あの頃の私に必要だった「気まぐれ、だけど芯がある」真珠のひと粒ネックレス/keleleupepo by mela
おしゃれをする勇気がなかった22才の夏、たまたま机を並べてお勉強をすることになった、すばらしくエレガントなスペインの老婦人に「いつでもひとつはアクセサリーをつけておくことね」と言われて、お知り合いになったばかりの彼女にストンと深く憧れを抱いていた私は、このアドバイスを実行しようと心に決めました。
とは言え、ありがちなことながら「美しくない私が美しいものを身に着けたってねぇ……」と、心細い諦念の薄笑いを浮かべて、薄暗いところで青春を空費していた私にとって、アクセサリーなん