寝取られ Transportation大学 オパイシピオ学部 よくでる2000学科 レポート

一日大会の振り返りです。上の動画の通りよくでる2000で出場しました。
タイトルはNankyさんより一部お借りしました、良いタイトルをありがとうございます。
先に言っておきますがTransportationとオパイシピオパイシピオには1mmも関係がありません。申し訳ありません、ご了承ください。

◆選曲理由と譜面のテーマ◆

はい、皆さん譜面一覧を見たときに「よくでる2000??????????」となっていたと思います。たぶん。
まずその説明からしていきます。

今回の一日大会はそもそも本当は他の曲で出る予定でした。
具体的に言うとムンベ系のかっちりした曲ですね。
その譜面を作っていても「なんか普通だな」「展開薄いな」と、正直あまり良い譜面を作れていませんでした。
そんな中息抜きに動画を軽〜く見てた時に【高音質】よくでる2000【音源】とかいう動画が関連動画の一覧に出てきたので「ヨッシャ作ったろ!」という勢いだけで決めました。今思い返すといい判断だったと思います。
音源を落として直ぐに譜面を作ろうと思ったのですが、「せっかくならなんかおもろいことしたいな」という安易な考えで普段はやらない事をやってみようと考えました。いつも通り作っても前述した曲の二の舞になっていたんじゃないかと思います。
そんな中で譜面のテーマとして
①本家≠次郎であることを明確に示すこと
②評価者から本家譜面の印象を消し、本家曲特有の先入観を無くすこと
③沢山遊ぶこと

の3つを用意しました。
一日大会において重要となる「話題性をもたせる」ということは選曲だけで達成できていると思っているので、譜面ではそこまで意識していません。というか、この3つのテーマがあればより大きな関心が向けられるのではと考えました。

◆譜面テーマはどこまで達成できたのか◆

ハッキリ言ってほぼ全て満足のいく出来になりました。正直予想外です。こんなに上手くいくことあるんだ……
びっくりするのはこれくらいにして、しっかり振り返っていきます。

①本家≠次郎であることを明確に示すこと

こちらについてですが、まず本家譜面の特性を理解するところから始めました。
音源のみで試聴し、本家の配置や音の取り方を探ってみました。
私の譜面をオート無しで再生した方は気づいたかもしれませんが、本家の配置は極端にデフォルメされているように感じます。
おそらくですが本家ACでは「面と縁にわかれた大きめのデバイスをバチで叩く」という少々大袈裟な動作が必要なため、当時の難易度環境も相まって12112や21221などの手を多く動かす配置が少なくなっているのかと思います。
逆に音が無いのにも関わらず音符が多く置かれている箇所もあり、そちらはプレイ時に極端な間を生み出さないためだと考えました。
これらのことから本家≠次郎であることを分かりやすくするためには、キーボード上での単純な操作のみが要求されること次郎特有の展開を生み出すために間を活用することが重要だと考えました。

ただキーボード上で単純な操作を要求するだけでは次郎でプレイする上で「つまらない」となってしまうので、全体の密度を上げ難易度を高めに設定しました。
難しいだけでは良い譜面にはならないのですが、難しさがあるからこそ「この譜面詰めたいな」や「どうにかしてフルコンしたい!」といった意欲を生み出すことができると考えています。
上記の特性は一日大会という場ではあまり効果を発揮しないとは思いますが、多少はテーマの一助になってくれたかなと思います。

続いて次郎特有の展開についてです。
これに関しては譜面を見たほうが早いかと思います。本家譜面にも多少は存在していた間を多くとり、バックでなっている金属音を取ることで緊張感をつくり出せたのではと思います。
また、全体的にスクロールやゴーゴーなどの演出を多く取り入れることでわかりやすい次郎らしさを加えることもできたかなと思います。
本家では「できない」ではなく本家では「やらない」ことを多く取り入れることが次郎の原点のようにも思うので(例:真っ黒譜面)、展開・配置・演出ともに丁度良く次郎らしさが表現できたと思います。

