【過去の配信】2019東京大賞典(交流G Ⅰ)全頭診断

競馬ユニット【EDGE】のモグです。
過去に配信した競馬GⅠの全頭診断を配信いたします。

1.アポロテネシー【C】

条件戦連勝で挑んだ名古屋グランプリでは勝ち馬に大きく離されたが、外目の枠からの先行でタフなレースとなり、むしろよく5着まで粘れた。内枠で500mの短縮となれば、穴をあける可能性はある。S系(闘争心)らしく前に行く意欲は旺盛な状態なので、短縮にも怯まず前に行ければ。


2.ケイティブレイブ【C】

ドバイWCでは疝痛による取消&開腹手術で前走浦和記念までに8ヶ月の休養を要した。競争能力への影響も懸念されたが前走は3馬身差の快勝、と見事な復活を果たした。しかしレース内容としては楽な相手に楽なレース運びでの勝利となり、極限の交流GⅠに向かう臨戦としては「苦→楽」に働くタイミングでイマイチ。格ではね除ける可能性はあるが、もともと交互質のタイプとなれば、危険度も高い。


3.ウマノジョー【C】

リズム、実績共に全然足りていないが、前々走で1200mレースを走ったことで突如活性化。今までなかなか前に行けなかった同馬も、前走は先行でレースを進められる状態にまで上がっている。生涯でも一番の状態で出走してくるだろう。


4.サンドプラチナ【D】

近走の好走パターンとしては「短距離→延長」に偏っており、1400m→1600mの短距離レースで活性化&状態を上げてからの2000mはベスト条件。しかしながらピークは過ぎた状態で、延長のカードだけで勝ち負けするポテンシャルはない。


5.モジアナフレイバー【B】

13戦8勝とまだ底を見せていない地元大井期待の雄。交流GⅠの壁に跳ね返されながらも、まだ大崩れがないところは評価。前走では大井重賞とはいえノンコノユメやサウンドトゥルーらの歴戦の名馬達に完勝。高いテンションでタフさも増した今なら、中央食いもあり得る。


6.サノサマー【D】

春先には1600万下を勝利するも、OPやリステッド競争の壁にぶち当たっている。母系にはノースフライトの名前もあるしっかりした血統構成の同馬も、現段階では交流GⅠどうのうというレベルではない。


7.ロンドンタウン【B】

コリアCを2連覇した実績はあるものの、国内では2年以上未勝利。前走チャンピオンズカップでは逃げることができずにあっさり終了かと思いきや、4コーナーから捲り気味に上がってきて見せ場十分の競馬だった。近走を見ても一時の悪い状態から復調し、走る意欲が旺盛な様子。先行争いは激化しそうだが、穴のパターンである「前走逃げられなかった逃げ馬の逃げ」が決まれば、一泡吹かせるしぶとさを見せる可能性はある。


8.バルダッサーレ【D】

典型的な夏馬で気温の低下とともに状態を悪くする。競走馬としてのピークも過ぎており、特に強調材料が見当たらない。


9.オメガパフューム【A】

前年度の覇者で、昨年度とほぼ同じ臨戦。中央ではあまり結果が出ていないが、そのほとんどが苦手な左回りであり気にする必要はない。むしろ苦手条件からの大井(右回り)2000mとなれば、「苦→楽」のタイミングとなり絶好。昨年と違い交流GⅠ2勝という格も手に入れており、高い信頼が置けるだろう。父スウェプトオーヴァーボードはレッドファルクスやパドトロワを見ても分かるように「得意条件ではきちんと堅実に走る」という産駒が多い。同馬は間違いなく得意条件は「大井2000m」であり、絶好の条件。強いて不安点を上げれば、鞍上のMデムーロが深刻な不振状態。余計なことをして自滅しなければ良いが。


10.ノンコノユメ【C】

昨年のフェブラリーS覇者も以降不振が続き、とうとう地方へ転厩することになった同馬だが、近走復調著しく集中状態に入っている。本来の適性からは2000mはやや長いが、先行が激化して淀みない流れになれば、心身共に加熱した状態だけに出番が巡ってくる可能性はある。


11.ゴーディー【D】

今回が97戦目とのこと。無事完走することを祈ります。


12.ゴールドドリーム【B】

間違いなくダート界の歴史的名馬と呼べ同馬だが、近走はやや人気を下回る着順が増えつつある。また出走時の馬体重も大幅増減が多く、戦績ほど状態が安定しているとは思えない。前々走が+8kg、前走が+10kgと休み明け2走をプラス大幅プラス体重で走っており、加齢に伴う心身へのダメージも懸念材料の一つ。状態次第では投げ出してもおかしくないタイミングではある。


13.ロードゴラッソ【D】

引退レースの有馬記念で衝撃の5馬身差圧勝を見せたリスグラシューと同じハーツクライ産駒。精神構造もしっかりして今後の期待は大きいが、現状では圧倒的にポテンシャル不足。

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