おわる星の煌めき、はじまりの空の色

元々シャニマス1stの記事に書いてたものですが、めちゃくちゃ個人的な想いでライブとはあんまり関係がなかったので記事を分けました。  

雑に言うと「コンテンツの始まりを見れてよかった」という話です。

ほぼ校正をしてない、内容のない殴り書きポエムなのであんまり読まないでください。


 

本文
僕のコンプレックス


今まで僕はコンテンツが始まる瞬間を見たことがなかった、と思う。  
シンデレラガールズ、ナナシス、サンドリオン、色々な現場で「X年間の歩み」のような映像を見せられてきた。  

そのアルバムの中に僕はいなくて、「どうして沖縄なんかにいたんだろう」「どうして知ろうとしなかったんだろう」「遠征でもすればよかった」「もっと早く上京を決断していれば」という思いがずっと渦巻いていた。  


オタクにとってこれは最悪のコンプレックスで、「X年間を僕は知らなかったけど、これからのX年間を僕が応援する」という考えて乗り越えてきたものの、やっぱりそう簡単に拭えるものではなかった。
そこには「どうして見つけたのが僕じゃなかったんだろう」という嫉妬みたいな感情も混じっていたと思う。


必死に文献をめくりながら彼女らの歴史に近づこうとして、彼女たちの歩みを知ろうとして、そこには僕の知らない「楽しい」や「苦しい」や「感動」があって、余計に嫉妬の感情が大きくなって、それを大きすぎる、若干ゆがんだ愛情で補完していた。


『アイドルは物語である』とよく言われるのはおそらく本当で、その物語を一緒に編んでいくというところに楽しさや感動が宿るのだと思う。

その1ページ目がめくられる瞬間、そしてそこから一緒に歩んでいく物語にこそ意味があって、歴史だけを知っても意味がないのだ。


終わる星の煌めき


WUGのファイナルライブを見に行った。

色々なコンテンツが生まれ消えていく今の世界では、始まりよりも終わりを見るほうが容易ではあるものの、今回のライブは話が違った。

全力で光り輝く星を見た。
その光は僕の目にも届くくらいの強い光だったはずなのに、僕はずっと見ない振りをしていた、僕はそういう人間だということを突きつけられて辛くなった。


始まりの空の色


WUGが終わった次の日にシャニマス1stを見に行った。  

真っ暗なステージに流れ始める音楽、せり上がる舞台に見える演者さんの影、周りの緊張が伝わってきて、なぜか僕も緊張してしまって、でも気づいたら終わってて、残っているのは空っぽになった心だけだった。

でも嫌な気持ちではなくて、その中に涼しい風が通り抜けていくような気持ちよさがあった。


成海瑠奈さんのツイートに

 「はじめて」をプロデューサーさんたちと見れて幸せです。


 という言葉があった。  
https://twitter.com/runaNOakami/status/1104389607301378048?s=19

これを見たとき、少し泣いてしまった。

長く短い僕の人生の中で誰かと分かち合える「はじめて」ってそんなに多くないはずで、僕はそのうちの一回をあんなに素敵な気持ちで、キラキラとした景色のなかで見ることができた。
凄く嬉しかった。
大好きなコンテンツと、友人と、キャラクターと、演者さんと。

コンテンツを作る人間の端くれとしても、いつかこんな風に人と紡ぐ物語を作りたいと強く思った。

夢を語るなんて柄じゃないけど。
 

僕のような弱いオタクでも見つけられるところに咲いていてくれてありがとう、って思えるものだった。

うまくまとまらないけど、僕が言いたかったのはこんな感じです。
そして僕の愛するコンテンツが、僕が製作に携わるコンテンツが、たくさんの「昔の僕のようなオタク」を嫉妬させられるような成長をしてくれますように。

 

おわり。

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