「この曲でこんなことできるんだ」との言葉も本dで聞けたので、テーマ①はしっかりと伝わったと判断しました。感謝……

②評価者から本家譜面の印象を消し、本家曲特有の先入観を無くすこと

続いてはこちらです。少しだけ誇張しているので補足しますと、譜面評価時に本家譜面を超えるインパクトを与えられるかどうかというお話です。
これはもう結論から言って大大大大大成功だと思います。本dでの笑い声が結果です。みなさん本当にありがとうございます。

ではここからは「どのようにすればインパクトを与えられるか」のお話をさせていただきます。
私は次郎でのインパクトというのは
Ⅰ初見時に与える印象の強さ
Ⅱ曲の展開と譜面の配置・展開の整合性
Ⅲ曲の面白さに対して譜面が負けていないか

の3つが特に影響を与えているかと思いました。

特にⅠの初見時に与える印象の強さは分かりやすいかと思います。最近様々な凝ったギミック・演出が使われているので体感することも多くなっている印象です。自分の譜面の代表例としてはTechnical Masterの急出現が挙げられるかと思います。

続いてⅡの曲の展開と譜面の配置・展開の整合性についてです。
こちらに関しては那由多さんの白を基に少しだけ私の考えで説明させていただきます。那由多さん、ご協力ありがとうございます。

白の譜面は曲の展開に対して譜面がピッタリとくっついている印象があり、一目見て「良い譜面だ」と感じました。
もちろん曲の展開に合わせて譜面を作ることは作譜の基礎とも言えますが、そのレベルが高ければ高い程評価者には強く影響を与えると考えています。
白の話に戻しましょう。この譜面ではボーカルを大音符で取りその他を肉付けする配置によって力強さを表現できていると思いました。
ただ単体で力強いだけでは強いインパクトを与えることはできますがどうしても展開に違和感が生じてしまいますが、それを抑えるための配置も含まれており、曲が存在する上で譜面の説得力を高めている良い展開だと思います。
またギミックの方も曲の雰囲気を上手くとらえた良い表現で、こちらもインパクトを強く感じました。
※白の記事はこちらに本人の記事がありますので、ぜひご一読ください。
https://note.com/nayuta_sousaku/n/n1c56a5766071

Ⅲの曲の面白さに対して譜面が負けていないかに関しては文字通りです。曲が面白いならそれに負けない譜面を作ればある程度のインパクトは与えられると思います。

ここまで私の考えるインパクトについてうだうだと語りましたが、この譜面ではⅡの曲の展開と譜面の配置・展開の整合性を強く意識して作成しました。
基本的にこの曲は序盤から終盤にかけて単純に音が増えていく展開なので、全体の展開は深く考えずに作ることができました。
ただ、配置を考えることは非常に難しかったです。
前半の音の少なさに対して後半のリズムの複雑さのギャップが大きく、その調整に時間がかかりました。開幕から24分が少し多い印象はありますが、全体的にはそれなりに上手く纏めることができました。
後の③沢山遊ぶことの項目で詳しく説明しますが、曲の音・展開や印象を基に音符を置くことで「この曲にあっている」という印象を与えられたかなと思います。

次に大切にしたのはⅢの曲の面白さに対して譜面が負けていないかですが、これはもう文句なしに上手くいったと思います。何も語ることはありません。

そしてやっと本家譜面の印象に関する話になりますが、本家譜面は本家譜面なので全く違う譜面を作るしかないと思いました。
本家譜面と少しでも似ていると本家の印象に偏ってしまうと思ったので、曲へのアプローチや譜面の展開など何もかもを本家とは違った形に仕上げました。
特にわかりやすいのはスクロールなどの演出面だと思います。
本家はずっと等速のまま変化がありませんが、こちらはスクロール変化を多用して展開作りの手助けをしました。ゴーゴーも本家とは違う部分にも使っています。
①の項目でも述べましたが、本家≠次郎なのでその印象を持たせることを含めて本家譜面とは全く違う印象を持たせることができたともいます。

