【過去の配信】2020フェブラリーS(G Ⅰ)全頭診断

競馬ユニット【EDGE】のモグです。
過去に配信した競馬GⅠの全頭診断を配信いたします。


1.ブルドッグボス【B】

ダートスプリント界では長きに渡って一戦級で活躍しているが、マイル戦の経験がないだけに未知数。ただもともと強いS(闘争心)だけで走っている時は不安定も、一度集中状態に入ればかなりタフな一面も覗かせる。G1含めて連勝中の臨戦かつインティが引っ張る締まった流れなら、マイル戦であっても踏ん張れる可能性あり。


2.アルクトス【B】

徐々に力を付け始め、前走マイルCS南部杯では2着に敗れたものの、ゴールドドリームやモジアナフレイバーを抑える大健闘だった。かなり馬格のあるタイプで強い東京適性もあることから、やはり大崩れは考えにくい。ブルドッグボス同様にレースが締まった流れになれば、高いポテンシャルを発揮する。


3.ワイドファラオ【C】

昨年はNZT&ユニコーンSと芝ダート両方で重賞を制覇した素質馬。しかし前走根岸Sでは好位でレースを進めながら直線良い形で抜け出すかと思ったところで急失速したところを見ても、状態はあまり良くない。インティより内枠に入っただけに、もしかすると2重賞を制した時のようにハナを取る戦法に出れば、周りをアッと言わせる結果もありえる。


4.タイムフライヤー【C】

悩める2歳チャンピオンも2走前にはやっと復調の兆しを感じさせる2着。もともと母がタイムパラドックスの全妹であり、芝よりもダートに適性がある。本来は徐々に集中状態に加熱しての極限G1という臨戦が理想だったが、前走勝負所で置かれながらもしぶとく伸びただけに、再度内枠で短縮なら。


5.インティ【B】

前年度覇者も状況は昨年から一変している。昨年は6連勝の連チャン期での臨戦だったが、それを最後に連チャン期は終わり5連敗中。しかしこの手のS(闘争心)系は連チャン期中は無理が効くものの、その後は激しい衝撃に対するダメージを引きずる状態になり、いわゆる交互質へ移行していく。まさに現在は交互状態で、今回はタイミングとしては悪くない。懸念材料としては、あれ程闘う意欲が旺盛だったS質の馬が、前走1800mですらスムーズに逃げることかできない状態であったということ。その状態で更に200mの短縮というタイミングは、下手したらレースを中段あたりで行うハメになる可能性がある。つまり、S質の低下、燃え尽き状態の兆しには要注意。


6.ミッキーワイルド【D】

1400m専用機のような血統で、前走で連チャン期も終わり。G3からさらに格上げの極限G1で更にパフォーマンスを上げる精神構造を持ち合わせているタイプでもない。


7.ヴェンジェンス【B】

基本的には素直にダウン戦に反応する単純なL(淡白さ)系と見ていたが、3走前のみやこSを格上げで勝利した頃から、完全な充実期に入っており、別馬のようになっている。今のようにしっかりS(闘争心)を補填した状態であれば、少々の厳しい流れで投げ出すこともないだろう。母系にはシラオキやソシアルバターフライなどの日本の名牝の名前もあり、極限G1に挑むにはベストなタイミング。


8.キングズガード【D】

かつてのダート重賞の重鎮も、明けて9歳という馬齢が示す通り、ピークを過ぎ緩やかに衰えを見せ始めている。大崩れはないものの、明らかな均衡状態に入っており、この状態から激走するには「乱ペース」「良質なショック」などの特殊な条件が必須となる。


9.サンライズノヴァ【C】

東京巧者の実績馬だが、連チャン期を終えてからは不安定なレースを続けている。マイルCS南部杯では久々に大駆けしたものの、同一G13回目という大きなストレスがかかる場面を考えると、嫌う方に妙味を感じるタイミングではある。

10.ノンコノユメ【無】

※飛ばしてて診断してませんでした(スイマセン)


11.モジアナフレイバー【B】

前走の東京大賞典では中央馬相手に大健闘しており、ポテンシャルとしては十分通用する。スタートからしばらく芝を走る特殊なコースであることと、中央でのアウェー戦という状況から見れば当然苦戦は必至だが、1800m→2000m→1600mのバウンド短縮と、強いS質をコントロールできるような淀みない流れなら一発あってもおかしくない。


12.モズアスコット【D】

安田記念覇者で前走の初ダートでコパノキッキングを鮮やかに差しきったことから一気に人気になっているが、今回は極めて危険度の高い馬である。安田記念は連闘、スワンSは毎日王冠からの大幅短縮(1800m→1400m)、そして根岸Sは「芝→ダ」といったことから見ても、もともと強いショックに顕著に反応するタイプ。こういうキツめのショックが決まった後は、総じて次走は「楽→苦」と感じるタイミングとなり、同馬自身もショック後は簡単に投げ出している。コースも200m延長で、さらにマークされる立場となれば、臨戦としては最悪と言い切っていいだろう。


13.デルマルーヴル【C】

大崩れがなく、高い次元で安定している実力馬だが、1年近く中距離レースを主戦場としており、中央で走るのも久々となれば、やはり厳しい。血統的にはマイル適性もあり、中距離でも前目につけるスピードもあるので4~7着あたりに収まる可能性が高い。


14.ミューチャリー【B】

公営船橋所属の地方馬だが、羽田盃で見せた信じられない豪脚や、JDDでクリソベリルと0.6差というところから見ても世代屈指の実力馬で、中央の馬たちと比べて劣ることはない。前走の川崎記念では逃げたケイティブレイブの2番手追走も、早々にケイティが脱落してしまい、最後はチュウワウィザードに潰されながら、という非常に苦しい展開だった。今回は500mの大幅短縮で自然と中段辺りでレースをすることになり、そうなれば府中の長い直線コースで豪脚を披露できる可能性も十分にある。


15.ケイティブレイブ【C】

ドバイWC後、開腹手術をする程の大きなアクシデントがあり、順調さを欠いているコンディションである。東京大賞典はともかく、川崎記念でのレース運びからは往年の勢いは感じられない。世代を代表する実績馬だけに、淀みのない締まった乱ペースになれば、自然と好位差しのレース運びとなって「短縮」「外枠」のカードを活かせる可能性はある。


16.ワンダーリーデル【D】

この馬も典型的なダウン専用機だったが、武蔵野Sでの勝ちきり方で少し印象が変わった。しかし充実期が顕著に戦績に現れるタイプで、前走根岸Sのレース振りから見ても、極限G1でパフォーマンス上げられる状態ではない。


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