PANTA RHEIはつづく
今年最後の展示 PANTA RHEI = パンタレイ(12.17〜25)が終了しました。
今回のnoteは、展示の「あとがき」となります。
2019年の ”いのちは炎ゆる 星へ還る“ 展より、野原のお二人、rinn to hitsujiのリンちゃん、そして親交のある京都のアンティークショップ民の物のたんばくんを加え、約二年ぶりの再会展となりました。今年の最後を飾る素晴らしい展示になったと思います。
今回の展示のテーマPANTA RHEIは、EDANEから出展者の方々に提案させていただきました。
自然界における移り変わりの連鎖は普遍的法則です。
インド哲学では、川に足を入れた時、それが大気となり雨となって再び川に戻るという現象の連鎖を、静的な時間と捉えるそうです。この状態を「出現」「持続」「消滅」と動的に捉えることがPANTA RHEIです。私たちの人生も、パンデミックもPANTA RHEIだと言えます。
今回、野原のお二人は、民の物のたんばくんが東欧で見つけてきた生活布を転用して、服や小物へと移し、rinn to hitsujiのりんちゃんは、ラトビアの養蜂家から届いた蜜蝋に、美しい紋様などの意匠を施し、生活の火から工芸の火へと移しています。
海を渡って場所から場所へ、想像力は本来の価値から流転し、新しい価値を生み出すことができます。イメージを巡らせて生きることがいかに大切であるかを、今回の展示であらためて思いました。
出展者の皆さま、ご来場のお客様、本当にありがとうございました。
またの再会を夢見ています。
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2021年も展示の延期や、作家が不在(海外から出国できない)という状況がありました。ほとんどの展示を予約制とするなか、前回の日常展に引き続き、今回も予約無しでご来場いただきました。ふらりと立ち寄っていただけるあたりまえのことが、とても新鮮に感じる日々でした。
そして、2009年の開業以来、初めて営業時間の変更(12〜18:00 → 11〜16:00)も行いました。私たちEDANEもあらためて、パンデミックによる時代の移り変わりを実感しています。
新たな時代を捉え、発見し、守り、手放していくことに日々思いを巡らせる一年でした。私たちEDANEのPANTA RHEIはこれからも続いていきます。
皆様、一年間ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。
EDANE&TOPOLOGY
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PANTA RHEI / パンタレイ
12.17(金)〜25(土)
Open 11:00〜16:00
出展者
古物:民の物
布物:野原
蝋燭:rinn to hitsuji
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