雑誌「offgrider」創刊に寄せて(有料記事)

今度雑誌を発刊します。

その雑誌に収録する予定の記事を今後noteにて公開していきます。

1記事単位で購入してくれてもいいですが月額パックで購入してくれるほうがいいかもです。

noteで書きなぐって、それを編集して雑誌という入れ物に詰め込むのでnoteは少し雑かもしれません。雑誌の綺麗な部分のみだけでなくモーリーの頭の中や体験、全てを楽しみたい!という稀有な方はぜひnoteでご購読ください。

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自分の足で立つということ

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2011年の「あの日」から8年が経ち、世間はオリンピックムードである。もうすっかり「あの日」は過去のものになりつつある。

僕はあの日名古屋で八百屋のアルバイトをしていた。妙な揺れを感じて「めまいかな」と思ったのだけど先輩も感じたようなのでどうやら地面が揺れたらしいと悟った。家に帰ってテレビをつけると衝撃的な津波の映像が映されていた。原発からモクモクと煙が出ている映像も。

あの出来事以来、僕は「ちゃんと自分の足で立ちたい」と思って生きてきた。あまりに僕たちはこのシステムに慣れすぎていて、電気が使えることやお金でなんでも買えることが当たり前のことのように思ってしまうけれど、いざそのシステムがスコンっ!と途絶えてしまうと生命の維持すらままならない(それを象徴した出来事が311だった)。僕たちの便利さ・豊かさは砂上の楼閣さながら、この脆弱性の上に成り立つ。そして多くの「破壊」も伴う。「遠くから」「たくさん」得ることはそれだけ地球環境への負担も大きい。手に届く範囲で、小さく暮らすことを僕は模索し始めた。そんな時に出会ったのが「オフグリッド」という言葉だった。

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