Twitter上にて「次郎の面白さを再確認させてくれる譜面でした!」とのコメントを頂いたので、テーマ②も伝えることができたと判断しました。

③沢山遊ぶこと

これは譜面を見た方がわかりやすいですね。配置・配色がふざけまくってます。
わかりやすいのは中盤の22221、2221、221、21から11112、1112、112、12となるカウント配置の反転配色、ラスゴーの122(12分)1222(16分)12222(20分)の配色を反転させて最後に2111112(24分)を付け加えて〆る配置かなと思います。
20分はほとんど使うことがないので扱いが難しかったですが、なんとか奇麗に纏めることができました。KCNでの経験が活きましたね。
他にも32分は(ほとんど)決まったパターンで112と221を繰り返したり、最初から最後まで1111112の24分を意識させたりと遊びに遊び尽くしたと思います。

tjaを作る前ではもっともっと譜面で遊びまくる予定だったのですが、実際に譜面として配置すると「曲に合ってないな」と思う部分が何か所かありました。
特に変化があった部分は79~86小節ですね。初期の構想の段階ではこの地帯に1221や2112の16分偶数、24分を混ぜ込む予定でした。
その配置を実際に置いてみたのですが、「手前の付点リズムからラスゴーの激しさへのアプローチ」という面では上手くいったのですが、「まとまりがない」という最大の欠点が生まれてしまったため没としました。
お気に入りの数は若干増えるのではと思いましたが、しっかりと「自分で良い譜面だと思える」譜面を提出したかったので、最終的には「一定のリズムをキープしつつ偶数をアクセントに使用すること」、「後半4小節でラスゴーの反転配色を意識させること」を重点に置いた現在の譜面としました。
他にも色々と初期から変更した点はありますが、特に大きな変化は無いのでこのあたりにさせていただきます。この後譜面の詳細も書くので……

上記の試行錯誤の後、全体がかっちりと纏まりつつも評価者にインパクトを与え、それでいてかつ自分が遊びたいことも十分できたのでテーマ③も良い形で終えることができたかと思います。

◆譜面そのもののお話◆

やっと譜面そのものの話ですよ。ここまで約4200文字ですって、頭おかしいんじゃない?
今裏で次郎を開いているので時折ドンッという音と共にG.JUDGE-HやらREDONLYやらが表示されますが、しっかりもとに戻しつつ書いていきます。

1~19小節

いきなり1111112の24分です。草
この1111112は最後まで引っ張るので一番最初の音に合わせてゴーゴーを置いてより目立たせようという目論見です。
この部分は無駄な音を取り除くけど、間延びしない配置というのを考えました。
そもそもの音数が少ないので、大きな音を取るだけではずっと空白が続くだけのつまらない譜面になってしまいます。
それを回避するためにボーカルに少し合わせてみたり、「キュイーン」って感じの音を22221で取ったりしました。
22221を使ったことで開幕の1111112がもっと目立ってくれると嬉しいかな、とも思っています。上手く使えていたでしょうか。
18,19小節にまたがるよくわかんない音は適当に1111112を使って誤魔化しました。真面目に音を取ろうとしたら101010101010200100202020100000みたいな感じになっているんじゃないですかね……密度が高すぎる

20~35小節

HS0.333は流石に遅すぎましたね、反省点です。
この地帯はシンプルに1~19小節より多くの音を取り、曲が進むにつれ面を増やして配置を複雑にしていく展開を取りました。
27小節の100100102020,を境に譜面傾向が変わっているのがわかるかと思います。この部分だけ他よりも音がかなり大きかったので良い転換点かなと思い展開を作りました。
35小節の配置、もう少しなんとかなりそうだしなんとかしたかったんですけど、音が複雑すぎてどうすればいいのか分かんなくなってしまいました……結果的に他と繋がりの無い単体の配置として当たり障りのなさそうなものにしました。

