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子どもたちの意思を尊重し、情報収集を通じて寄り添っていく

Edu.torチューターとしてご活躍中の後藤さんに、お話を伺いました。


子供は、三者三様の進路へ


チューターになったきっかけは?

Edu.torの方から声をかけていただきました。子どもが三者三様の進路へ進んでおり、日本以外の環境も多かったため、自分の経験が役に立てばと思い、チューターになりました。

ご家庭の教育方針を教えてください

海外赴任の多い環境だったのですが、家族で一緒に夫の海外赴任へついて行くことが前提でした。その中で3人の子どもたちには、その国・地域で受けられる教育を選ばせました。

中学・高校・大学進学時に苦労したことはありますか?

長男は、日本人学校在学中に中学受験をしました。苦労たしことは、情報が集まりにくかったことです。現地で通っていた塾が中学受験対応になっていなかったので、小学6年生の長期休みには、夏季・冬季講習を受けに、日本へ一時帰国しました。何校か見学にも行きましたが、本人の意思を尊重し、見学した学校ではないところへ進学しています。大学も本人に選んでもらい、国立大学へ進学しました。

長女は、小学3年生で日本に帰国しました。再び海外赴任となるかもしれないと思い、中学受験は考えていませんでしたが、お友達が受験をするのを見て本人が行きたいと選んだので、協力しました。6年生の夏まで受験勉強をしましたが、秋から海外駐在が決まり、香港へ引っ越しました。突然の転勤でしたが、途中から本人の意志でインターへ通いました。中3の秋に上海へ引っ越した時には、ビザの規則から日本人学校に入れず、編入試験を受けて現地校国際部でアメリカ系のカリキュラムを学びました。大学は、教育コンサルタントを使い、アメリカの大学へ進学しています。

次女は、上の子を追いかけるように、香港ではインターへ、上海では同じ系列のイギリスのカリキュラムをやっている学校へ通いました。イギリスの大学へ進学しています。

進路を子ども自身に選択させることについて


長男が中学受験をし、進学校へ通っている際に、親の価値観が固まりすぎて選択肢を狭めてしまっている親子を見ました。また、日本以外の国の学校へ通わせて、様々な価値観があることに気がつきました。世界には様々な価値観があります。そのどこにフィットするかは子ども自身が一番よくわかっているのではないかと考えています。

私は子どもが自分で選べるようにするため、小さい頃からお菓子ですら自分で選ぶよう言っていました。子どもがチャレンジできるよう親として選択肢を準備し、勧めることが親のできることと考えています。そして、子供が辛いと感じた時には、逃げたり休んだりすることも一つの選択肢だと伝えていました。

帰国子女受験について経験を教えてください

中学受験には、帰国生だけを対象にした12月の日程と、一般の子と受ける2月の帰国子女枠があります。長男は、両方受けました。ご家庭の考え方、お子さんの状態により、決められるのが良いかと思います。

海外在住時、日本の学習はどのようにしていましたか?

中学受験を選んだ長男には、一時帰国をして、長期休みに日本の塾を経験させました。日本の塾の方が受講生の数が多く、先生の教え方も良いという印象です。

長女と次女は、いつ帰国となるか定かでない状況だったので、香港では個別指導塾に通わせました。北京では日本からテキストを取り寄せていた時期もありました。

お子さんは、インターと現地校国際部に通われています。違いは何でしょうか?

地域差もあると思いますが、インターには、色々な国の子どもが集まります。中国籍よりも、多国籍を持つ子が多いです。

現地校国際部には、外国籍の子が学習する場所と、中国籍でも学べる場所の2種類あります。長女と次女は、中国籍でも学べる学級へ通いました。海外進学を目指す中国人の子が集まるので、一生懸命勉強する環境でした。

上海では、日本人学校に入れなかったということですが、具体的にどのようなケースだったのでしょうか

私が滞在していた時には、上海の日本人在住者が多く、居留書がないと通えませんでした。また、一度インターへ通うと日本人学校に通えなくなってしまいます。ただ、私の時と状況は変わっています。ご相談いただければ、知り合いをつてに、最新の情報をお話しできるかと思います。

下の2人のお子さんは、海外大学へ進学されています。教育コンサルタントもご利用されましたが、どのように進路を考えたのでしょうか?

長女も次女も、それぞれ高校1年生の夏休みに、カナダへ留学しています。カリキュラムの情報が入りやすく、ビザも取得しやすい場所です。

教育コンサルタントは、夫の知り合いで、帰国子女向けにオンラインで塾をしている方に紹介していただきました。


いつも少し先を意識する


進学情報など、普段からどのような情報収集をされていましたか?

私たちの場合、突然転勤が決まるので、前準備ができませんでした。香港では、引っ越してからインターを探しました。上海は、情報が外からわかりにくく、知っている人しか知らないような状況でした。北京の友人をたどって聞きました。

また、長期休みに一時帰国した際には、学校見学へ行きました。他にも、先輩ママのお話を聞くなど、いつも少し先を意識していたように思います。

最後に、個別相談検討中の方へメッセージをお願いします


親の価値観だけではなく、情報収集も必要


教育の価値観も変わってきて、選択肢も増え、子どもの教育環境は、より自由になっています。親の価値観だけではなく、色々な情報収集が必要だと思います。Edu.torのようなサービスも含めて様々な手段を駆使して情報収集できると良いかと思います。



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