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【エクストラ】恐怖の多重ロック 雪道ドンカラス【全文無料】

こんにちは。えくれあと申します。
今回は、雪道ドンカラスというデッキを作ったので、作る前の考察、リスト、回し方について書きました。興味がある方は、最後まで読んでいただければと思います。
(最終更新:2024年2月23日13時)


※デッキ解説、回し方については現在執筆中です。続きは近日公開しますのでお待ちください。
※非公式の表現も含みます。
※本文は基本的に常体で書かせていただきます。

・デッキ作成の経緯

このデッキを思いついたのは、黒炎の支配者のカードリスト公開のとき。
特性、しんげつを持ったルナトーンに注目した。「自分の場にソルロックがいるとき、自分のポケモン全員はスタジアムの効果を受けない」という今までのエクストラには無かった特性で、これにより頂への雪道(以降、雪道)やワンダーラビリンス◇などで、相手だけに妨害効果をかけることができるようになった。つまり、雪道と併せて使うと強いが、雪道で自分の特性が止まってしまうため今までは成り立たなかったデッキを組むことにした。
メインにするカードとして自分が思いついたのは、ドンカラスGXとこくばバドレックスVMAXの2匹。雪道によるロックを押し付ける戦術ならドンカラスGXの方が適していると考えドンカラスを選択。

・ドンカラスGXについて

ドンカラスGXの特性、よるのしはいしゃは、ドンカラスがバトル場にいるかぎり相手は手札からポケモンのどうぐ、特殊エネルギーを付けられず、スタジアムも出せないという効果で非常にロック性能が高い。さらにGXワザのアンフェアGXで相手の手札を見て、その中にあるカードを2枚選んでトラッシュできるため、次のターンに使われそうなカードやフィールドブロアーをトラッシュすることで、ロックをさらに凶悪なものにできる。さらに、やみのいし又はぐんぐんシェイクを使って先攻最初の番からドンカラスGXに進化できるので、サイレントラボと合わせたロックを決めるドンカラス単というデッキで使われていた。
元々ドンカラス単は以前エクストラで活躍していたデッキタイプで、理不尽なデッキであり、有利なデッキに対しては完封して勝ててしまうため、「地雷デッキ」とも呼ばれていた。そんなドンカラスの活躍が減っている理由として主に挙げられるのは、ルギアVSTARの活躍。ルギアVSTARは特殊エネルギーを使うデッキではあるが、プライマルターボで山札から特殊エネルギーを付けるのでよるのしはいしゃでは止められず、ストームダイブでスタジアムをトラッシュされながら倒されてしまうため、1度攻撃されてしまうだけで致命傷になってしまう。環境トップに不利を取ってしまうデッキであるため、最近はあまり活躍が見られなくなった。

・雪道ドンカラスと環境デッキの相性(事前予想)

現環境トップであるルギアVSTARにかなり不利を取ると言ったにも関わらず、今回ドンカラスのデッキを組むことにしたのは、雪道ドンカラスなら割とルギアに抗えるのではと思ったから。
アッセンブルスターを止められて、よるのしはいしゃで手貼りもできなくなればルギア側にエネルギーが付かない。フィールドブロアーやザオボーを使われると雪道を剥がされてしまうため、それらを使わせにくくする構築が求められる。
そもそもルギアデッキをロックすることはほぼ無理に近く、ソーナンスにはサイレントラボ、アローラペルシアンGXには頂への雪道、逃げるロックやマヒにはクロケアなど、メタカードに対する回答札を入れたリストが出回っており、それを乗り越えるのは困難(もちろん全ての回答札が全ルギアデッキに入っている訳ではないが)。

次に、ドンカラスGXがルギア以外の環境デッキにどの程度刺さるのかという考察(事前予想メモなので当てになるかは分かりませんが)。私の考える環境デッキについては、こちらの記事に書いてあります。
https://note.com/eclair_expanded/n/n1f2841ecb1d0

まずはレジドラゴVSTAR。安定感はルギアVSTARに劣るものの、最終的な盤面としては現環境で1番制圧力のあるビートデッキだと考えている。しかし、レジドラゴは特殊エネルギーを手貼りして攻撃するデッキなので、よるのしはいしゃでロックできる。基本エネルギーを付けて攻撃することはできるが、3回の手貼り若しくはナタネの活気や溶接工を使わなくてはいけないので、雪道が出ている状況ではかなり要求値が高い。しかし、レジドラゴにはソーナンスやダストダスなど、ドンカラスの特性を消すカードが入っている。ダストダスに付けるどうぐはよるのしはいしゃで封じられるが、ソーナンスを止めることはできないので、かるいしを封じて前に出されにくくしなくてはならない。基本エネルギーを貼らせず、ソーナンスを前に出させないことを徹底すれば、有利な対面。