36~43小節

第1サビ?前半です。
音無さすぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
勘弁してください、マジで少なすぎます。小さなスネアのような音が16分で鳴ってはいますが音符を置けるほど大きな音だとは思えませんでした。
鳴ってる音として認知できたのは、前述のスネアと
・ほぼ2小節ごとに鳴るピュイーーーン……って音
・37,41小節にあるなんかようわからん鈍い音
・39,43小節にある音符感覚がよくわかんない音
・42小節のちっさい音
くらいしかありませんでした。音符を置けと言うほうが無茶な話です。
20~35でせっかくイイ感じに盛り上げていく形にできたので、少なくとも鳴ってる音は全部取ることにしました。
ただそれに対して飾りつけが多くても後の展開に悪影響になってしまうので、肉付けと言えるのは42小節くらいにしか置きませんでした。
この後16分で鳴り続けている音が大きくなるので、あまり騒ぎすぎないようにしようという配置です。

39,43小節にある音符感覚がよくわかんない音は、39小節は22221、43小節は11112で取ることで譜面全体の配色パターンをある程度分かりやすくできたかと思います。
展開ごとに22221→11112や12221→21112など、縁多めの配置を手前に置き面多めの配置を後ろに置くようにしたので、それをより伝わりやすくできないかという考えの結果がこの部分になります。

44~51小節

ここから遊び始めるので、遊んだポイントなどを箇条書きで紹介していきます。

・22、222、2222のカウント配置とその反転配色
わかりやすいやつです。せっかく直前にその流れを予感させる配置を置いたので一番わかりやすく示してやろうという魂胆です。
このゴーゴーが終わってももう1回似たようなことをしているのでそれへの繋ぎの役割も兼ねています。

・21221と12112のペア
私がよく使う手法ですね、便利なのでつい乱用してしまいがちですが特に大きく指摘されたことは無いのであまり自重していません。
この配置があるので50,51小節に跨る複合は112212112ではなく212212112の方が良かったですね、詰めが甘かったです。

・222222の24分
これは遊びではないです。
この後に24分で1111111と単色のみの24分が何回か出てくるので、それの違和感をある程度軽減できたらいいな、くらいのテンションで置いた配置です。音もちゃんと鳴ってるからいいよね……

52~70小節

たくさん遊びました。もちろん真面目な部分もあります。
この地帯は当たり障りのない真面目部分と遊びに全振りしたオモシロ部分を交互に展開してみました。

まず55~58小節では110101,200000,をベースに3拍子感を出し、次にカウント配置で遊びました。
22221、2221、221、21のカウント配置の始まりが58小節と中途半端な場所から始まっていますが、これには理由があって2221の24分がこの場所から始めると綺麗に音が合うのであえて中途半端なこの場所に配置しました。
曲の不安定さも上手く表現できたのではないかと思います。

63~66小節では55~58小節のキープを発展させ、101202102010,221020000000,と、かなり多くの音符をそのまま使っています。

直後の67~70小節では、1201021→112010211→11120102111と初めの配置を基本に前後に一打ずつ面を増やすということをしてみました。ある種のカウントともいえるかもしれません。
あとこれは個人的なこだわりポイントなのですが、69,70小節ではリズムが非常に複雑なのであえて小節線を消しています。

余談ではありますが、11120102111はとある方のリスペクト配置なので気になった人はぜひ考えてみてください。答えは教えませんが。

71~78小節

音が重い地帯です。めちゃめちゃタライしばいてるときの金属音がきこえます。
やっていることは20~35小節の部分と似たような感覚です。
あちらより音数が多い分より複雑な配置にはなっていますが、音取りに統一性を持たせることで誤魔化せているかと思います。
少しだけ高い音になっている部分を縁の大音符で統一したことが特に効いたかなと思います。「n小節ごとに鳴っている」とかではない音ですが、使う音符を統一すればかなり纏まることがわかりました。

この部分での反省点はやはり77,78小節の21112が単体で浮いてしまっている点でしょうか。前後の配置・展開を考えると思い切って21212を使うのも良かったのかもしれませんね、どうしても12121や21212は使うのを躊躇してしまうので改善していきたいです。

