舞台・仮面山荘殺人事件 2023 備忘録&感想文

舞台・仮面山荘殺人事件 2023 備忘録&感想文

2023.10.11-15,10.18-18

始めにお断りを…
わたしがこの舞台を観に行こうと思ったきっかけは全てNORDの瀧原光が出るとただそれだけのものでした。
なので、感想文のメインは瀧原光になりますので予めご了承ください。

東野圭吾の本はほぼ全部読んでいるくらいに東野圭吾の作品は好きで
光くんがこの作品への出演が決まった時に
「ついに札幌以外の東京の舞台で!」「大好きな東野圭吾の作品に!」
というのが心の中の第一声でした。

そして原作をすごく久しぶりに読み返しました。
ところどころ忘れていた部分もありましたが、どんどん引き込まれてすいすい読めちゃうのがこの方の作品の醍醐味であっという間に読了(結果3.5回)。
この時点ではまだキャストの配役は発表されてませんでしたが
登場人物は少ないので大方の予想はついてました。

ただ初演を観ていないので、この世界を舞台上でどう”演技”して見せるのか
光くんの役どころは(あれだとして)そこまでの出番はないのかな…
とは思ってました。

その後配役が発表され、予想通りではあったのだけど
稽古が始まり、光くんや他の方のSNSを見て、なんだか他にもやる?という期待も出てきて。
ベッド脇の稽古写真を見た時に「医者…?」って思ったけど、医者が出てくるシーンあったっけ?など考えはしたけど、全部が全部原作通りではないので「可能性としてあるのかも」という程度に気持ちは収まりました。

そしていざ初日。
前2列は潰してありました。
これは、セットが2階建てになるのは分かっていたので
2列潰さないと見えにくいだろうなと予想してたのである意味想定内。
この日は上手ブロック真ん中より1席ずれくらい。

暗転からの下手スポットから始まり、溝口さん演じる高之の語りから。
上手には清水さん演じる朋美が椅子に座っていてちょうど正面に見えた位置での観劇でした。

そこが喫茶店という設定だというのが分かったのが、光くんがウエイター役で白シャツ&黒蝶ネクタイでコーヒーを持ってくるシーンがあったから。
最初からのシーンで出てくるなんて思ってもいなかったので
ほぼ正面でビックリしつつも瞬きを忘れました。
このシーン、もし下手側の席だったら登場シーンは見逃してたかもしれない…。
もちろんメインではないので、セリフも「お待たせしました」の一言でトーンも抑えめだったしスポットは2人に当たってるしすぐ引っ込んでしまったけど、なんだか初っ端から貴重なものを見せてもらったと。
(朋美が立ち去る時にカップを下げにまた出て来た)

そして原口健太郎さん演じる森崎社長がセンターに立ったOPでは警官姿に着替えて登場。

そして別荘のシーンに…
転換が1回もなく全てこのセットの中でどう物語が進んで行くのか
どんな風に見せるのかがとても気になりましたが
ほぼ原作通りに高之の回想シーンとの織り交ぜ方がすごく上手くムリなくスムーズに「現在」と「過去」を切り替えて話が進んで行きました。

森崎家の3人と招待客が続々と到着する場面、森めぐみさん演じる阿川圭子が到着する直前に2人の巡査が別荘を訪れるシーンで光くん演じる蒲原巡査と上ノ町優仁さん演じる薄田巡査が登場。

初日の「蒲原巡査」の第一声を聴いた時、嬉しさと共に安堵感がこみあげてきた。

本当に失礼な書き方になるけれど、ちゃんとしっかりお腹から声が出てた。
光くん自身も舞台経験もあるけれど、コンスタントに上がってたわけではなく、NORDでの歌唱の経験、MCなどの喋る仕事の経験と「声」を使うお仕事はしているけど、どちらかといえば「声量はあまりない方」で。
やはり「舞台での声の出し方」は全然違うと思うし、箱の広さ、共演者の多さなどなどの違い…
NORDの4人で演った演劇公演とはまた違うものがあるわけだし
だからこそ、光くん自身悩んで苦労して学んで作り上げた”役”だと思うので
そういった諸々が一瞬で安堵と嬉しさとしてこみあげてきた。

