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おいしいだけじゃない!スキンケアでの大根葉湯&大根種子油の意外な実力が見逃せない

大根がおいしい季節になりました。おでん、煮物、ゆずみそ田楽、ダイコンステーキ、ダイコンサラダなど、ダイコンは年間を通して大活躍の和の野菜です。

ダイコンおろしは薬味やあえ物などのほか、おろし鍋、ハンバーグなどの肉類のソースにもなり、日本の食卓ではなくてはなない食材のひとつです。

そんなダイコンは意外にもスキンケアや健康の維持に役立つ身近な野菜なのです。ダイコンのような白い肌を手に入れるためにも、ダイコンのスキンケア&ウェルネス効果を利用しない手はありません。

大根葉のスキンケア&ウェルネス効果

ダイコンは葉を切り取った状態で売られていることが多いのですが、葉付きのダイコンをみつけたらラッキーです。ダイコンの白い部分(根)は葉付きのままだと傷みやすいので切り取られてしまうのですが、この葉には多くの薬効があるといわれます。

ダイコンの葉には皮膚や粘膜を健康に保つといわれるビタミンAが豊富で、青汁やスムージーなどに利用するとよいでしょう。ダイコンの葉はゴマ油炒め、汁物の具としてもおすすめです。

ダイコンの葉を風通しのよい場所で陰干しにしたものを干葉(ヒバ)と呼び、昔から入浴剤として利用されています。干葉湯は血行を促進し、体をあたため、冷え性や神経痛、腰痛などに効果があるとされます。

全身浴だけではなく、足湯や腰湯など部分浴にも干葉湯がおすすめです。干葉湯は保温効果が高く、湯冷めしにくいのもうれしいポイント、おうちで温泉気分を味わえますよ。

干場湯の素朴な草っぽい香りが体だけでなく、ほっこりとあたためてくれますよ。ダイコンの葉の草っぽい香りが苦手という場合は、ユズやミカンの皮など香りのよい素材を加えてみましょう。

干葉湯の作り方

1. ダイコンの葉はきれいに水洗いし、密にならないよう数本づつ束ねる

2. 束ねたダイコンの葉を風通しのよい日陰に吊るし7~10日乾燥させる

3. 陰干ししたダイコンの葉を扱いやすい大きさ(5cm程度)に刻む

4. ダイコンの葉をひとつかみ布袋または不織布の袋にいれる。

5. 鍋に葉がかぶるくらいの水をいれ、中火で水が半量程度になるまで煮立てる

6. 煎じ液を湯舟にいれて入浴する

注1:葉を干す時間がないという場合は電子レンジで加熱する方法が便利です。電子レンジを使用する場合は加熱しすぎないよう、短時間ずつ様子を見ながら加熱しましょう。

注2:袋に入れたダイコンの葉を湯舟に投入するだけでも効果はあるのですが、その場合は、ダイコンの葉を水の状態から漬けておくとよいでしょう。

大根の種のスキンケア&ウェルネス効果

町に住んでいるとダイコンの種を目にする機会は多くないのですが、ダイコンの種を絞ると化粧品材料となる油が採れます。この油は「ダイコンシードオイル」「ダイコンシードエキス」などと呼ばれ、スキンケア、ヘアケアなどの化粧品に配合されます。

ダイコンシードオイルは淡い黄色、無臭でエモリエント効果にすぐれた植物油です。すべりがよく、浸透力が高いオイルで、サラッとした使用感がスキンケア、ヘアケア製品にぴったり。比較的新しいオイルなのでこれから注目される可能性があります。

ダイコンシードオイルは日本ではなく、海外で生産されているので、日本産のオイルがないのがなんだか不思議な感じがします。

ダイコンの種子は莱菔子(らいふくし)という生薬で、薬用に使用されます。種子の莱菔子(らいふくし)にはあたためる効果が、根は生薬の莱菔(らいふく)で、こちらは種子とは反対に冷やす効果があるといわれます。

大根の根のスキンケア&ウェルネス効果

ダイコンの根(白い部分)は食べるスキンケアに有用な食材です。ダイコンは消化を助ける働きで有名ですが、その他にも肌にうれしい効果が認められています。ストレスなどによって発生する活性酸素は肌のくすみやたるみにつながり、その活性酸素を無毒化してくれるといわれます。

ダイコンの根にはビタミンCが比較的豊富で、肌の弾力を保つ、シミやくすみの原因を作らせないなど肌のためには積極的にとりたい野菜です。

ダイコンの根は民間療法でも数多くの使い方があります。とくにハチミツとの相性がよく、ダイコンおろしとハチミツをあわせて飲む、ダイコンの角切りをハチミツにつけて食べるなどの方法が伝えらえています。

消化不良、食欲不振、胸やけ、二日酔い、発熱、吐き気、扁桃腺、口内炎、咳、のどの痛みなどが気になるときにダイコンが使われます。また打撲や捻挫にはダイコンおろしの湿布が効果的といわれます。

砂糖大根はダイコンじゃない

サトウダイコン(砂糖大根)からは保湿成分として使用されるベタインという化粧品成分ができます。サトウダイコンはテンサイ(甜菜)とも呼ばれ、砂糖の原料になるヒユ科の野菜です。アブラナ科のダイコンとは形は似ていますが遠縁の関係になります。

大根はおいしい万能薬

美容素材として以前から注目していたダイコン、私は切り干しダイコンと乾燥ダイコン葉をキッチンに常備して、便利に使っています。

ダイコン種子油はなぜか海外製のものばかりなんですよね。日本ではまだ注目されていないのが残念です。

京都の伝統野菜、聖護院ダイコンが素材として配合された化粧品なども販売されているらしく興味津々です。ダイコンとスキンケアの関係、今後も見守っていきます。


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