79~86小節

大人しく綺麗にまとめたこれまでの展開から、大暴れするラスサビの繋ぎとなる部分です。作ってて一番キツかったのは間違いなくココでした。

この部分では違和感なく不自然な配置を置くことを目標に79~82小節、83~86小節にわけて展開作りをしました。

まず先に「不自然な配置って何?」となると思うのでそれを先に説明します。
私は84~86小節にかけての「xxxx12012102,102012212010,21121020xxxx」が不自然な配置だと思っています。
特に後ろの1221201021121020という配置は普段は4拍子の曲に用いている配置なので、単体で見ると個人的に強烈な違和感を感じます。
付点リズムの曲ではよく見かける配置ですね。私は非常に使いやすいと思い込んでいます。
なぜわざわざ不自然な配置を使おうと考えたかですが、それはラスサビが大暴れしすぎだからという単純な理由です。
ガーーーーッと基となる配置を置いた段階ではよくある3拍子の譜面といった感じだったのですが、それではラスサビだけ完全に浮いていたのでその改善法としてあえてヘンな配置を持ってきたということです。

続いてどのようにして違和感を減らしていくか、の話をしていきます。
まず前半の79~82小節では、110010,101010,110100,101110,と、リズムに素直に音符を置くことで安定感を持たせました。
その配置に偶数を多めに使って肉付けすることで、安定感に対して少しの浮遊感を与えられたと思います。
これによって生じた浮遊感を84小節頭に縁を置くことで強調し、直後の不自然な配置の違和感を軽減しようという流れです。
ついでにその後の24分単色7打で全てを誤魔化そうという軽率な狙いもあります。すみません。

87~102小節

ようやくラスサビ前半です。
ここまで我慢し続けてきた32分と、アクセントとして12分を使いました。
バックで鳴っているリズムが非常に複雑なのでそれに負けないように譜面も複雑な構成に仕上げました。
ここではキープのお話と32分、12分の使い方のお話をします。

まず「ヨーロレイヒーで レーリレイホー」と歌われている部分では
100100102000,
101020002000,
という配置をキープしています。暴れながらも譜面として纏めるためにキープしました。
そして、32分はなるべく112と221を1回ずつ使うということにしました。
結果として32分は87~90小節で112、221の順番で1回ずつ、95~98小節で221、112の順番で1回ずつと、目的通り配置することができました。
これらに加えて24分もなるべく1回使った配置の配色を反転させたものをもう1度使う、ということをしました。
この部分はいくつもの配置のペアから譜面が成り立っていることを理解していただけると嬉しいです。

次に「エイサコラ エイヤコラ……」と歌われている部分です。
この部分ではこのあとスクロールが早くなった部分への繋がりを少しだけ感じさせる配置にしてみました。
ここでは他の部分で一切使ってこなかった12分を利用することで変化を感じさせることができたらいいなあ、とちょっと考えていた程度ですが……
ちょっととは言っても考えていることには考えているのでちゃんと書きます。
また後に詳しく書きますが、この後スクロールが早くなり、122(12分)1222(16分)12222(20分)といったかなり特殊な配置を置いています。
この配置が浮きすぎないように事前に12分で牽制を入れた、というのが感覚的には近いですね。これによってかなり自然にその配置を入れることができたと思います。

32分や12分とは関係ありませんが、102小節に2222221と1111112の24分を両方使いました。
開幕に配置した1111112の意味を深くするためという理由がひとつと、「もう一波乱あるぞ」と思わせる狙いがあります。
ここまで急に密度が上がっているとそれだけで十分そう思わせることはできると思いますが、より強い説得力を持たせたかったので配色にこだわってみました。

103小節~ラスト

ついにラスサビ後半と〆です。ここまで長かったですがもう少しだけ続きます、すみません。

まず104小節の200200200200100200100200101010202020,1という複合ですが、これはまあイイ感じに違和感が無ければいいかな~程度のノリです。
最後の1112221は35小節の配置をなんとかして意味付けしようとした名残です。これだけでも十分成立しているような気もしますが……

さてここからは完全にラストということでめちゃくちゃに暴れてやりました。満足です。
87~102小節よりも24分、32分の頻度を増やして、最高潮の盛り上がりを演出できていたら良いなと思います。
ところどころに反転配色を混ぜ込んでネタ感も付け加えることができました。

