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なぜ資格がないとインテリアの仕事は難しいのか

当noteでは資格を持った新米インテリアコーディネーター向けの情報を中心に乗せていますが、読者の中には、現在資格がない方、これからインテリアコーディネーターになりたいという方もいらっしゃると思います。
世の中には「資格がなくてもインテリアコーディネーターになれる」とうたっているサイトもあり、簡単に憧れのインテリアコーディネーターになれるなら、資格がなくても大丈夫と思っていらっしゃる方もいると思います。

はっきり言いますと、インテリア業界では、いわば、IC資格はパスポート代わりです。

パスポートを思い出してみてください。
今の時代、お金があれば飛行機に乗って海外にいくことは可能です。
ですが、あなたがどこかの国民であると言う身分を保証するパスポートを携帯していないと国外には出国できない、ですよね。
また、行った先でも、あなたの身元を保証する証明書がないと、入国させてもらえません。

インテリアの資格は、建築士と違って、国家資格ではありません。
ですが、この業界で働く時、インテリアの資格を持っているかどうかで選別されます。
つまり、インテリアに関する基本的な知識を有している人間かどうか、という選別です。
これはどういうことかというと、仕事を開始するにあたって、基礎は学んでいるだろうから一から教えないよ、実践にすぐ入るよ、という意味なのです。

実は私は新米インテリアコーディネーター時代のある時期に資格を持っていませんでした。
採用試験時「資格を持ってないから社員としての給料は出せない。アルバイトからのスタートになります。社員になるには資格取得が条件です。」と言われて、30才過ぎてアルバイトか・・とショックを受けつつもアルバイトからこの仕事をはじめました。そう、アルバイトという立場しか選べなかったんです。
仕事で責任ある仕事を任されても、資格がないから「アルバイト」。
アルバイト時代にインテリアの試験に落ちた時は・・しんどかったです。

その後、ハウスメーカーに転職した際もカラーコーディネーター2級などの資格は持っていましたが、インテリアコーディネーターとしての資格を持っていませんでした。 

わたしの場合は運良く社員として採用されましたが、多くの建築インテリア企業では、名刺に保有資格を載せます。(資格手当が出るため、企業に資格取得の証明書を提出します)
初対面のお客様から挨拶時に「インテリアの資格は持っていないのですか?」と聞かれて、はい・・と答える時の苦しさ。お客様からの不審げな視線。どんなにお仕事を頑張って提案も素敵だったとしても、信用されないんですよね。
実際、資格を持っている人に担当を変えてくれというお客様からの相談は何件か受けたことがあります。

ちなみに余談ですが、ハウスメーカーに入社した年に資格は取れたので、その後名刺にインテリアコーディネーターという肩書きが着いた時は心底ほっとしました。
ようやく資格を持ったインテリアコーディネーターを名乗れて、自分の担当するお客様を安心させてあげられると思ったのです。

私は資格がなかった時代を過ごしているからこそ、資格を取って世界が広がったと実感しま一人です。
どんなに頑張っても「資格がない」という立場の現実は、非常に厳しいということを肌で知っています。お客様に選んでもらえませんからね。

だからこそ「まず資格」なんです。
資格がなければ認めてもらえない、選んでもらえないということを理解しておきましょう。



新米インテリアコーディネーターのための、実務を学べるサイトはこちら▼


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