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エディアース~作成現場のウラ話~

#エピソード3 :デッサンとクロッキー

第3回目は前回に引き続き、
私がなぜこれほどイラストやアートに対して
こだわりを持つぐらい大好きになったのか

今回は美術大学編をお送りします。

18歳の春

無事大学に進学した私は
新天地で期待と不安を抱きつつ、
キャンパスライフをスタートさせました。

大学のガイダンスも終わり、
本格的に授業が始まった、
ある朝のことでした。

意気揚々と元気よく
教室のドアを開けたその瞬間、

『何やってる!早くドアを締めろ!!』

と、いきなり教授の怒号が
私めがけて飛んできました。

訳が分からないまま急ぎドアを閉め、教室の奥に進むと、

ナントなんと!

教室の真ん中に見知らぬ女性が
一糸まとわぬ姿で立っているではありませんか。

それはいわゆる『裸婦デッサン』。
実技の講義だったんです。

恥ずかしながら、まだ女性を知らなかったその頃の私は、
その実技時間中、悶々としてほぼ前を向くことが出来ず、
まともに描けなかったのを覚えています。

その講義名は…”素描実技1” 
と書かれていただけでした…(笑)

線描写

美術の授業で、
『デッサン』と『クロッキー』の
言葉だけは耳にした方も多いと思いますが、

少し解説すると、

面をつなげ、時間をかけて
よりリアルな質感や立体感(かたまり)を
表現するデッサンに対し、(面描写とも言われます。)

クロッキーは短時間に線で
本質を捉える表現力を鍛えます。
(こちらは線描写とも言われます。)

体の線がやわらかい裸婦は
クロッキーには欠かせないモチーフです。

鉛筆をすべらせながら、

線の強弱で輪郭を的確にとらえつつ、
骨格や筋肉、皮膚の質感を端的に
表現していきます。

こちらは2018年に描いたデッサン。
質感の表現が幾分うまくなってはいるものの、
粗さも見え隠れ…

デッサンの場合、
消しゴムは光を描く(白を入れる)
作業であるのに対し、

クロッキーには、
消しゴムはあまり使いません。

すべて感性と指先の
一発勝負で練習します。

とにかく数をこなし、
経験値をあげることが上達の近道です。


話を戻します。

美大あるある

私が通っていた学校は
とりわけ女子の方が多く、

同年代の女の子と女性の裸を見つめる
異様な光景が広がっていたわけですが…

しかし、”慣れ”というものは怖いもので、
何回も同じことを繰り返し、
それが当たり前になってくると

最初の感情が薄れ、

事実、目の前に全裸の女性が立っていても
絵を描く対象物としてしか見えなくなってしまうのです。

これ、美大生あるあるだと思います。

この時はそれが当たり前なことだと
思っていましたが…

でも、今更になって、あの環境をいかして、
もっとたくさん描いておけばよかったなと思う今日この頃です。

毎日が驚きと発見の連続で、
希望しかないと思った
学生生活の始まりでしたが…

この後、私の人生を180度大きく変えてしまうほどの
予期せぬ大波乱が待ち受けていました…

と、まだまだお伝えしたいことはあるのですが、
今回はここまで。続きは次のエピソードでお伝えしたいと思います。

いかがでしたか?
私とエディアースの挑戦はまだまだ道半ばですが、
少しでも絵の世界の魅力がお届けできたなら最高です。

今回の話についてや、こういったことを聞きたいなど、
良かったら、皆さんのご意見やご簡素をお寄せください。

ではまた、次のエピソードもお楽しみ下さい。


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