Welq批判事件について妊婦が思うこと
現在、DeNAの運営する「Welq」という健康情報キュレーションサイトが批判を浴びておりますね。
「信頼性薄い」批判受け……DeNAの健康情報サイト「welq」、専門家が監修へ (http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1611/26/news021.html)
個人的観点からいうと、こういうキュレーションサイトの情報、ホント怖いです。実害あり。
なぜかというと、私が現在妊娠していて、しかも初産だから!
頻繁に妊婦健診受けると言っても、必ずしも自分の質問を全て担当医に応えてもらえるわけではないし、いつも質問できるだけの時間があるとも限らない。
家で不安になった症状があれば、そりゃあググります。そして検索トップに出てきたサイトの記事を読みます。
そこに「~らしい」「~だと言われています」みたいな記事ばかり載っていたら、いたずらに不安を煽られるんですよね、こちとら妊娠初めてだからさ。
あと、一番の実害はダンナに対して。
うちのダンナは妻が妊娠する経験は初めてなので、「腰が痛い」とか「おっぱいが張る」とか私が言った愚痴に対して、症状でググっては出てきた記事のリンクを送ってくれるんです。
その記事の中に、Welqの記事が混じっていたことも何度もあります。
妊婦健診で直接話を聞ける私以上に知識のないダンナが、ああいうサイトの記事を鵜呑みにしちゃうことがすごく怖い。
だらか、ダンナには「お医者さんか看護師さん、助産師さんの監修のついた記事以外は調べて出てきても信用しないでね」って釘を刺してあります。
私は編集やライター、校正者として仕事をしていて、多少なりとも「正しい情報収集」について気にする機会があります。
校正をするときには、何かを調べて論拠となった書籍やサイトは全て明記して指摘しなければならないし、編集をするときには出典の不明瞭な情報はきちんと調べなければなりません。ライティングをするときにも然り。
特に、医療・健康などの分野においては、すごく気にするべきことが多いので、今回のようなサイトがなぜ成立したのか疑問。(それ以前になぜそのサイトの企画段階でOKが出て、予算が出たのかがわからない)
しかしながら、キュレーションサイトの外部ライターという形式が、現在のWEBライター業界で「安い仕事」として成立しているのも、実感として理解できるのです……。
私が今の時代にライターかけだしだったら、キュレーションサイトで1本2000円でも、仕事を請けたかも知れない、と思うもん。どんなに安い仕事でも、仕事をすれば記事実績ができるからね。
安く請けるライターがいれば、発注側はコストをかけずに金を稼ぐことができるのは言わずもがなですからね……。
キュレーションサイトは、現在過渡期に来ているというのは、WEB業界では常識中の常識ではあると思います。
Welqが受けた批判も、きっとその過渡期の一環で、こうしていろんなメディアがふるい落とされて、最終的にはおもしろくて意義のあるメディアだけが生き残れる時代になるといいなぁ。
そして、いずれ目が覚めるような新しいWEBメディアの形態をこの目で目撃する日が来るのでしょう。もはやその頃には”WEB”メディアですらないかも。
とりあえず、支離滅裂になってきたので寝ます。
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