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ユニコーン企業・Mercuryの株式投資型クラウドファンディングに学ぶ!ユーザーとともに成長する「コミュニティラウンド」とは?
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今回は、株式投資型クラウドファンディング(以下、株式型CF)プラットフォームを活用した海外事例から、アメリカのスタートアップ向け銀行・Mercury Technologies社(以下、Mercury)のケースについて調べました。
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株式型CFは、非上場のベンチャー企業がインターネットを通じ、複数の個人投資家から資金調達を行える仕組みです。
日本では最大1億円未満までの資金調達が可能な株式型CFですが、「出資した個人株主を自社の応援団にして事業推進に活かせる」という、他の調達手段にはないメリットもあります。
そんな株式型CFの魅力を体現しているのが、アメリカのスタートアップ向け銀行・Mercury Technologies(以下、Mercury)のケースです。評価額約1,840億円のユニコーン企業である同社は、2021年にシリーズBの調達で実施した株式型CFで多くのユーザーを投資家として巻き込むことに成功し、株式型CFを「コミュニティラウンド」と呼んでいます。
今回はMercury社のケースを通じて、株式型CFの魅力に迫ります。
※記事の中では、1米ドル=115円で換算しています。
Mercuryとは
Mercuryは、サンフランシスコに拠点を置くスタートアップ向け銀行です。現在、195ヵ国4万社を超える企業が利用しており、預金残高40億ドル以上を保有しています。
株式型CF利用の背景
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Mercuryは2021年に約138億円(1億2000万ドル)のシリーズB調達を完了しました。 この調達によって、会社が次の段階へ大きくステップアップしていくと捉え、創業時から支えてくれたユーザーを巻き込み、還元する仕組みとしてシリーズBのうち約5.8億円(約500万ドル)を株式型CFで調達しています。
クラウドファンディングの結果
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募集開始90分で満額の予約が入る勢いで最終的には目標額を調達し、新規投資家のうち75%がユーザーという結果に。ユーザーを株主として巻き込みたいという当初の狙いは達成できたようです。
ユーザーと一緒に成長する「コミュニティラウンド」
Mercury社CEOのImmad Akhund氏はブログ内で、株式型CFの活用をお勧めしたい企業の特徴を以下のように話しています。
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プロダクトや企業を評価し他者にも勧めてくれるようなコアユーザーが一定数存在するような企業であれば、株式型CFを最大限活用できるとのこと。
Akhund氏は、株式型CFを「コミュニティラウンド」と呼んでいますが、最大のメリットは資金調達よりもむしろ、それによって形成されたコミュニティそのものにありそうです。
「コミュニティラウンド」によってコミュニティが形成されることでユーザーが企業に積極的に関わるモチベーションやメリットが生まれます。それによって期待ができることを、同氏のレビューも参考に挙げてみました。
・プロダクトの一番の理解者であるユーザーが企業の成長に寄与してくれるきっかけになる
・ユーザー対企業のみの関係性から脱却し共に成長する仲間になる
・ユーザーからより的確なプロダクトへのフィードバックを得るきっかけになる
・ユーザー自身がエバンジェリストの役割を果たし新たなユーザーを創出してくれる
特に最後の「新たなユーザー創出」「新規ユーザー獲得」に関しては、昨今「ファンマーケティング」「コミュニティマーケティング」といった言葉が注目されるように、多くの企業がユーザーコミュニティの形成や活用を強化しています。既存ユーザーの中でも熱心に参加してくれる層から成るコミュニティが早いうちに形成されることは、企業が今後より大きく成長する上でも重要な支えになることでしょう。
上記のような「コミュニティラウンド」の性質により、株式型CFは創業期の資金調達手段としてだけでなく、むしろシリーズA、Bを実施したいと考える企業にもぜひ検討していただきたい手段です。
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元VCです。年内にオンラインでお茶して頂ける方を募集します。ファボしてくれた方にDMします!
— 波多江直彦🚀ベンチャー投資を民主化します (@nhatae) November 2, 2021
・事業の壁打ち
・資金調達の壁打ち(増資)
・資金調達資料ブラシュアップ
などが得意です。過去にはファボがきっかけで、数ヶ月後に5,000万円調達できた会社もあります。
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