次に、こくばバドレックスVMAX。従来のドンカラス単ではめいかいのとびらも手貼りも止められず、ロックが活かしづらい対面だったが、頂への雪道を貼ることでめいかいのとびらを止め、かなりテンポを遅らせることができる。しかし、フィールドブロアーやザオボーの採用枚数が多いので油断は禁物。そして、もっと注意しなくてはならないのが、アローラベトベトン。ベトベトンは特性、かがくのちからでお互いのたねポケモンの特性をなくすことができる。これによりルナトーンのしんげつが消え、雪道の効果をドンカラスが受けるようになるためスタジアムを貼り替えられる。そのため、隠密フードを必ずルナトーンに貼る必要がある。隠密フードを貼れない状況であれば、ベトベターをグズマで呼んでフェザーストームで倒す。めいかいのとびらを止めればこくば側の動きが鈍くなるはずなので、不利ではない対面。

次に、雪道ミュウ。雪道ミュウは自分から雪道を貼るものの、ゲノセクトでドローをしてブロアーなどを手札に抱えた状態で貼るデッキなので、それをアンフェアGXで落として動きを止める。さらに、ミュウも特殊エネルギーの手貼りで攻撃するデッキなので、非常にロックが刺さる。
フュージョンエネルギーを採用しているミュウについては、よるのしはいしゃがカミツレのきらめきに無力なものの、雪道を貼って次元の谷を貼れなくするロックが刺さるのである程度何とかなると考えている。

最後に、WallStall。雪道を貼る意味がほとんど無く、よるのしはいしゃもほぼ無意味。さらにルナトーンなどを縛られると勝てないため、かなり不利である。

・デッキレシピ

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戦術の概要

・最初の番にしんげつと雪道、よるのしはいしゃでロックしながら、コイルを出す。
・2ターン目にコイルをレアコイルに進化して特性、しょうしゅうしんごうを使用。それで手札に加えたエリートトレーナーとドンカラスのアンフェアGXで相手の手札を1枚にする。
・3ターン目以降はおどろかす(メモリーカプセルで進化前のワザを使用)やビワを使い相手の手札を減らすことで相手の行動を制限。
・相手が攻撃できない間にルザミーネでジュジュべ&ハチクマンを使い回して、LOを目指す。または、フェザーストームを使いサイドを取りきる。

