[OW2/翻訳] 反応速度を上げる方法 | WizardHyeong feat. TOPDRAGON

勝手に翻訳。意訳あり。誤訳の可能性あり。

元動画: Improve Your Reaction Time


まとめ

  • プロの反応速度は一般プレイヤーと大差ない

  • プロは見てから反応しているのではない

  • 反応速度を上げる要素

    • 相手の行動を予測する

    • 相手の第一指標(予備動作)に反応する

    • 焦点を絞る(エイムモードと回避モードを使い分ける)

  • 自分は下手だと思い込まない

導入(0:00~)

プロゲーマーの反応速度はとても速く見えます。どうやっているのでしょうか。彼らは驚異的な反応速度で何でも避けていますが、これは生まれ持ったものなのでしょうか。私は神経学者ではないのでベストな答えは持ち合わせていませんが、何年も何年も、何百人ものプロを間近で見てきましたし、これと同様の問題を抱える一般のプレイヤーのコーチングもしてきました。それでは本題に入りましょう。最初に話したいことは、「プロの反応速度は本当にとても速いのか」です。

反応速度テスト(0:28~)

これはLOLの韓国人トッププレイヤーたちが反応速度テストを行っている動画集です。何人かの記録は150ms前後で、これはとても速いですが、世界王者にも輝いたことがあるRuler選手のように、トッププロでも記録が180~250msといった平均的なものである人が大勢います。私のDiscordで同じテストをやってもらいましたが、その平均記録はこれらのトッププロの記録と大差ありませんでした。

「LOLだからじゃない?FPSじゃないじゃん」と思う人もいるかもしれません。これはFnaticのVALORANT部門の選手が同じテストを行っている動画です。とても良い記録を出している人もいますが、私のDiscordにいるプレイヤーと大差ありません。少なくとも同じ範囲に収まっています。これはCS(カウンターストライク)のレジェンドプレイヤーs1mple選手の動画です(記録: 207, 201, 187ms)。

それではこの違いは何でしょう。プロはどのようにして素晴らしいフリックショットを当てたりスリープダーツやフックを全部避けたりするような並外れたプレイができるのでしょうか。1つ目の答えは「予測」です。

予測(1:28~)

何年か前、自身の反応速度がとても遅いと思っている生徒がいました。その生徒は42歳の老眼中年ゲーマーで、数試合プレイしたら目が痛くなると言っていました。ザリアをプレイしていましたが、アナのスリープダーツのようなスキルショットをバリアでブロックできませんでした。そこで反応速度テストを行ってみたところ、なんと私の反応速度より速かったのです。彼の問題はエイムに集中しすぎて敵の行動を全く予測していなかったことにありました。数ヶ月コーチングを行ったら、どんどん予測するようになり、スキルショットをブロックできるようになりました。

第一指標(2:01~)

一人で家にいて幸せな時間を過ごしていたとしましょう。飼っている犬が急に吠えだし、庭先で車の音がしたら反応しますよね。親がドアをノックしてから反応するのは「時すでに遅し」です。このたとえに共感してくれるか分かりませんが、何が言いたいかというと、一足早い段階で反応したいということです。これを「第一指標」と呼ぶことにしましょう。親のノックに反応するのではなく、車の音や犬の吠え声、あるいは韓国人向けの例えで言うなら電動ドアのボタンの音に反応するということです。

横からロードホッグを撃っていてフックを避けたい状況を考えましょう。フックを見てから反応するのでは遅すぎます。一つ前の段階で反応しなければなりません。プロですら見てから反応するのは難しいと言っています。これはアナのスリープダーツのような他のスキルショットでも同様です。

TOPDRAGON: 横からロードホッグを撃っているとします。ロードホッグがこちらを見たらブリンクを使って隠れます。
WizardHyeong: つまりフックを見てから避けるのではなく…
TOPDRAGON: 予測です。「TOPDRAGONはスリープダーツを見てから避けてる」というのは皆目見当違いです。

第一指標に目を光らせるのです。この例の場合はロードホッグとのアイコンタクトでした。

これはエイムでも同じことが言えます。プロだったときのShrugger(WizardHyeongと仲が良いコーチ)から学んだことですが、特定のキャラクターの動き方に注目すると、体の一部分が先に動くことが分かります。例えばファラは羽と足が第一指標で、これらが先に動くだけでなく視認もしやすいです。トレーサーは方向転換するときに体の中心は比較的動きませんが、トレーサーの足を見ると、どちらの方向に進むのかがはっきりと分かるアニメーションになっていますし、頭も横に傾いています。プロのような反応速度がほしいという人は、第一指標に目を光らせ、親にドアをノックさせないようにしましょう。

集中とメンタルスタック(3:56~)

次は「集中とメンタルスタック」についてです。反応速度を速くしたいのなら、一度に一つのことに集中すると良いでしょう。格ゲーでは「メンタルスタック」という概念があります。

基本的に「メンタルスタック」とは、対戦中にプレイヤーの考えが積み重なってしまうこと(結果的に身動きが取れなくなること)を意味する。「メンタルロード」とも言われる。

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ストリートファイターや鉄拳で敵がジャンプ攻撃やダッシュ攻撃の理想的な距離にいたとしましょう。このとき、敵のジャンプやダッシュといった特定の行動だけに目を光らせておくことで、一点に集中することができます。

先ほどのロードホッグの例では、ロードホッグとのアイコンタクトに注目していました。第一指標に焦点を絞っていたのです。エイムや仲間/敵を見つけることに集中しているプレイヤーが大勢いますが、こういったときは焦点を絞れば反応速度を改善することができます。

TOPDRAGON: ロードホッグが一番フックしたいのはトレーサーが撃っているときです。撃っているときはエイムに集中しているので、ブリンクを使わないからです。だからもしロードホッグがフックを持っているのであれば、ダメージが少なくなってもいいので、こちらを見ているかどうかに注意しましょう。
WizardHyeong: つまりアイコンタクトに注意しているわけですね。

フックを避けるためにカバーに隠れたら、敵や味方がどこにいるのか、ロードホックはフックを使ったのかといったことに意識を切り替え、それからエイムに集中にしましょう。エイムモードと回避モードを絶えず切り替えるのです。高レベル帯のプレイヤーはこのモードの切り替えが非常に上手で、そのおかげで敵の全アルティメット状況を把握するなど、優れた状況把握やマクロの理解ができます。また全部避けながら素晴らしいエイムができるのは、戦闘中にマクロのことを考えているからです。戦いが不利になったら回避モードを発動し、再び戦える状況になったらエイムに集中するのです。

自分を抑え込む(5:35~)

最後にお話するのは「自分を抑え込む」です。先ほどの中年ザリアプレイヤーのように、「自分のメカニクスは下手」「自分の反応速度が遅い」と思い込んでしまって、自分自身を抑えつけてしまっている生徒をたくさん見てきました。しかし、私が挙げたことを忘れないようにし、予測が当たって達成感やドーパミンを感じることで、世界一とは言いませんが、誰もが上位1%になれると思います。メカニクスが酷く、反応速度も遅い私がLOLとOWでTOP200になれたのですから。


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