原作では光くんが演る警官はちょっと年配だったけど、立場的には光くんの方が上司設定だけど若手警官の2人(実際1歳しか離れてないし)でどこまで「一般的な警察官像としての迫力(言い変えれば威圧感)」が出せるだろうかと思ったけど、
実際に制服着た姿や声の出し方などから実年齢よりも上に見えた。

警官が去った後の別荘内での展開には関わらないけれど、朋美と高之の回想シーンで自殺を図ろうとした朋美を高之が発見して病院関係者を呼んだ時に
医者役として白衣を着て登場。
このシーンでは2台詞だったけど、警官として登場した時の声色とは少し抑え気味だった気がしたのだけど、回を重ねるごとに段々と声色に強さが出ていった気がしました。それは慣れてきたというのもあると思うし、役に”よりハマってきた”という感じ。

そして、畑中智行さん演じるジンと三浦剛さん演じるタグが強盗として別荘に侵入してきて、8人を人質として別荘で籠城することに。

再び蒲原と薄田の2人が別荘に訪ねてきたシーン。
玄関口での2人だけの”会話”はもちろんセリフは聴こえないけど、都度都度薄田と何か会話をしたりしてました。

そしてジンの指示で高之が玄関先に応対に出た時に状況説明をした時のセリフ自体にはそんなに違いは出てなかったけど、セリフを言いながらの仕草には回を重ねるごとに自然感が出て来てるように見えた。
それと、別荘を去る時の薄田のある意味コメディポイントはどんどん迫力が出て来た感じだったし、その後の蒲原が戻って来て半ドアを知らせるシーンもとってもいい笑顔で楽しんでる感じで、それにつられてか高之もジンもどんどんリアクションがコメディタッチになってて面白かったです。

再び回想シーン
朋美と高之が病室で再会するシーンでも朋美が使っているベッドの移動で白衣姿で再登場。

そして別荘シーンに戻って、ジン、タグを交えての「朋美の事故の真相」の討論が繰り広げられた後、夕食の準備前に再び蒲原と薄田の2人の巡査が別荘へ。
ここが一番セリフと動きが多かったシーン。

余談①:
元々光くんはとても姿勢がいいので
最初に観た時もそうだったけど、制服がとっても似合ってた。
身体の作りとしては細いのだけど、胸筋がしっかりしてるので制服がよりピシッとして見えてキリっとしてる。
と、喫茶店のシーンの白シャツでもつい胸筋に目が行ってしまった…(光くんのハト胸フェチなので(笑))
そして顔が小さいから制帽がめちゃ大きく見えちゃいましたね。
これはしょうがない。


蒲原と薄田の2人が別荘内の各部屋を検めたいとのことで入室するシーン。
最初のセリフは一番最初に出てきた時よりもやはり回を重ねるごとにより落ち着いてしっかりはっきり声が出てた。
そして最後の部屋を検めるシーンで、南木春香さん演じる下条玲子がバスタオル1枚で出来たシーン。
あの最初の「ありがとうございます!」と2度目の「ありがとうございまあぁす」はホント笑わせてもらいました。
1回目と2回目のトーンの違いも2人で色々仕込んでたのかなと(笑)。
ここもどんどん動きが派手になってった気がする。

ここの動きをどうするかきっと上ノ町さんと2人で色々考えたんだろうなと思うとなんだか微笑ましいのもありだけど
全体的に重いテーマの中進むお芝居で合間合間に入る”緩さ”がいい感じで緩急ついててさすが成井さん!という感じです。

そういう意味では、松崎浩太郎さん演じる木戸が一番のポイントだったかもしれない。
妙に自信満々なところがあるくせに、実際は弱腰で弱気で勇気もない。
でもそれだけじゃなくところどころ笑わせる部分があって緩急ポイントにはなってたと思う。
とはいえ、個人的にはあの声のボリュームは”不快感を十分感じさせる音量”で思わず耳を塞ぎたくなる場面もあったりだったけど。
そう思わせるくらいの効果があったので木戸としての演技としては成功だったのではないかと。

