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1974下町キッズがあなたの2023を問う究極の2問

天秤座の物語はなかなか教訓に満ちている。

検索したら以下のようなものであった、

人間の善悪をはかる正義の守護神アストレアの天秤

正義の女神アストレアは、2人の人間が争っているとき、天秤を使って善悪をはかりました。ひとりずつ天秤にのせ、どんなに理屈のとおったことを言っていても、悪い人は秤が下がり、正しい人は上がります。こうして、アストレアは人間たちが武器をつくって争うようになった銀の時代、銅の時代に、正義を守っていました。しかし、鉄の時代に入り、人間たちは集団で武器を使い、国と国で争うようになりました。こうなると、さすがのアストレアもどうすることもできず、天上にのぼって星座(おとめ座)になってしまったといいます。そのとき、愛用した天秤が、おとめ座の足元にあるてんびん座なのだそうだ。

さて私達は、正義のために善悪をはかる以外にも様々な状況で選択を天秤にかけている、

例えば、1974下町キッズは、2023年12月の昨晩寝床の頭の中で、昨日手作りする、愛犬の誕生日ケーキの手順を何度もシミュレーションしていた、手間をかけて愛を注ぐ充実感を得るか、手際よく、片付けが楽なように進めるか、頭の中ではこの充実感と楽さが天秤にかけられていた。善と悪の正義の天秤ではなく、やりがいと楽さの幸福感の天秤である。

社会心理学では、良し悪しの善悪の天秤と、好き嫌いの天秤と、するしないの行動の天秤が織りなす心模様を態度と呼んでいるが、それ以外にも、苦楽の天秤、情理の天秤、愛憎の天秤、肯否の天秤、幸辛の天秤、守破の天秤、率従の天秤など様々な天秤を私たちは持っているのだ。さらには、天秤自体の天秤、(振り切る、振り切らない)というのがあって、哲学や、思想では、この天秤を中庸と呼んで、それが重要なのだと説く、例えば日本のアンケートは多くが5件法、7件法といった奇数の段階評定で、どちらでもないという中位点が設定されていて、そこに回答が集まり易く中位点バイアスと呼ばれる、回答傾向が問題視される、実は欧米のアンケートにはこの中位点は必要とされていないらしい。日本人にとってこの中庸、どちらでもないという天秤のバランスが楽なのかもしれない。要するに天秤と言うのは心の葛藤のメタファーなのだ。認知科学で言えば、葛藤は、認知的変化(新たな知識)を創発する、源泉である。なので、天秤が多ければ多いほどイノベーションが起きる可能性が高まるのだ。

さて、2023年は仕事場面で直面するコンプライアンスと呼ばれる正義の天秤はが誤作動を起こした組織が、社会的に大きな制裁を受けた、自衛隊のセクハラ、ビッグモーターのパワハラ、ジャニーズ事務所の性加害問題に日大アメフト部の薬物汚染に自民党のパー券裏金問題と、2023年は組織の中の正義の天秤が狂って、社会の正義の雷をくらう事件がやたらと目立った、

しかし、多くの働く人々が日々直面するのは正義のてんびんよりも幸福の天秤であろう、熱意を持って仕事にとことん没入するか、ほどほどで済ませてなるべ苦労を避けようとするのか、損得という天秤もあるが多くの場合は、充実感と、楽(らく)をすることの幸福の天秤なのではないだろうか。ワークエンゲージメントとはこの天秤が充実感に傾いている社員だ、そしてぶら下がり社員とは楽をすることに傾いた社員だ。

そこで、あなたの2023年を問う究極の2問である、

(質問1)2023年あなたは正しい(良い)と思う事のために行動しましたか?

はいそう思います・・・どちらともいえません・・・いいえ、そうは思いません。

(質問2)2023年あなたは例え苦労があっても一生懸命働きましたか?

はいそう思います・・・どちらともいえません・・・いいえ、そうは思いません。

さて、あなたの2023年の答えはどうだっただろうか?





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