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ウェブトゥーンの教科書 -(3)ネーム(絵コンテ)がキモ

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縦漫画であろうと横漫画であろうと、ネーム(絵コンテ)が漫画の設計図であり、最重要なパーツ。

ネームの出来が悪いと、あとはどういじっても、作品は良くならない。
映画やドラマのシナリオ(脚本)と同じ。

Webtoonでは、先へ先へ(下に下に)読ませる工夫が必要だ。最近では、セリフの入った吹き出しの位置を中心に集めるタイプの作品も目立つ。センターセオリーとでも呼べば良いのか。

作り手の意識としては、話の終結部に向かって、どんどん読み進めてもらわなくてはならない。
さらに1話読んだら、次の話に引きずり込まないと困る。

ヒキ(引き)の強さもまた重要。
話がそこで落ち着いてしまうと、次の話を読んでくれない恐れがあるので、宙ぶらりんにしておくのは、基本的なテクニックである。
毎話毎話ごとに、次の話を読ませるように作るのは、なかなかに大変。

残念ながら、原作の作者がこのような現場の苦労を知っていることは少ない。小説を書く者は、読者を自分の土俵(世界観)に引きずり込んで、読んでもらうのが一番楽しいから。
ストーリーを細切れにして、引き引きでつなぐなんてことは、作品の冒瀆だと考える者もいる。

そこで、編集者(プロデューサー)が、原作者と打ち合わせして、漫画化にあたって原作の再構成や細かい変更について了承を得るのが大事になってくる。猛反対されれば、コミカライズはできない。

ウェブ小説の中には、このように毎回人気を取らないと続かないような「週刊誌スタイル」で書かれているものもあるので、Webtoonには打ってつけだ。

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