ことばえらび。かんじょうえらび。
「あ、怒ってる。もうすこし遠回しに伝えなきゃ。」
「まだ苦しがってる…。。一度、共感の言葉を入れておこう。」
コーチングの経験は、相手がいわれて嬉しがるタイミングや言葉を教えてくれて。
営業の経験は、それを表現する方法を教えてくれた。
できあがったのは、
相手にとってきもちのいい言葉だけを伝える
ロボットみたいな感覚。
思ってることと、口から出る言葉が合わなくて。
きもちわるくて。
大切な人の前だと
言葉がでなくなる。
相手にきもちのいい言葉を使う。
とりあえずテンションを上げて話す。
それは世界をモノクロにしていく。
仕事とかで話せば話すほど、
感覚が失われていく。
仕事で笑えば笑うほど、
なんで笑ってるかがわからなくなる。
たのしいって、こういう感覚だったっけ、?
* * *
全身を真っ白なシャツに包まれた黒人のモデルが
スクランブル交差点の真ん中で止まった。
撮影してる。
微動だにしないその立ち姿は
スレンダーで、美しくて、カッコいい。性別なんて関係ない
黒人が着る白シャツは、
色鮮やか。
* * *
自己一致って、ロジャースは言う。
インナーボイスを聞こうって、フランクリン・コヴィーは言う。
要は、感情と行動を一致させようってこと。
20年来、僕はこれが課題。
1人のとき、僕は
どんな顔をしてるんだろう。
他人の人生を生きれば生きるほど、
自分の感覚は死んでいく。
人間はポジティブ感情よりもネガティブ感情のほうが感じやすい。
危険を察知する能力を養うのは、生き物の生存戦略としては優秀。
でね。
だから、感情が失われていく経過には、
ネガティブ感情はあるけど、ポジティブ感情はない
っていう馬鹿みたいな日々が存在するわけで。
困ってる人を助けたかった僕が
新入社員を退職に追い込む仕事をすれば
心は死んでいくわけで。
早く終わってほしい話を
そうですね、と笑顔で聞き続ける仕事をすれば
心は死んでいくわけで。
自分の
存在意義が
わからなくなって。
すきで、尊敬する人に
表現しようとしてみると
途端に言葉がでなくなる。
なにを話したらいいのか、わからなくなる。
すきで、尊敬する人ほど、
大切にしたいのに。
外面ばっかりよくなってく。
夏の夜中に。酔った勢いで。
言わなくていい話を、誰も得しない話を、
表した
つぶやきのような
叫びのような
お話。
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