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鍵盤音楽作曲家群像6

お気に入りのチェンバロ音楽を紹介します。

チェンバロ奏者もさまざまな方を選んでいますが、私のイチオシをご紹介しております。

今回は北ドイツの巨匠、Dieterich Buxtehude(ca1637-1707)を紹介します。

⑥ディートリヒ・ブクステフーデ

ブクステフーデもトッカータを遺していますが、こちらは調性提示と即興的な導入につづき、フーガ風の急速部と、典型的な構成です。

輝かしい導入部と、朗らかな雰囲気で全体が包まれています。

古楽では特に古典調律の響きが美しいものですから、全編を朗らかな雰囲気で統一的に終わるという簡素さが特に当てはまると思います。

トッカータ・ト長調

ここで紹介したモーテンセンはデンマーク出身のチェンバロ奏者です。

この曲にふさわしい、輝かしい演奏だと思います。

組曲・ハ長調

出だしがなんとなくバッハの平均律クラヴィーア曲集の二巻のプレリュード・ハ長調を思い出す、穏やかなアルマンドです。

この曲をはじめ、ハ長調は穏やか・平穏というイメージの曲が多いような気がします。

ブクステフーデの舞曲は、基本的にバッハの組曲に繋がる、単一的な曲想をアルマンド・クーラント・サラバンド・ジーグなどのスタイルで表すというイメージがあります。

組曲全体の統一感が、フランスの作曲家と異なるように感じますね。

シモーネ・ステラはイタリア・フィレンツェ出身の新進気鋭のチェンバリストで、最近も精力的に収録を行っています。

アリアと32の変奏

グレン・ウィルソンによる演奏です。

グレン・ウィルソンはルネサンス~初期バロックの作曲家の作品を精力的に収録している方です。

おそらくフレミッシュのチェンバロを愛用されていて、とても重厚な響きを聴かせてくれます。

アリアと32の変奏、というと、似たようなタイトルの作品がバッハにもありました。

ゴールドベルク変奏曲です。

こちらの変奏曲は、ベルガマスカという民謡のモチーフを使用していますが、ゴールドベルク変奏曲にもクオドリベットという変奏がベルガマスカを引用しています。

この時代ベルガマスカのモチーフを利用した曲は複数ありますが、私個人的にはフレスコバルディのベルガマスカが印象に残っていますので、ここで併せて紹介します。

ベルガマスカのように、同じモチーフをいろいろな作曲家が利用して作った作品を聴き比べるのも、おもしろいです。

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