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038 闇よりも光を


仕事を辞めたことに後悔はないけれど、当時の私の仕事に対する向き合い方について、考えさせられる出来事がありました。

先日、ある自治体の行政サービスについて、『ありがたい。感謝している。』と住民の方の声が投稿された記事を見かけました。
私の前職は公務員。
退職する最後の年の配属先の仕事の1つが、その『行政サービス』の「立上げ準備」でした。
良いサービスだとは解っているものの、当時の課の人数では現状の業務をこなすだけで精一杯(しかも皆、疲弊していた…)。
それを主張しても「今の人数でやる方法」を考えるように言われ…。
それでは十分なサービスが提供できないのでは?と、他部署の応援を求める代替案を出したりしたものの理解を得られず😢…。ギリギリの人数で実施する方向で計画は進みました。(理解を得られないことに、パワーバランスで負けた感も感じていました)

係員にどう説明しよう?皆クタクタなのに、これ以上仕事が増えたらどうなるんだろう?と、複雑なモヤモヤした感情だったことを覚えています。

前述の記事を読んだとき、喜ばれるサービスなのに、そんなサービスを提供できることが『嬉しいこと』で、それこそが『仕事の喜び』のはずなのに…、当時の私は「しんどい」「忙しい」と『負の部分』ばかりに目が行っていたことに気がつきました。

もしも、光の部分に目がいっていたら、もっと違ったアイデアが浮かんでいたのかもしれない…

なんか…そんな自分が残念でショックでした。

今思えば、私自身が疲弊していたので、負の方向にばかり注目し、光に目を向けることができなかったのかもしれません(結局、その年に退職したし…)。

「光があるからこそ闇ができる」

今度、負の部分に目がいき、暗闇にどっぷり浸ってしまったときは、「光」の部分はどこかを探して目を向けてみようと思いました。

ちなみに私の退職後に、そのサービスは実施されました。トラブルもなく評判もいいとのこと。きっと闇よりも光に注目した職員の方々が頑張っているんだろうなと思うと、離れた場所からではあるけれど、エールを送り続けたいと思っています。



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