余談②:
各部屋を見終わって階下に降りてきたジンに笑いながら会話をする場面で、
「近頃の若い女性の扱い方はマニュアルには載ってませんから」
の部分が確かday4は「近頃の女性は大胆ですな」になってました。

day3辺りからちょっとずつ変化も出てきて、一番最初の喫茶店のシーンでも
初日は普通に出てきて「お待たせしました」とカップをテーブルに置くだけな感じだったけど
回を重ねるごとに、直前の朋美の言い方の迫力にちょっと躊躇して留まる仕草を見せる演技だったりして
偉そうな書き方になりますが、本当に回を重ねるごとに小さいけれど役としての成長というか変化が感じられました。
この辺は、そういうサジェスチョンがあったのか自分からしたのかは不明ですが。

蒲原、薄田が別荘を辞した後、停電を仕掛けるとかタグが睡眠薬で眠らされたなどの展開があり、
それぞれの部屋に戻ることが許可がおり、次の日の朝…
雪絵が”殺されている”のが発見され、誰が雪絵を殺したのかの犯人探しが始まる。

雪絵の日記帳の一部が破られている”事実”が発覚し、雪絵を殺した犯人探しから、
朋美が事故ではなく殺されたのではないかという昨夜の話しに再び行きつく。
雪絵が高之に好意を持っているというのではないかと疑いを持ち始め、雪絵が朋美が死ぬように仕掛けた。
そしてその敵を討つために誰かが雪絵を殺した…という”1つの結論”に達する。

そしてジンとタグの仲間であるフジからの連絡があり
どうしても他の連中には顔を見られてはならないということで
全員を後ろ手に縛り目隠しをした状態でフジが室内に入る。
フジのセリフは一切なし。
表情と歩き方と本当に些細な仕草だけで「威圧感」を出てた。

余談③:
髪型が3回変わったので
(ウェイター:前髪下し、医者:左分け、警官:着帽なので不明、フジ:右分け)
表情はもちろん、恰好も立ち振る舞いも全然違うので、警官役と合わせて本当に4役とも全然違う”瀧原光”でした。


とにかくフジは声を出せないので、顔の表情と仕草だけ。
途中森崎社長が強盗犯の駆け引きの切り札として「フジは銀行内部の人間だということも警察に話す」と行った時、それまで上手で日記帳を読むともなしにペラペラページをめくっていた手が突然止まり、怒りに任せて日記帳を置いて立ち上がってジンを引き寄せ何か言い胸を押して突き放すシーンはホントに鳥肌が立った。
静かな怒りというか威圧感がバシバシ出てた。
その後の、立ち上がって騒いだ阿川と森崎夫人を力づくで座らせる時もとっても”圧”があって怖かった。
ジンとタグとソファの後ろで話しながらちょっと笑顔が見えたりなんてこともあったけど
あの時ってどんな話してるんだろうなあ…なんてちょっと気になったな。
その都度違うんだろうけど。

その後フジは2階に上がって”バッグを1つ”持って降りてきて、さり気なくバルコニーに面した窓のカーテンを開けて窓を開けるのだけど、初日は両側とも開けてた気がするのだけど、2日目以降は向かって左側だけだった。

余談④:
このカーテンを開けるのも、その先のシーンにとって重要な”準備”で、みんなが犯人特定の為の話し合いがされてる間に威圧感を出しながら動いて且つ違和感なくやっておくのはなかなか難しかったのではないかな。

初日観た時に、フジは現金が入ったバッグを持ってきたのだと思ってたのだけど、これが最後に答えが分かる仕掛けで、最後のシーンで「ああ!これだったんだ!」って分かってヤラレた!って思った。

犯人捜しの討論の末、結局秘書の下条が「皆さんの目を見ながら話がしたい」ということで、フジは顔は見せられないので”バッグを1つ”を原価泣きに置いて「車の中に退避」。
全員が犯人捜しの討論の末に”犯人”が分かり、犯人とされた森崎社長がフジが開けておいた窓から外の湖に飛び込み”自殺”を図る。

