見出し画像

『格ゲー兄弟ハットリvs折咲もしゅ10先 練習配信(頑なにコーチングとは言わない)』において、ただの一般格ゲーマーはハットリさんに何を伝えたか #折咲もしゅを倒したい


0-1.格ゲー兄弟チャンネルおよび10先本番配信のリンク

↓チャンネル

↓10先本番(格ゲー兄弟視点、試合開始は45:30頃から)


0-2.ストリートファイター6は4/30までSteamでセール中!全人類買おう!

↓Steamストアページ


1.本記事の目的

〇格ゲー兄弟ハットリさんの頑張りを知って欲しい
純粋な数字の話として、折咲さんサイドの練習や本番を見ていた方が大半だと思います。
ただ、当然ですが、ハットリさん側もしっかりと練習をして試合に臨みました(練習配信アーカイブはチャンネルリンクから!)。
ので、3日間微力ながら練習に協力させて頂いたriver視点から、当日までハットリさんと何をどう準備をしたか皆さんにお伝えしたく、本記事にまとめます。
また、「相手側」の練習内容を知ることによって、10先配信を見返す時に更に味わい深くなると思われますので、卓上調味料のようにお読み下されば幸いです。

〇格ゲー兄弟を知って欲しい
おべんちゃらじゃなく、凄く頑張ってるチャンネルだと思いますし、応援していきたいです(上から目線で言えるような立場じゃないですが、僕は)。
マイナス20万を背負ってゲーミングPCを購入し、今後動画だけでなく配信も頑張っていくそうですので、その“““ガチさ”””をみんなで味わっていければと思います。
僕の影響力などたかがしれてはいますが、少しでも格ゲー兄弟さんの認知度向上に繋がれば嬉しいです。

〇ついでにriverのことも知って欲しい
まあそら打算もありますわな。
スト6を中心に細々と活動しております。記事の最後に僕のチャンネルリンクも貼っておきますんで、心優しい方、なにとぞ登録を……。
というかもう、Capcom Creators JP(CCJP)を箱推しして頂けると本当にありがたいっす。

2.練習の基本方針

まず、大前提としてハットリさんはスト6から格ゲーを始めた「完全初心者」です。
ですので、僕ら格ゲーマーが普段詠唱しているスタバの注文や二郎系ラーメンのコールよりも長く難解な呪文は基本的に伝わりません。
そこも加味した上で、考えた方針がこれです。
〇「やっちゃダメ」をなるべく言わず「こうするとより良い」を言う
〇細かい部分にはなるべく触れず、全体的な戦術面の話をする
〇1年後に上手くなるのではなく、3日後に折咲もしゅを倒すことを目標とする

以下、ひとつずつ深堀りしていきます。

〇「やっちゃダメ」をなるべく言わず「こうするとより良い」を言う
これを心がけた一番の理由が「ゲームをする楽しさを損なう」から。
前述のとおり、ハットリさんは完全初心者です。
何が良くて何が悪いかも曖昧なまま「ダメ」とだけ言われ続けると、シンプルにゲームを嫌いになります(断言)。
ので、なるべく本人が「こう闘いたい」「これが楽しい」という部分を拾い、それを活かしながら戦うにはどうするかを考えて伝えるようにしました。
教える内容というよりは教える際に僕が気をつけた姿勢の話ですね、これは。

あとはまあ、自分から「練習付き合いますよ」っつっといて(蛇足にて後述)、いざ配信始まって「だめだね、だめよ、だめなのよ」って言いまくってたら「馬鹿みたい」どころか「馬鹿にしてんのか?」って言われますからね、フツーに。

〇細かい部分にはなるべく触れず、全体的な戦術面の話をする
本作(に限らず、あらゆるゲームで)は、細かい部分の攻略を詰めようと思えばいくらでも詰めることができます。
しかし、それらを短期間に詰め込んで情報を整理し試合で的確に実行することは初心者どころか経験者でも恐らくムリですし、なんなら場面場面での取捨選択ができずかえって動きが鈍ります。
楽しくもならないし、多分。
その点を考慮して「この技の対処はこう」よりも、もう少し広く「相手はこれを狙ってくるからそれに勝つ動きはこう」という言い方で一緒に戦略を立てていきました。

