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2022姫始め

恋人と、年が明けてようやく会うことができた。10日以上会っていなかった。

クリスマスにあげた紺色の某ブランドのアウターをぴっちりのジャストサイズで着て、どれだけ遠慮していたのかがピリピリと伝わってくる。仕事の今後の予定をランチの間していたのだが
「もう、いこう」と席を立ってしまった。
「勘違いしてるけど、ただ、ゆっくりしたいんだよ」
うそばっかり。

部屋で理性的な話をしようとするうちに一瞬にしてカラメリゼされたような甘やかな香りがぶわ、っと彼から香り、不意をつかれると、そのままソファに押し倒されていた。

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