卒検に挑むゾ!!
前回の続き、効果測定という車お勉強の続きだ。
前回、うまいことなんか合格したことで、次のステージに挑む権利を得られた江田。次のステージというのは効果測定が書き書きお勉強の優等生スタイルだったのに対し、今回の卒検は車を運転する能力、技能を求められる。要は事故や違反などをしないでどこまでこのめんどくさいルールや規則にのっとりながら車を運転できるかのテストである。
このテスト、正直ちょっとちょろいのかもしれない。いや、ちょろい。ちょろすぎる。舐めるな。俺をあんまり舐めるな。
それはどういうことかというと、前回の効果測定とは打って変わって、100点満点中70点で合格できるテストなんです。70点て、なぁ?30点も減点されるやつヤバくねーか。そんな奴運転していいのかよ。結局はアレか、技能よりは知識が大事だということか。いや、でもそういうことじゃないんだよな。技能って言うけどなんかルールを守るっていう感じのルールじゃないんだよ。すごい細かいところまで見るんだよ、安全性とかに突き詰めすぎたことによる正直いらないんじゃねーかって思うところをどこまで忘れないで出来るか勝負になっている。だからもしかしたら70点で合格というのはちょうどいいのかもしれん。安全性で考えたらね。こんなもんかも。
でもちょろいと俺が思った理由としてはもう一個ある。さっきいったようにこの試験は30点まではミスっても大丈夫という甘い合格基準に見えるが、その中にも「このミスり方はヤバい」っていうのがある。このミスはもうスーパー減点、見てらんないってのが。そのミスは一回でもするともう30点オーバーかそれにかなり近い大打撃でそれをした瞬間もう終わりを悟ってもいいレベル。最初の自己紹介でスベるのと同じ。だから、みんなはそれを気を付けて運転しないといけない。
そのスーパー減点には「信号無視」とか「脱輪」とか「逆走」とかがある。俺はそのうちの「脱輪」を仮免許の試験でやらかしてしまった。脱輪というのはタイヤを縁石に乗り上げることを言い、乗り上げた場合は「ゴンッ」という鈍い音とともに車体が少し持ち上がり明らかに視線が変わる。変わったのは15㎝程度なのに明らかに違う景色が見える。うん、もちろんバレる。誤魔化しようがない。でも唯一、というか正攻法の対処として、その脱輪をしてしまったときはすぐ止まってもとあった場所にバックをすることで減点が免れる。すぐ戻ればいいのだ。だけど、俺はその時そのまま突っ切った。突っ切ってしまった。特に意味はなく、焦ってはないけど、いや焦ってたな。焦ってたわ。どうせ脱輪なんかしないっショ。って思ってたからむちゃくちゃ焦ってたわ。だから明らかに変わった景色を戻すのに俺はバックを使わなかった。正直終わったと思った。なんか、まいど思ってるけど、終わったって。まいど思ってるけど、車の教習で起きたことはほとんど「終わった」って思う。
でも、全然合格だった。脱輪したのに。脱輪してあろうことか誤魔化そうとそのまま突っ切って「あっ」という声を車内に響き渡したのに。だからこのときの俺は落ちるという危機感が全くなかった。ていうか脱輪しなければいい話だし、したとしても落ちるわけがないと思っていた。
そして始まった。
結果から言うと、合格した。なんの面白みもなく。いやそれでいいんだけど、思ったより簡単に合格した。しかも今回は前回やってほしかったあの「ここにいる人、全員合格です」をやってくれた。あのつんくのオーディションでみたことあるやつをやってくれた。ナイス。アレやって欲しかったんだよ。なんならむしろこれが経験したくて教習所に通ってたといっても過言じゃない。
しかも、実は今回も脱輪した。むちゃくちゃ。するわけないだろって思ってたけどほんとにやった。こういうフリって所詮口だけじゃんかって思ってたけど全然やった。むちゃくちゃ視線変わった。視線が変わったし、もちろんそのまま突っ切った。突っ切りまくった。飽きもせず、学びもせず、バックを使おうなんて完全に頭に入ってなかった。二度にもわたって焦りまくってた。
これで受かるんだな。なんかなんというか、まあいいのか。文句を言うべきではない。都合のいい時の疑いは飲み込もう。それが社会なんだ。なんでうまくいくかなんて考える必要が無いのだ。自分の都合の悪い時だけむちゃくちゃ唾飛ばしてほえ面かけばいいんだよ。
まぁなんにせよ、無事に受かったわけだし。あ、あと、どれだけの期間教習所に通ってたのかというと、8か月間だ。これはね、知らない人はわからないと思うけど長すぎる。あまりにも長い。普通なら2か月あればとれる。長くても、うん、半年あればだれでも取れると思う。俺は1月から通ってる。今9月。かかりすぎ。こんなやつ他にいない気がする。でもいなくてもいい。俺5月2回しか行ってないし。1回大雨でなくなったし。
まぁ、合格ということで、さいなら。こおろぎ