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あなたは私、私はあなた

ここまで育ってきたそのどこかで、
人と違うことに価値がある、と学びました。

だから、ひとと同じようなことをすることを避けたり、
ひとがあんまりしようとしないことをしてみたり。

誰にも侵されない自分のテリトリーのようなものをつくる。

そうやって世界に自分の居場所を作っていくのだと思っていました。

なんでもひとりでやろうとするし、実際やるけれど、
さみしいとか辛いというより、ひとりということに安心感があって、
一匹狼みたいにやっている自分が好きでした。

強い気がしていたし、
自信にあふれている気もしていたし、
揺るがない芯みたいなものもある気がしていました。

でも、社会も自分ももっと良い方向にシフトしていきたいなと思ったとき、
自分を周りと切り離していくような今までの作業はどこか違うなと思いました。

本当はみんな繋がっているから。
繋がっているから、一緒にやっていけるパワーが生まれる。
繋がっているから、大切にできるエネルギーが生まれる。

なによりも繋がっているなかに、自分が在るのだから。

そんな気がしたから、「楽しむ」から「みんなで楽しむ」へ、自分の思い方を変えていきたいなと思いました。

それはそれはとても難しいこと。

ずっと長くやってきたこととまるで違うことだったから。

でもそれから1年半以上経って、
「あなたは私、私はあなた」というような繋がっているという感覚を、
言葉だけじゃなくて、分かりつつ、知りつつあって、それを感じているような気がします。

私にとってのその「あなた」のことは、
こっそり自分の分身のように思っていて、
生きているところも日々やっていることも違うけれど、
同じような方向に向かって一緒に生きている気がしている。

この世界のどこかにいるというだけで幸せな感じがして、
家族や親友というのとは違うような気がするけれど、他人ではない感じがする。

会ったときは、安心してお互いを聴きあって出しあえる。
会っていないときも、特に連絡とったりしないけれど、それでいいし、それがなんだか心地良い。

なにかをしてくれてもしてくれなくても、
そのままいてくれることで、私の心はいっぱいになって満たされる。

まだこんな感覚をみんなに持つことはできていないけれど、
少しずつ持てていけたらなんかもっと良い未来になっていく気がする。

人と違うことに価値がある。

それはきっとそうなんだけど、
ひとりひとりがそれぞれで未来をつくっていくよりも、
みんなで違いを生かし合ってつくったほうが素敵な未来になるんだろうな。

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