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【血統×Mの法則】2020スプリンターズS(G Ⅰ)全頭診断(簡易無料版)

#馬券は自己責任
#このページには予想 (買い目)は記載しておりません

◉診断基準
【A】積極的に馬券を購入したい
【B】好材料があり、馬券を購入したい
【C】不安材料があり、馬券を購入したくない
【D】消したい

2020年 スプリンターズS(GⅠ) 中山 芝1200m
【A評価】1頭 【B評価】4頭 【C評価】6頭 【D評価】5頭

1.ダイメイプリンセス【D】 (キングヘイロー×ダンスインザダーク)
スプリンターズSは過去2年で6着と4着、とコース適性は悪くない。ただ2年連続連対していた北九州記念で惨敗したように、状態としてはイマイチ。極限GⅠで大幅にパフォーマンスを上げる精神構造ではない。

2.モズスーパーフレア【B】 (Speightstown×Belong to Me)
春のスプリントチャンピオンで稀代の中山巧者。テンのスピードもあり内枠は絶好。前に行きたい馬も外目に固まっており、条件としてはこれ以上ない。ただ加齢に伴う激走のダメージに年々弱くなってきており、昨年辺りからは連チャン期を過ぎたS系といった感じでキレイな交互になっている。北九州記念から1ヶ月ちょい間隔が空いているのでギリギリ持ち堪えそうだが、唯一の不安材料ではある。外差しの特殊馬場に関してはここまで顕著な状態が続くなら、さすがに騎手もコーナーで上手く良いコースを取るなり工夫するはず。

3.ダノンスマッシュ【C】 (ロードカナロア×ハードスパン)
この馬もまた近走は「休み明け」「延長」「ダウン戦」といったL化が疑われるタイミングでしか好走できておらず、タイミングとしては微妙。前走のセントウルSは「休み明け」「得意条件(スプリント戦)」「位置取りショック」とあらゆるカードを使い切ったタイミングになり、微妙な臨戦。特殊なレース質になれば出番はありそうだが、内枠で揉まれたり、スムーズさを欠いたりするようなことがあれば投げ出しても不思議ではない。

4.キングハート【D】 (オレハマッテルゼ×マイネルラヴ)
父オレハマッテルゼはスプリントGⅠ馬で、妹はラブカンプーという渋い血統構成。中山1200mは得意条件だが、極限のGⅠレースをノーショックという臨戦は厳しい。

5.メイショウグロッケ【C】 (メイショウサムソン×マンハッタンカフェ)
わりとまとまったタイプで短縮適性が非常に高いタイプ。前走は非常に良い内容だったが、「1600m→1200m」「先行→差し」というカードを使った直後だけにタイミングは微妙。ただスプリント戦は他の距離に比べてリズムや鮮度の影響が大きく、同路線ストレスの少ない状態なら、もう一発あっても不思議ではない。

6.ライトオンキュー【C】 (Shamardal×Raven's Pass)
デビューから徐々に力を付けており、二走前に約10ヶ月の休み明けだったUHB賞を勝ち切った走りは非常に内容が良かった。しかしながら札幌特化状態からの中山1200mという臨戦や、前走2着という着順を落としながらの叩き3戦目はやや微妙。鮮度と勢いでどこまで。

7.ミスターメロディ【C】 (Scat Daddy×Deputy Minister)
19年の高松宮記念勝ち馬で、5歳ながらまだ15戦という取捨に困るタイプ。ただこの馬も連チャン期を終え、レースの衝撃に弱くなっており、良質なショックが無い臨戦では微妙な印象。昨年は4着だったが、本来は左回り巧者のサウスポーで、前走から大幅にパフォーマンスを上げる材料はない。鮮度と格でどこまで。

8.ダイメイフジ【D】 (アグネスデジタル×ダンスインザダーク)
ダイメイプリンセスの半弟で父がアグネスデジタル。非常にショックに従順で「短縮」「ダ→芝」などの条件でパフォーマンスを上げる。2走前の函館スプリントS2着のストレスや疲労は前走で抜けたが、極限GⅠに挑む臨戦であれば、この馬の大好きな「1400m→1200m」の短縮ショックが欲しかったところ。

