シェア
先日、まっしろに老けて死んだ愛犬が、まだ油でも塗ったみたいにピカピカの毛並みだった仔犬時代から、溌剌とした成犬時代を経て、足腰が弱って遠くまで歩きたがらなくなるまで一緒に通った、少し離れたところにある公園まで、久しぶりに足を伸ばしてみた。ちょっとした砂浜になっているあたりも、私がまだティーンエイジャーだったころには、よく波打ちぎわまで近寄ってみたものだったけれど、すっかりご無沙汰になっていたから、いい気分だったし、空は高かったし、お日さまは温かったし、ちょうど草臥れかけのス