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トウシンダイ

 12月13日、カフェゼミのサブゼミのゲストにメロンパンフェス主催者の平井萌さん、通称ひらめさんが来てくれた。テーマは「等身大のソーシャルデザイン」メロンパンフェスはコンゴ民主共和国への支援を行っているのだが、コンゴのことを全くもって強要していない。それはコンゴへの関心がない人たちにも届けたいから。関心のある人達だけに届けたほうが、支援は大きいかもしれない、けれど無関心な人たちにも届け続けることをやめない。そう思っているのもひらめさん自身がそうであったからという。ひらめさんが、コンゴの問題について知ってからどうにかしたい!と思い、ずっといろいろ考えて、いまのメロンパンフェスのやり方になっているのだなと、深く感じさせられた。そして、ソーシャルデザインって、きっかけや響くものは人それぞれだけど、それについて自分なりに考え続けるかってとても大切だなぁとも思った。

 最近、フードロスについてのイベントに参加することが続いた。毎日食事をする私たちにとって、とても身近な問題なのだが、あまりにもロスを出すことが日常茶飯事すぎて、または個人ではどうしようもないくらいあまりにも大きな問題すぎて、私は考えることすらしていなかった。11月下旬にしごとナイトバーで一般社団法人フードサルベージ代表の平井巧さんのお話を聞いて初めてフードロスについて考えた。平井さんは各家庭で余った・眠っている食材を持ち寄り、新しいレシピでおいしく楽しく、食べよう!というサルベージパーティを日本各地で開催している。平井さんの言葉で刺さったのは「じぶんなりのフードロス論を持とう。」というものだった。ロスが出ることが悪い、なくすことが第一、それはそうかもしれない。けれど、大きく背負いすぎてしまい、自分が苦しくなってしまうのも違うのではないか。だったら、自分ができるフードロスへの向き合いを考えよう!それがじぶんなりのフードロス論だ。
 なるほど、と思った。もちろん根本的に問題が解決することが一番だけど、今の現状、私の生活でいかに日常的に問題を意識し、考え続けるかということだけでとても大きな変化じゃないか。長い目で問題に向き合って、自分なりの考えを探してみようと思ったのだった。
 そしてその後、サルベージパーティにも実際に参加してみた。今度自分でもサルベージパーティをやってみることになった。ずっとそのことを考えてなくてもいいから、片隅ででも長い目で考えることを続けていきたいと思っている。

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