英語学習を志す人は○○がない

英語学習のコンサルタントをしています。

英語を喋れるようになりたい

大きなプレゼンで必要だから、質疑応答への対応力や発音を磨きたい

会社で後輩に頼ってばかりだから、できるようになって驚かせたい


↑に挙げたのは、実際に私のお客様が持っていた、英語を勉強するためにマンツーマン指導に通うことに決めた理由です。全部違う人ですが、↑の目標はすべて1年以内に叶いました。

学生さんから社長さん、お医者さんまで客層は様々。
でも1つだけ、みなさんに共通していたことがあります。

それは戦略の無さです。


学生の頃の私もそうでした。5か月でTOEICが300点上がりましたが、800点台で1年足踏みした経験があります。上に行くために、何をやっていいか分からなくなったのです。

プランはあります。

喋れるようになったら何がしたい


という、結果が出た時に期待できるであろう報酬は、ほとんどの方に、明確にあります。

自分へのご褒美に旅行に行くとか、そういうことも含めて。妄想(楽しみだなあ)はみなさんが持っています。

しかし例えば、次のような人は見たことがありません。


「ある程度ペラペラにやり取りできるのには2000語彙レベルを完璧にしたい。そのため2000語彙レベルの範囲内に絞った1000文を完璧に暗記して発音も鍛えるとすれば、1000時間は確保したい。1日に3時間なら1カ月で90時間だから、ちょうど丸一年、3時間学習し続けたら可能だろう。」

もちろんこれが最初からできていれば、マンツーマン指導にお金を払い、時間をつぎ込む必要もありません。マンツーマン授業とはいっても担当者の当たりハズレは絶対に避けられぬリスクです。ですから私は自分のお客様には「すべてにおいて、独学で大丈夫な人になりましょう」ということを言います。通塾の時間や授業料が勿体無いと思うからです。

もしも私が今から中国語やポルトガル語をやるとすれば、必ず上に述べたような順序で全体図を設計します。あとは ↑ に加えて教材の選定、学習時間の確保、中国人やポルトガル語圏の人で、「将来、話せるようになりたい誰か」を見つければ完璧です。時間が確保できれば、習得したも同然です。


何がどのくらい必要かは厳密に把握するのは難しいのですが、調べればいくらでも情報はあります。プロでも調べるのをサボっている人は沢山います。それを知っているから、できればスクーリングは一切卒業して欲しいという願いがあるのです。


みなさん真剣に学習なさいます。だから別に、作戦を探すのをサボってるわけではなさそうです。

戦略で英語学習を攻略するという発想がないのだ

結論としては、この様に思います。そもそも英語を独学で話せるようになると、思えないのかもしれません。英語を留学もしないで習得できるのかと、半信半疑で訪ねて来られる方は多いです。

私はブレイクダンスをやっていたので、不可能なことはまず存在しないという思い込みがありました。誰かができたのなら俺もできる。そういう精神性は有利に働いた気がします。

外国語で映画を余裕で観れるレベルは、先ほどの1000時間と比べ、2~3倍の労力を覚悟しなければなりません。ハードルは上がります。もちろん子供映画は1000時間でかなり楽しめるようになるでしょう。SFや裁判がらみの映画は高い語彙力が必要な場合が多いです。


さて、ポルトガルの映画を余裕で楽しめるようになるまで3年間が必要だとしても、途中で事故に遭って両腕が折れるかもしれません。そうなると学習を続けるモチベーションも折れてしまうかも。

理論上は確実に習得可能だが、時間の概念を考慮すれば、実現するかどうか不明です。リサーチを頑張っても、実行し続けないと、神は決して微笑みません。


そういう意味では語学習得に絶対などありません。絶対できると信じぬけるようになるだけの情報を集め、論理と身体で理解し、期間限定だとしても、その語学習得に全身を捧げるのです。絶対できると言えるところまで詰めることができれば「絶対できるのだから」絶対できます。


はい。絶対できます。


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