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よるのうみ

久しぶりに、夜の海に出た。

今年も海の家が建ち始めるらしい。

高校最後の夏、受験を前に最後の遊びに急遽クラスの友達とこの海に花火をやりにきた。今でもきらきらの想い出で、ずっと大切な記憶で。
あの頃の私は何にでもなれると思っていた。すごく生き生きしていて、強かった。
まぶしかった。未来は明るいものだと信じて疑わなかった。

でも、人生はそんなに甘くキラキラしてなくて、いろんな苦いものを味わって今に至る。今でも私は何者かになるために一生懸命になるし、最強の挑戦者でいたい。だけど、キラキラはしていないし未来は曇りがかって見える。大人になった、現実を見るようになったと言われればそうなのだろうけど、そうじゃない。弱腰なんだ。

苦しいと思うあと一歩を踏み出せていたのに、苦しいと思う前に違う選択をして避けている。

去年病気をして、そこから体調が優れなくて、私は弱いのだと思うようになった。
これ以上進んだらダメだと言い聞かすようになった。
もちろん、体調第一であって自分で自分の調整をできることに越したことはない。だけど病は気からなのだ。できないと思えばできない。

できると信じて一歩出すことは大事なことなんだ。
大人になったでまとめちゃいけない。

私が私であるために、自分でエンドラインを引いちゃいけない。

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