さてこの譜面の中で1,2を争うインパクトのある配置、122(12分)1222(16分)12222(20分)とそれに関連する配置のお話をしていきます。

Q.なんでこんな配置したんですか?
A.なんとなくです。

はい。なんとなくです。なんか急に20分が使いたくなったので置きました。
このなんとなくのせいでアホほど苦労しています。バカです。
ただこの配置があるからこそこの譜面がより一層話題になったのかなとも思います。その面では助けられました。

この特異な配置を使うにあたって、87~102小節の部分で述べた通りの牽制のようなものが必須でした。
急にこんな配置が流れてきても違和感が残るだけですからね。
ただ、この譜面のように牽制を入れることでインパクトのある配置にすることができると思います。実際にこの譜面では強烈なインパクトを与えていますね。

ただ私は「これ1回置くだけじゃなんか足りないな」という意味のわからない欲が発生してしまいました。こうなったら反転配色の時間です。
この配置の反転配色はどこに置くのがベストか考えました。
単純に直後に反転させるのが無難な方法ですが、この曲ではそんなあまっちょろい考えが許されることはありませんでした。
曲の残り時間もわずか中試行錯誤した結果、譜面の一番最後に配置して、もう1回分カウントを増やすことにしました。
その配置が121小節からの211(12分)2111(16分)21111(20分)211111(24分)2です。なんて綺麗で特異な配置なのでしょう。
このカウント配置2つがセットになることでより強力なインパクトを与えることができたのではないでしょうか。
「牽制→強めのインパクトが残る配置→それを応用した譜面の〆方」というのはかなり使いやすそうだと思ったので、今後色々試していきたいなとも思います。どう転ぶか一切わからないのが怖いところですが……

さてカウント配置の話だけではなくそれに挟まれた長複合の話もさせていただきます。
117小節から始まる
102020102020101022102020,
101020101020112010102020,
101010102010101020102010,
202020202020100200100200101010101010,

(以下前述のカウント配置)
の部分です。
この複合は1-2の複合と2-1の複合を反転っぽく配置し、面を増やして力強さを表現した後に102小節と同じくもう一波乱あるぞと思わせる配置を組み合わせました。

まず117,118小節ですが、ここまで譜面全体として付点リズムを意識させることが多かったのでその派生となる1-2、2-1の複合を入れることで複合の入りを自然にする狙いがあります。
ここまできて急に11112111……とか配置されても違和感が残るだけだと思うので今までの配置と後ろの複合の間に繋ぎとして挟んだ形ですね。
次に119,120小節です。
この部分は小節ごとに分けると111121112121,という面の多いラストにありがちな配置と、102小節と同じ配置の2つに分けることができます。
ですが、この分け方以外に11112111を117,118小節との繋ぎとして、200100200100202020202020100200100200101010101010と反転配色にする分け方もあります。
この分け方をすると直後のカウント配置が先に出てきた配置の反転配色だと意識させることができるのではと思います。

ラストの「フャア~」みたいな声ですが、急出現する小節線じゃなくて叩けない芋でも面白かったかもしれませんね。HBSCROLLが必要になってきますが……

終盤に意味を持った配置を複数使ったのでかなり長くなってしまいましたが、細かい譜面の話は以上となります。

◆まとめ(というか感想)◆

ここまで長々と書き綴ってきましたが、最終的な感想は「一日大会楽しかった!!!!!!!!!!」です。
自分で言うのも変かもしれませんが、今までで一番一日大会を楽しめた人は私なんじゃないかと思うくらいには楽しかったです。
数値としての結果としては12位でしたが、話題性という面では間違いなくトップだと思います。(お気に入りトップタイというのがそれを表しているようにも思えますが)

削日勇者さん、忙しい中主催をしていただき本当にありがとうございます&お疲れ様でした。次回開催も楽しみにしています。

○おまけ○

お気に入り譜面一覧
・ULTRA RENDA 1
・BATTLE NO.1
・ルーティンワーク / 79
・bistro twins☆☆☆ / 81
・Antithesis of the Necrosis / 82
・Legend / 83
・白 / 88
・絶対零度の夢 (すてらべえ's Planck temperature Remix) / 89(最高点)

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