしたね笑
・水神様の憑依体砕けのクニャン、栗田水神はゴキュッって感じでしたね。殺陣にしろ被ダメアクションにしろ、キレがめちゃくちゃあるので、バキッバキッって感じする。格闘家。
・水神
 赤星水神:バーサーカー
 栗田水神:セイバー
・久沓
 おおくま久沓:剣持ったキャスター
 ひなた久沓:術的スキル持ちのセイバー
・なので、初演の上記セットは不思議の力で魅せる感じが強くて、再演は剣技・剛で圧倒してくる感じ。
・わたしは大熊推しなのでしかたないのだけど、久沓パフォーマンスタイムがなかったので「やっぱりないんや…!!」と残念なようなホッとしたような…あのクニャクニャはおおくま久沓ならでは……
・ただひなた久沓はそのぶんあの狭さの中でジャンプからの前転からの剣なぎ払いからの改造ムーブをかますので「むちゃくちゃ仕事するやんこの宰相…!!」て思ってしまった笑 
・おおくま久沓、兼神職っぽい。呪い。薬学とか。ひなた久沓は外交とか政治関係をしっかり固めてる。政経。絶対剣道もやってる。猩獣の弥左(再々)が良くない方向にいってもうたらあんな感じだろうな……
・あとひなた久沓、人心掌握を自分の魅力でやってるとこあるな。おおくま久沓は権力(ないし水という生命維持の必須要素)を盾にやってる。
・そうや水!生贄入れ替えがバレて不利になったときに橋の上で見せる水筒!ひなた久沓は民衆に撒いたけども、おおくま久沓はあそこ自分の手に出して飲んでましたからね!?おおくま久沓いやらしい……

・王が一礼した……!?
最後の娘との戦いのところ、民衆の足を遠退けさせる水神様に対しての王のふるまいについて。初演時の感想は↓
やねんけど、今回は水神に頭を下げた…ように見えた。正直あのときの王はすでに死んでいて、ほとんどたけむぱぱなので、水神への礼はあるかもなーと思えど、となりのたけむぱぱは手を合わせてて振る舞いが違う。
王も信仰は保っていたのか、いやー、前半の神に対抗する振る舞いを見てると礼儀としてかな?
千秋楽前に台本を読むのでむにゃむにゃ考えてみたいところ。  


・民衆の「ワァッ!」がきれいに揃って明瞭すぎて、その中心にいる狂人を倒すことの出来たヒーローとなった娘(たち)が逆に浮いていて悲しかったなあ…民からは見えないことが多すぎる……

・ED、水を取り戻した川のほとり、かみてで足パチャパチャしてる藤島さん可愛すぎ案件
・たけむさんの最後の背中押しでやっぱり心臓雑巾絞りになる件。肩を持とうとする手がね、絶妙に触れてなくて(背中にだけは少しだけ触れる)、震えとるんですわ。

・神様モンペ↓も再演でもはたらきました。神様は祟る。神様は別に人間に都合のいい存在じゃない。人間が都合よく扱うだけ。




・久沓(くぐつ)という音について



いったんここまで。
なにか思い出したら追記しよう。

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