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コミュニティ放送 開局への散歩道☆彡⑭

コミュニティ放送 開局への散歩道☆彡
014〔受信報告書〕

ニッポン放送 1240kHzでの放送

 放送局に受信報告書が届くことがあります。

 国際的に、報告書の記載内容の基本が決まっていて、中には、放送区域外からの受信報告書のみの受付を行っているところもあります。

 返信は、局員の空いた時間で行うことも多いので、特に、局員の少ない放送局では、時間が掛かることもあります。

ラジオ関東(ラジオ日本) 1420kcの時代

 受信報告書の記載要領(日本工業規格A列4番)

(1)受信年月日
 西暦    (令和   )年  月  日(  曜日) (中央標準時(日本標準時)表示)

(2)受信時間
 中央標準時(JST)で記載し、24時間制で記載のこと。
 協定世界時(UTC)や各地方時(L/T)での記載は、明確に記載。
 午前11時は、11時00分、午後11時は、23時00分。
 放送を安定的に受信できる場合は、国際的な慣例に従って30分以上
 送信所から相当な遠距離の場合では、5分を基準に受信記録を記載。

(3)受信周波数
 受信された正確な周波数(単位を含む。)を記載こと。

(4)受信装置
 受信装置、空中線系(アンテナ等)、附属装置を記載のこと。
 製造者名(自作の場合はその旨)、型番、機種名、回路形式、動作内容等
 附属装置においては、その動作する内容(アンテナ整合器等)を記載。

(5)受信場所
 受信した場所の所在地を都道府県名から詳しく記載してください。
 細かい番地や、位置が不明なときは、大まかな住所のほか、著名な名称を使用しての位置、地図等を使用して明確にしてください。

(6)受信状態
 受信状態については、よく使われるSINPOのほか、国際電気通信条約附属無線通信規則付録第15号、国際無線通信諮問委員会勧告第251号の次の基準によって、コード種別を含め、記載のこと。

① SINPOコード
 
〔S〕 信号強度(Signal Strength)
   極めて強い
   強い
  3 中位
  2 弱い
  1 辛うじて聞こえる

 〔I〕 混信(Interference)
  5 なし
  4 少しある
  3 中位
  2 強い
  1 極めて強い

 〔N〕 雑音(Noise)
  5 なし
  4 少しある
  3 中位
  2 強い
  1 極めて強い

 〔P〕 伝搬障害(Propagation Disturbance)
  5 なし
  4 少しある
  3 中位
  2 強い
   極めて強い

 〔O〕 総合評価(Overall Rating)
  5 極めて良い
  4 よい
  3 中位
  2 悪い
  1 使用出来ない

※ 評価基準の参考(あくまでも参考としてください。)
 自分の耳で聴いた、自分なりの基準で評価します。

 評価の立て方の参考としては、受信地を放送区域とする県域放送局を最良の条件で受信したものをS-信号強度の評価を「5」し、N-雑音なしと評価するものを目安とするとよいでしょう。

 次に、アンテナ線をはずすと、音声や音響のほか、「サー」というノイズが聞こえる評価をS-3、N-3とします。

I-混信の評価は、人為的な電波によるものをS同様に相対評価します。
  他の放送局、車両や建物にあるFM送信機によるものなど。

N-ノイズの評価は、カミナリ等の自然雑音のみで評価します。車両や冷蔵冷凍機器類、蛍光灯、コンピューター等々から発せられるなどの人為的なノイズは含まれません。

P-伝搬障害の評価は、電波の強弱が波が寄せては返すようなフェージングや、電波の直接、間接等により渡来する方向等が複数となり、ずれが生じるエコーなどが対象になります。

O-総合評価は、SINPの総合評価と考え、日本では、SINPのうち、最低値以下の値を「O」につけることが慣例となっています。
 すなわち、SINPが3424なら、Oは、2となり、SINPが5555なら、Oは、5でなければなりません。

(7)使用言語
 聴いた放送で使用した言語を記載。

(8)番組内容
 時間経過を追って、番組のタイトルとその内容の要約を記載。
 ニュース等は、1~2項目、音楽なら1~2楽曲名を記載し、受信した時間として記載した全時間帯について証拠となりそうなことを記載することが必要。
 受信したことを証明する材料として、時報、音質、呼出符号等の送信等の記載。
その他、番組内容に、時刻に、受信状態を対応させていただけると助かります。

(9)感想
 具体的に記載してください。

(10)その他、注意事項
 住所、氏名、年齢、職業等を明記しましょう。
 受信報告書に対する受信証(ベリーカード等)を希望される場合は、返信用封筒(定型最大封筒:長形3号)に返信を希望される所在地(住所)と氏名(名称)を記載の上、料金を正確に貼って同封しましょう。
 手紙やリクエストカード等は、別の用紙に書くことをお勧めします。
 送付される際にも、料金を正確に貼ってだしましょう。


一緒に送られてきた番組表
ラジオ東京 TBSラジオのベリカード 950kHzの時代
文化放送 1130kHzの時代

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