状況や技の言い方についても
・こちらが○○フレーム有利→こちら側が先に動ける
・キャミィのアクセルスピンナックルが→キャミィの裏拳が
など、なるべく専門用語を使わないように気をつけました。
ハットリさんの察しが良かったこともあり、キャミィ戦の(というよりは折咲さん戦を想定した)動き方が日に日に良くなっていったと、少なくとも僕の目には見えています。

〇1年後に上手くなるのではなく、3日後に折咲もしゅを倒すことを目標とする
今回の練習期間はわずか3日間。
その間に最終目標である「折咲もしゅを倒す」を達成するなら、可能な限り情報量を絞らなければなりません。
極端な話、「ダイヤやマスターのキャミィとランクマで戦う際に機能する戦術」みたいなものは今回の練習に不要な場合がままあります。
という点から、僕の方でも折咲さんのリプレイをいくつか観て、より相手に有効な戦術を考え伝えていきました。
僕が見た限りでは、折咲さんのプレイスタイルで特に目立ったのは以下の通り。
・アクセルスピンナックルやSA3での弾抜け、ラッシュに対するODスパイク迎撃をよく狙う、しかもめちゃくちゃ精度が高い
・強アシストコンボを躊躇いなく使う、しかしそのためDゲージが不足する
・立ち回りのインパクトはかなり撃つ

また、それに伴って今回あえて無視した「本当はやっちゃいけない手癖」がいくつかあります。
代表例は「強アクセルスピンナックルガード後にしゃがみ弱攻撃を返す」こと。
本来ならキャミィが先に動けるため、ガード側はボタンを押さないことがセオリーです。
が、折咲さんがその状況で発生の少し遅いしゃがみ中攻撃を押すことが手癖になっており、発生の速いこちらのしゃがみ弱攻撃で割り込むことが結果として効果的でした。
つまり、意図せず相手の手癖に対するメタができていた訳です。
ここで僕が「本当はこっちが不利なんだけど相手の手癖がぁ(メガネクイクイクイクイ)」などと言ってしまうと思考に余計なノイズを産むため、今回はあえて何も言わず、もし本番までに対策されていた場合は誰かに何とかして貰おうとそのままにしておきました。

以上のことを踏まえて、練習配信中に立てた作戦・練習の方針は以下の通りです。
・相手が弾抜けを狙いたい距離ではODライジングアッパーやSAを構える、ジャストパリィを狙う、垂直を嚙み合わせることを意識
・こちらのラッシュにODスパイク迎撃を狙っている距離ではラッシュ投げで急停止して相手の技を釣る
・ルークのアシストコンボはどれもDゲージを使うため、ゲージが枯渇しないよう何かひとつゲージを使わないコンボを覚えておく
→折咲さんが強アシストコンボ、インパクトを多めに使うためDゲージ差で有利をとることにもつながる

ちなみに、ハットリさんはそもそも対空の精度が高く、飛びだけでなくフーリガンやストライクも安定して落とせたため、そこをすっ飛ばせたことはかなり大きかったです。
また、ジャストパリィのセンスもよく、スピンナックルに対する防御札として機能していたので、そこに「Dゲージを得られるからアシストコンボとの相性もいい」と知識を加え、長所を伸ばしていきました。

3.当日のセコンドで伝えた内容について

先に裏話的なことを言うと、セコンドのことを知らされたのは当日になってからでした。
元々ミラー配信をさせて貰うつもりだったので
「じゃあ予定よりは真面目に戦況を分析しなきゃな」
と、当日の試合を見ていました。
迎えた10先本番、スコア【折咲4-ハットリ5】の時点で折咲さんがタイムアウト(セコンドとの作戦タイム)を取り、それに伴ってこちらも後半戦への作戦を伝えました。
内容は以下の通り。

