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映像エッジAIの可能性を広げるWebRTCの活用法とは?EDGEMATRIXの事例紹介

映像AIは、さまざまなビジネスや社会課題に役立つ技術として注目されています。しかし、映像AIを実現するためには、カメラや分析コンピューティング、ネットワークなどの「映像プラットフォーム」が必要です。映像プラットフォームには、オンプレミス型のVMS、クラウド型、エッジ型の3つのタイプがありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。

VMSは、監視カメラシステムなどで古くから使われているタイプで、自社でサーバーやストレージを運用する必要があります。クラウド型は、設置や設定が容易で、ストレージ容量も柔軟に拡張できるタイプですが、ネットワークのパフォーマンスやセキュリティ、プライバシーの問題があります。エッジ型は、カメラの近くにエッジデバイスを設置し、現場でリアルタイムにAI処理を実行できるタイプで、高画質・高精度・低遅延・低消費電力の映像AIを実現できますが、エッジデバイスへの不正アクセスや映像の閲覧方法、商用電源の確保などの課題があります。

EDGEMATRIXは、エッジ型の映像プラットフォームを提供する企業ですが、その核となる技術として、WebRTCを採用しています。WebRTCとは、Webブラウザやモバイルアプリでリアルタイム通信を実現する技術で、Web会議アプリケーションなどで多用されています。WebRTCを映像プラットフォームに応用することで、以下のようなメリットがあります。

- エッジデバイスへの不正アクセスを防ぐために、WebRTCの暗号化や認証機能を利用できます。また、エッジデバイスのアイデンティティを特定するために、WebRTCのシグナリングサーバーを利用できます。

- 映像の閲覧方法として、WebRTCのP2P型ネットワークを利用できます。これにより、特殊なプラグインやデバイスを導入する必要がなく、一般的なWebブラウザでエッジデバイスの映像にアクセスできます。また、ハードウェアエンコーダを搭載し、クライアントで処理能力を共有することで、多数のユーザーに映像を配信できます。

- 商用電源の確保については、WebRTCの低消費電力の特性を活用できます。WebRTCは、サーバーを介さないP2P通信によるストリーミング方式であるため、CPUの負荷が低く、自然エネルギーや蓄電池で動作できます。

WebRTCを活用した映像エッジAIプラットフォームは、映像AIのトレンドであるクラウドからエッジへの移行を加速させる可能性があります。EDGEMATRIXは、WebRTCの技術をさらに発展させ、映像プラットフォームの機能拡張を継続していきます。例えば、WebRTCのクライアントとして、Google MeetやZoomなどのWeb会議アプリケーションと接続する機能や、VMS型映像プラットフォームへの回帰する機能などがあります。これらの機能により、映像エッジAIプラットフォームは、さまざまなビジネスや社会課題に役立つソリューションとなるでしょう。