9.ダイアトニック【C】 (ロードカナロア×サンデーサイレンス)
この馬も「幻の高松宮記念馬」と呼んでも良い馬だろう。高松宮記念後も1200mの函館スプリントSを勝ち切ったように非常に充実した状態だった。しかし前走のキーンランドCは不運もあったとは言え2.3秒差15着に惨敗しており、連チャン期は途絶えたと見てよいだろう。過去の戦績を見ても「1400mを先行」というタルいレース質に良績が偏っており、本質的にはチャンピオンタイプというわけではなさそう。疲労やストレスがない状態でどこまで巻き返せるかといったところ。

10.グランアレグリア【A】 (ディープインパクト×Tapit)
ディープインパクト産駒初のスプリントGⅠを狙う孝行娘。前走の安田記念は女王アーモンドアイを0.4秒千切る衝撃の内容。距離や脚質に不安が叫ばれているが、休み明けでスプリント2戦目となれば心配はない。マイルで先行できるスピードもあり、舞台が中山1200mならば高松宮記念のように後方一気のような大味な競馬はしないだろう。位置取りショックの鬼ルメールであれば先行策すら有り得ると考えている。

11.ラブカンプー【D】 (ショウナンカンプ×マイネルラヴ)
2年前の2着馬で、基本的にはSだけでなくCも持っているタイプ。かきつばた記念(ダ1400m)→韋駄天S(直1000m)で気合いの入った直後のCBC賞では特注馬に挙げ、13人気で楽勝する走りを見せた。それ以降は再び不調に陥っているものの、先行できるテンションは維持しているので、極限まで絞ってどこまでやれるか。基本的にはモズスーパーフレアが逃げる展開を外からねじ伏せられる程のカードは持っていない。

12.ビアンフェ【D】 (キズナ×サクラバクシンオー)
母父サクラバクシンオーのイメージ通り、逃げてどこまでといったタイプ。けして弱い馬ではないが、モズスーパーフレアという強烈な同型馬がいる極限GⅠでパフォーマンスを上げるような格はなく、臨戦も平凡。鮮度と55kgで勝ち切れる程ヤワな相手でもなく、特殊なレース質で雪崩れ込む展開なら。

13.レッドアンシェル【B】 (マンハッタンカフェ×Storm Cat)
もともとS主導のまとまった馬でひと押しに欠けるタイプだと思っていたが、前走北九州記念では王者モズスーパーフレアを強烈な末脚で差し切ったことで大きく印象が変わった。「1400m→1200m」の短縮で加熱した様子で、阪神と小倉という異なるカテゴリで連続好走しているように、再び連チャン期に入ったと見ても良さそう。あまり衝撃に強い血統でもなく、適度な間隔の臨戦は○。

14.エイティーンガール【C】 (ヨハネスブルグ×アグネスタキオン)
ヘネシー系ヨハネスブルグ産駒で祖母はクラシック戦線を賑わせたセンターライジング。血統のイメージ通り、コンパクトにまとまったタイプで、自分の得意条件ではきちんと力を出し切る。前走キーンランドCは特殊なレース質になり「位置取りショック」を決めて重賞勝ちを成し遂げたが、極限GⅠでさらにパフォーマンスを上げるには良質なショックが欲しかったところ。

15.クリノガウディー【B】 (スクリーンヒーロー×ディアブロ)
この馬もまた「幻の高松宮記念馬」で、高松宮記念では特注馬として挙げさせてもらった。基本的にはショックに従順なタイプで、前走のセントウルSでは「1200m→1600m→1200m」のバウンド短縮で状態を上げた。今走は一見ノーショックにも見えるが、前走で上がり2位タイの末脚を繰り出す状態に加熱しているので、今なら「1200m→1200m」の同距離でペースに戸惑うことなく先行が可能なはず。もし先行できれば「位置取りショック」となり、外差しの馬場を上手く味方にする走りもできる可能性が出てくる。外目を先行しながら惰性で雪崩れ込めば一発がある。

16.アウィルアウェイ【B】 (ジャスタウェイ×キングカメハメハ)
マイル王者インディチャンプの妹。良績は平坦コースに集まっているが、祖母がトキオリアリティー(リアルインパクト・ネオリアリズム・アイルラヴァゲインの母)であることからも中山1200mの適性は高い。またジャスタウェイはハーツクライに比べてコンパクトにまとまっている分、勝ち切れないながらも好パフォーマンスは発揮するだろう。極限GⅠに望むには平凡な臨戦だが、ここ2走も上がり2位を出す高いテンションを維持しており、外差し特殊馬場が味方すれば驚く走りをみせてもおかしくない。

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