・全体的な戦略面ではこちらが有利を取っているので基本はこのまま
・下段ガードを頑張りたい
・しゃがみ中Pで相手の行動を抑止したい
・垂直の頻度は良い
・Dゲージが枯渇する場合はコンボの締めにSAゲージを使わない、なぜなら相手の行動の対抗札がなくなるから
→バーンアウトしちゃった時はしょうがないが、その場合は相手のインパクトをSAで割ることを意識
・こちらが十分なリードを取っている場合は時間切れ上等で待つ
・双方にSA3があり、こちらのラッシュに相手がSA3で迎撃を狙った場合、こちらが後出しSA3で勝てる、狙う必要はないが覚えておく
・ラッシュ投げで無敵を釣りに行くのは十分な距離がある時
・相手がSAを撃った時に諦めない、空振りやコンボミスの場合があるから
・あとはビビんな、勝て!

実はひとつ、あえて伝えなかったアドバイスがあります。
それは「キャンセルラッシュを使えていない」こと。
アシストコンボと合わせてキャンセルラッシュまで使ってしまうとDゲージがあっという間に枯渇するので、あえてここは伝えずに今通用している戦術をより強く使って貰えるように情報を絞りました。
もしそれで劣勢を背負うようならば、こちら側のタイムアウトで修正を行えばいいとも思っていました。

まあ結局、格ゲー兄弟さん側のタイムアウトでは何も伝えていなかったんですけれど。
だってプレイヤーがおしっこ行ってたからね!!!
僕も格ゲー史を全て知っているわけではないけれど、相当珍しいタイムアウトの取り方だったと思います。
ハットリさん、もしかしたら配信の天才の可能性がある。

4.まとめ

と、いった感じで、練習配信から当日のセコンドまでを振り返りました。
言うまでもないことですが、今回の勝利はハットリさんの努力がもたらしたものです。
当日までに(恐らく配信外で)戦略をノートに整理し、コンボ練習をし、様々な見えない努力を重ねた結果が試合に出ていたと思います。
ジャストナックル、シビれました。
もちろん、折咲さんも流石の腕前でした。
楽に勝てたラウンドはひとつもなかったと思います。

っていうか、細かいこと抜きにしてホント良い試合だったね。
純粋にいちリスナーとして、今回の企画をとても楽しませていただきました。
改めて、出演者の皆様、お疲れさまでした。
今度は僕も演者としてこういった企画に参加したいです。
なんなら自分で企画すっか……。

あとCCJP格ゲー部作りたいね。
Discord作りたいね。
みんなで対戦会などできればめちゃくちゃ嬉しいです。
まだスト6買ってないけど興味はあるんだよなぁ……っていうCCJPメンバーも大丈夫。
お兄さんが教えてやっから、任せときなって。
もしDM飛ばしたら、その時はよろしくお願いします。




蛇足.なぜただの一般格ゲーマーriverがコーチングをすることになったか

Q.なんでriverさんが教えてたんですか?格ゲー兄弟と繋がりあったんですか?
A.すんません、今回がガチの初対面です。僕がX(Twitter)のDMで「手伝わせて!お願いお願いお願い!」って言いました。
Q.っていうか、riverさんより上手い人なんてプロじゃなくてもいっぱいいるのに、riverさんがコーチングする必要なかったっすよね?
A.やめろ!!!!反論がねぇんだこっちには!!!

と、いうことで、本当に僕がなりふり構わず前ステした結果、今回の3日間練習配信とあいなりました。
正直なところ、僕がDMせずとも格ゲー兄弟さんが他のもっと上手い人をコーチとして呼んでいたかもしれません。
もしかしたら、その世界戦の方がハットリさんはより上達したかもしれません。
とはいえまあ、ifの話をしても仕方がないというかさ……。
CCJPでコラボした方が、団体のアピールにも繋がるというかさ……。
最終的に勝てたわけだからさ……。
練習配信もほら、なんだかんだ楽しかったじゃんねぇ……。
ユルシテ……ユルシテ……。

さらなる蛇足.riverのチャンネルリンク

なにとぞ……僕もこれから頑張っていきます…


「おー、面白いじゃねーか。一杯奢ってやるよ」 くらいのテンションでサポート頂ければ飛び上がって喜びます。 いつか何かの形で皆様にお返しします。 願わくは、文章で。