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WEリーグ

女子のプロサッカーリーグ『WEリーグ』開幕して4節を終えました。もっと早い時期に思ったことを綴りたかったのですが、言いたいことが散在して整理できずにいました。いい加減ここらでまとめなきゃ的にやってみます。

先ずは我が浦和レッズレディース。
1試合足りず3試合消化して三つとも勝って勝ち点9の暫定首位。プレシーズンマッチの3試合が何れも煮え切らない内容だったのでいささか懸念してましたが開幕してみたら強度を高めたワンダーなサッカーでよかったです。兎に角、開幕のベレーザ戦勝利は選手達の大きな自信になったと思います。

次に全体的な話として、
かねてより懸念されていた11チーム構成です。毎節『試合なし』のチームが発生します。これをリーグでは『理念推進日』として何らかの活動しなさいと課しています。多分リーグから『こんなことしなさいよ』的なサンプルを示されていると思います。個人的にお仕着せっぽくて嫌です。この手のものは何れ『今度なにする?』ってなりがちです。
こんな日無くても、普段から様々活動やるに決まっていますから大きなお世話です。日当出てるなら話別ですが。
勝敗表も分かりにくい。我がレッズレディースは1試合足りない3試合を消化。いつになったら消化数が並ぶのか、分かりにくい。

何を基準に選んだのか。
Jリーグは明確な基準を設けて納得感がありました。ホームタウン、自治体との関係、スタジアムなど。これが満たなかったからヤマハ(磐田)、フジタ(平塚→湘南)、日立(柏)、ヤンマー(桜大阪)は1993年の開幕に間に合わず鹿島が滑り込みました。

WEリーグはどうなのか?
昨年までベレーザはホームスタジアムを固定出来ずにいました。昨季、AGFフィールドなどと言う、およそトップリーグの首位攻防には不似合いな舞台でレッズレディースが戦ったのは記憶に新しいところです。今季のベレーザ、日程が決まっている分は西が丘ですか、オフィシャルサイトを見ると西が丘の他に、AGF、多摩陸上、平塚、大和、ひたちなか、駒沢陸上の計6ヵ所が記載されています。ベレーザにお客が増えないのはスタジアムが固定されていないから、と言うのは明白。リーグは勧告しなかったのですかね?

もっと酷いのは、ちふれASエルフェン埼玉。
元々埼玉県西部のクラブ。ホームタウン協定を締結した自治体は狭山市、飯能市、日高市。で、スタジアムは熊谷。全然違うじゃないですか(笑)。地方巡業のレベルですよ(後日編集:なんと熊谷市とも協定を締結しとった(^-^;)。なでしこリーグ時代からスタジアムは固定出来ずにいたはず。私は川越と鴻巣とNACK5でちふれの試合を見ています。行くと必ずちふれの商品をくれます。私は、ここでいただいた洗顔石鹸が気に入って、もう何年も使い続けています。だからなんだって話ですが(^-^;
要するに企業チームなんですよ。ちふれあっての存在。これでいいんですかね。

参入を受け付けた時点で実体が無かったチームが2つありました。大宮アルディージャとサンフレッチェ広島。どちらもJクラブであること、同じ町に別の女子サッカークラブが存在すること。広島には複雑な事情があり、なかなか理解しきれないのでここでは触れません。で、大宮ですよ。なでしこ2部に上がったばかりの十文字学園女子大学を主体にしたクラブチームを大宮に移管する荒業。ちょっと女子サッカーをかじれば『はは~ん』と察しがつくでしょう。佐々木則夫その人であります。2016年4月当時の肩書きは『十文字学園女子大学副学長』『大宮アルディージャトータルアドバイザー』。2019年には『女子新リーグ設立準備室室長』。これだけネタが揃えば皆まで語るまでもありません。

最初の参入申請で認められなかったことが明らかだったのは、伊賀FCくノ一三重。
組織を法人化し選手雇用も確保したと聞きます。見送りの理由は大型映像装置、夜間照明が無いなど、スタジアムにあるようです。
と言うことは、大型映像装置と夜間照明があればスタジアムを確保できたら、地元に無くてもいいと言うことですね?
或いは未整備でも今後の見通しを示せばリーグで支援してゆくとか、そんな動きはなかったんですかね?私はエルフェン上げるなら伊賀、世田谷(希望したかどうかわからないが)を上げた方がいいと思います。

最後に。
チーム名について触れたいと思います。
『ベガルタ仙台レディース』はマイナビの参入を得て『マイナビベガルタ仙台レディース』になり、ベガルタ仙台が運営から手を引き今季から『マイナビ仙台レディース』となりユニフォームはマイナビのコーポレートカラーの水色になりました。『ベガルタ』の名とゴールドのカラーが残らなかったのが残念でした。我がレッズレディースにはそんなことはないとタカ括ってたらなんと『三菱重工浦和レッズレディース』!
クラブの財務保証のためのネーミングライツとは聞いていますが釈然としない。
で、WEリーグは何を考えているのでしょうか?Jリーグ開幕前後、多少の企業名の露出は目を瞑りますが何れは地域名のみですよ。としながら、開幕すると読売+日テレ以外のマスコミがこぞって企業名を外した。これは物凄く大きかったと思います。トヨタ、松下、日産、古河、マツダ、三菱が一斉にチーム名から消えた。後に参入した大企業を母体に持たないクラブの参入とは訳が違います。
これが後に地域に根差すクラブの意味合いが規定付けられた一因と私は思っています。これができたのはJリーグとBリーグだけです(共通するのはどちらも川淵三郎案件)。

色々ケチつけましたが、開幕戦のベレーザVSレッズレディースの一戦は多くの方に女子サッカーの価値を知らしめた好ゲームだったと思います。あの戦いを続ければ女子サッカーの競技力は高まりますし、露出高める仕掛けと併せて、期待が高まります。

その中心にレッズレディースがいます。

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