と、ここでフジの出番は一旦終了。

その後、ジンとタグ、フジは早朝に別荘を出るということになり、人質として1人残された高之はタグに見張られながら時間が過ぎる中、突然”死にきれなかった”森崎社長が戻って来て、雪絵を殺したのは自分で、そもそも雪絵を殺すためにこの別荘にみんなを招待したという告白をする。

「違うんです。でも同罪ですね」というキーワード。
森崎社長から雪絵が破いた日記のページを口の中に入れたという事実が明かされ、社長の推理に動揺する高之。

再び回想シーン。
朋美が高之に雪絵を紹介するシーン。
雪絵が高之に「相談がある」と会社まで訪ねてくるシーン。
朋美が明日最後の打ち合わせに行ってくると伝えるシーンと高之が朋美に車の中に落ちていたと言ってピルケースをつけてあげるシーンと続く。

再度別荘のシーンに戻る。
「破かれた日記のページが見つかれば、自分に”殺意があった”という事実が証明されてしまう。それだけはなんとしても阻止しなければ」という想いから高之は森崎社長を手にかけようとしたところで
ライトがつけられ、高之の「殺意の証明」を確かめるために「全てが芝居であること」が明かされる。

仕掛けを全てバラして、森崎社長、夫人、北見翔さん演じる利明、高之と面識がある雪絵や桂子以外は全員劇団の役者であることが明かされるのだけど、
直前まであんだけヒリヒリした場面が続いたのに、この時だけ空気がガラッと変わって笑いが起きる脚本は本当に凄いって思った。
森崎社長が「お疲れ様でした」ってみんなから拍手されてる時は思わずこっちまで拍手しそうになったくらいで。

最後に蒲原と薄田も紹介されて、光くん演じる蒲原はフジの姿で「今回が初舞台でした!」と笑いを取る。
ここは「今日が――」の時もあった気もするので、多少のアドリブで変えてるのかなと。

その後も緩急のある流れの中でラストシーンまで高之1人だけが”違う世界”に残されて、全ての”幕”が下りる。

朋美は自殺ではあったけれど、彼女がその決意に至るまでの経緯を高之に知ってもらいたかった、知らずに彼がその後の人生を過ごすのは許せなかった…という”朋美への愛”がそうさせた全ての計画。

自殺はもちろん犯人はいないから犯罪ではない。でも、「自殺に走らせたキッカケ」を知りたいというのは遺族側の本当の気持ちだと思う。
「なぜ娘は自らの命を絶とうとしたのか」「なぜそういう選択肢をとったのか」
家族と朋美を愛する人達の”執念”がさせた”大芝居”。

原作を読んではいたものの、初演を観ていないのでこれをどう舞台として展開させていくのかとても興味があった。

役者が劇中で役を演じるだけではなく、その中でも”役”を演じる。
幾重にも伏線やヒントが散りばめられて、ミスリードさせるような場面が殆どで、「顔」が見える分、原作よりもより一層の楽しみがありました。

配役一覧だけを観ただけでは光くんがフジ役もやるなんて思わなかったので(初演も観ていないので)、想ってた以上に光くんが何役もこなしたがとても印象的だったし誇らしかったな。
物語的には2役だけど、他の2役でも衣装や髪型を変えたりだったので登場人物で一番衣装替え&ヘアセットが大変だったんじゃないかと…。

とてもいい作品、とてもいいカンパニーでこのような役で演技をしている光くんを観ることができて
光くん本人も本当にこれからの糧になったと思うし、今後も舞台でのお仕事も増えていってくれればいいなあと心底思ってる。
宝物と武器がまた増えましたね。
こんな素敵な作品に出合わせてくれたことに感謝します。
ありがとうございました。

初回から観てきて、鳥肌立つポイント、泣きポイントがどんどん増えて行ったのだけど
大千穐楽のOPの浜口さん演じる森崎社長が「東野圭吾 仮面山荘殺人事件」と言った時の鳥肌の立ち方は本当に半端じゃなかった!

