自分の感覚

ふと思ったけど、私が今勉強していることって、「自分の感覚が正しいこと」の確認を行っているんだなってつくづく思う。

私は性格上、心の中で「もっとこうした方がいいんじゃないかな……」と思っても言えないことがほとんど。
例えば、授業のグループワークとか、他の人の講評を見ているとき、「ここをこうしたらいいのにな……」とか、「ここをもっと詰めてここまでやるべきじゃないかな……」とか、「これをやってしまったらこう思う人がいるかもしれない」とか、ひとりで勝手に思っている。
でも、私の考えすぎかもしれないし、私が言ったところで偉そうになるだろうし、所詮アマチュアなので間違っている感覚かもしれない……と思って、言えなくなってしまう。

でも、そういうとき、大抵私が思った通りに「こうした方がいいよ」と、教授がアドバイスしてて、「あ、私と同じだ」と思う経験が、大学に入ってから何十回もあった。

教授だけじゃなくて、本の情報とか、実際にすごい活躍をしている実力者の人の言葉とか、そういうのも全部ひっくるめて、私の感覚を肯定してくれているように感じることばかり。

そうして最近になってようやく、私が思っていることを発言することでより良くなるかもしれない!と、ポジティブに考えられるようになってきた。
自分の感覚を信じていいんだ!って素直に思えるようになった。

私の直感って、多分周囲の状況とかあらゆる情報とかを瞬時に噛み砕いて頭の中で整理した結果に基づいた推測であって、かなり合理的な結論になっていると思う。ただ、その処理が速すぎて説明できないので、直感という言葉で表すしかないだけであって、だから、だいたい正しいんだと思う。
そして、今大学で勉強して知識をつけていることで、その推測の精度を高めていっている最中なんだと思う。

これってこれから仕事していく上でもすごく大事で、特に私みたいに芸術のような曖昧な世界で勝負していくとき、自分の感覚をどれぐらい信じられるかってかなり重要になってくる気がするし、多分こう考えている今の感覚も、きっと正しい。


でも、それと同時に、こういう感覚を持ったデザイナーの人が増えてほしいな、とかいう、偉そうなことも思っちゃっていたりする。

私が「この表現は表立ってするには危ないかもしれない」と感じたものはだいたい正しいし、「この表現は、これである理由がないな」と思う感覚も、だいたい正しい。

世の中には、何となくで作られているものが沢山溢れかえっていて、その中から、本当にいいものを見つけ出せる自分の感覚を大事にしたいし、見つけてもらえるようないいものを、心を込めて作っていきたい。

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