最初から節々に”後の答え合わせ”に繋がる”ポイント”がさり気なく隠されて(隠してないけど)いて、「あ…あれがこれなのか」とか「あれ?これは?」っていう観ながらある意味「謎解き」をしてる楽しさもありました。
仮面が消えるシーンも目の当たりにして「あ!」って思ったし、本当にちょこちょこと細工がされてる感じでした。

そういえば、大阪初日の全員が出てくるオープニングの際、光くんはなぜか警官の制服ではなくウエイターの白シャツで襟元のボタンをはずした姿で登場。
何かあったのかな…と。何かアクシデント?
でも大千穐楽はこれまで通り警官の制服姿で、この日だけだったのでやっぱりなんかあったのかな。

あと、フジが玄関脇のサイドテーブルに置かれている馬蹄パズルやボールペンなどをその時によって触るものが違ったり触らなかったりっていうのもその時の気分なのかな?とも思いました。
ちょこちょこと細かいところまで観るのは楽しかったです。

最後に超々々個人的意見になりますが…
ジンは設定では「小柄で俊敏な動き」「彫りの深い顔立ち」ということなので、将来光くんにこの役をやってもらいたいなと。
劇中のことは回想シーン以外は全部が”演技”だったわけだけど、あのジンの”悪役”な感じは光くんにとっても似合うと思うので。

そして最後の最後の超私的感想。
原作を読んだ時から、犯罪があったわけではなく「全員善人。悪人はいなかった」は感じたことなのだけど、高之がああいう手段と取ることになったきっかけは雪絵だったのは間違えは無くて…でも雪絵が高之に”ああいうこと”をしなければもしかしたら高之はそこまで思い詰めることはなかったのではないか?
雪絵は「朋ちゃんを裏切らないで」と言っていたけど、「じゃああなたが2/15に高之にチョコを渡すというような思わせぶりなことをしなければ高之は自分の気持ちを抑えられたのでは?」と思ってしまうのです。

親友でもあるいとこを婚約者に紹介してしまったことを朋美は後悔してたかもしれない。
劇中でも明かされているように、朋美は高之が雪絵に惹かれてるのを感じ取ってしまった。
自分から心が離れて行ってしまってるんじゃないかという不安。
からのピルケースの薬のすり替えに気づいてしまった彼女の絶望感は想像を絶するものだし。
雪絵を別荘に呼び出した朋美はきっと雪絵の高之に対する気持ちを聞きたかったんだと思うし。
でもきっと雪絵は高之への気持ちは絶対言わないだろうし、もちろん2/15にチョコを渡したことなんて絶対言わないし言えないと思う。
「2月頃から様子が変で」って言われて自分がしたことがキッカケなのかも?と聡明な雪絵ならば気づくだろうし。それになにより彼女も高之に惹かれていたのだから。
親友である友達を裏切ることなんて出来ない。だから私1人がこの気持ちを断ち切ればいい。と。
ならば、すぐに離れられないとは思うけれど「チョコを渡す」なんて行為はすべきではなかったと思う。
それで最後には「朋ちゃんを裏切らないでって言ったのに」ってそれはないでしょ。って。
朋美に頼まれて高之さんの気持ちを試して欲しい。なんていう線もあり?とも思ったけど、朋美は高之が雪絵に惹かれているのを薄々感じていたということなのでそれはないし。
誰が悪なのか…ではないけれど、ああいう最期の決意をした朋美がとても悲しくて。

話しの”トリック”としては「色々な伏線が回収されて、壮大な大どんでん返しでスッキリ!」だったのだけど、雪絵に対するわたしが持った気持ちはモヤったままでした。
それも作者の何かの狙いだったのかもしれないけれど。

結論:女は怖い
ってことなのかな…(笑)。

舞台を観終わってからまた原作を読むのも面白いかもしれない。


DVDは楽前の舞台だそうなので、配信とはまた違ったものが観れるのが楽しみです。


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