採用カード解説

・ドンカラスGX  ヤミカラス
ベンチ枠、デッキ枠の都合上2枚のみ採用。後述するが、2匹目を出せるタイミングは中盤以降なので、枚数は少なくても良い。
コンセプト上、ヤミカラスはこれ一択。スタートしたいためできるだけ多く入れたかったが、枠の都合で3枚。
・ルナトーン  ソルロック
コンセプトなので必須。最初の番に1匹ずつ出したいので2枚ずつ採用。ソルロックは、技を使うような場面はほぼないので、特性が強いものを採用することが望ましいが、妥協してもそこまで変わらないので、持っているソルロックでも良い。
・レアコイル コイル
レアコイルが自爆することで、エリートトレーナーを能動的に使えるのが強力。
・メタモン◇
2枚目のコイルをドンカラスにも進化できるメタモンにしたが、メタモンから進化したドンカラスはメモリーカプセルを付けておどろかすを使うことができないので、コイルでも良いと感じた。
・デデンネGX、クロバットV、イキリンコex
必要パーツが多いため、最初の番から多くカードを引けるカードとして採用。
・ピジョットV
特性が使えるかぎりはこちら側の山札が切れなくなるため、ジュジュべ&ハチクマンを使いやすくなる。また、ベンチ枠を取らない森の封印石の貼り先なので、ボール系が余ったらベンチに置いておくと便利。
・パソコン通信
足りないコンボパーツを持ってくるために採用。終盤のリソース切れケアでダウジングマシンにしても良いが、先1のロックは決まりづらくなる。
・ハイパーボール
レアコイルをサーチできるカードは多い方が良いと思ったため2枚採用。
・ポケモン通信
やみのいしを使うので、山札に戻せるポケモン通信を採用。ただ、ポケモンの枚数が多い訳ではないため使いにくいと判断し、1枚のみ。
・バトルVIPパス
展開を簡単にするために採用。山札を掘っている間に1枚使えれば良いので2枚。
・クイックボール
デデンネGX、クロバットVを手札に加えるために採用。初動札として重要なので最大枚数。
・やみのいし
最初の番にドンカラスを出すために必須。ほとんどの試合で1回しか使わないため2枚のみ。
・レスキュータンカ
イキリテイク等でトラッシュした進化先を山札に戻せるため採用。山札に戻す効果はやみのいしと相性が良い。
・ヒスイのヘビーボール
1枚採用のポケモンが多いので回収するために採用。しんげつを揃えやすくなったり、サイド落ちの確認が手軽にできたりするので便利。
・トレーナーズポスト
最初の番に欲しいトレーナーズが多いので持ってくるために採用。
・ぼうけんのカバン
ポケモンのどうぐを多く採用しており、どれも早めに付けられると強いため採用。
・ともだちてちょう
回している時にトラッシュせざるを得なかったサポートを再利用するために採用。先1でサポートは使えないため、バトルサーチャーよりもこちらの方が使いやすい。
・トレッキングシューズ
コンボデッキのドローカードは多い方が良いので採用。無限に戻せるサポートや、展開した後のVIPパスなどをトラッシュに送れるところも良い。
・あなぬけのヒモ
相手のソーナンスをバトル場からどかしたり、ヤミカラスを前に出したりできるので採用。
・スーパーポケモン回収
デデンネGXやクロバットVでスタートすると先1で雪道+ドンカラスが成功しにくいため採用。デデンネクロバットでスタートする確率を考え、1枚で充分だと判断した。
・メモリーカプセル
コンセプトであるため採用。2匹目のドンカラスを出す試合もあるので2枚採用。
・森の封印石
ロックに必要なパーツのサーチ、事故回避、レアコイルやルザミーネのサーチなど、ポケモンVさえ場にいればいつでも強く使えるため採用。付けておけばいつでもサーチできるのが便利。
・隠密フード
特性ロックによってしんげつやきえさるつばさ、よるのしはいしゃが消えると負けかねないので採用。
・Uターンボード
逃げるが2以上のポケモンは逃がすことがあまりないドンカラスだけなのでかるいしではなくこちらを採用。あなぬけのヒモも入れているため1枚だけ。
・エリートトレーナー
コンセプトなので採用。しょうしゅうしんごうで持ってきつつ、使用条件を満たせるので相性が良い。
・ルザミーネ
サポートを使い続けて相手のリソースを切らせることが目的なので2枚採用。
・グラジオ
このデッキは一応サイドを取ることができるが、基本的に序盤は攻撃しないため、サイド落ちケアで採用。
・グズマ
よるのしはいしゃにより相手はかるいしを付けられないため、攻撃できないポケモンを縛って相手のテンポを遅らせるために採用。こちらの戦術を崩してくるアローラベトベトンを立たせないために、アローラベトベターを狙って倒すときにも使える。
・ジュジュべ&ハチクマン (以降、ジュハチ)
能動的にLOさせる手段として採用。追加効果でイキリンコexやクロバットVなどをトラッシュしてベンチ枠を空けることで、2匹目のドンカラスGXやピジョットVを出せるようになるため、山削りサポートはジュハチを選んだ。
・ビワ
新弾での強化要素。ドンカラスで止める事ができないグッズをトラッシュできるので、相性が良い。また、一度見せるだけで相手に圧力をかける事ができる点も強力。
・頂への雪道
ルギアのアッセンブルスターやこくばバドレックスのめいかいのとびらを止められるため、サイレントラボよりも現環境に刺さっていると言える。しんげつを働かせていない状態で貼るとイキリテイクが使えなくなるので、2枚だけ採用して初手で引きにくくした。しかし、枚数が少ないためザオボーを使われて雪道が無くなることもある。
・基本悪エネルギー
おどろかすを使うために採用。悪エネ2枚でアンフェアGXを使うこともできるので、3枚採用
・ダブル無色エネルギー
最初の番に手貼りができなかったときでも先2でアンフェアGXを使うために採用。

採用候補のカード(優先度順)

・プルメリ
現状、基本エネルギーをトラッシュする手段が倒すことしかないため、入れておくとこくばやレジドラゴに対し安全に対戦を進められるようになる。
ビワの登場により枠が無くなったため不採用。
・ハマナのバックアップ
序盤にトラッシュしすぎたカードを終盤に使いたくなった時に使える。
序盤は手札をかなりトラッシュしてしまうので入れておきたかったが、枠が見つからず断念。
・マリィ
レアコイルの特性を使えなかった時や、攻撃するプランを取った時に使いやすい手札干渉手段。
元々枠が無いデッキなので、メインプランでは無いカードは不採用。
・ヤミラミ
ワザ、そくばくを持ったヤミラミです。LO系のデッキに対しては雪道ロックが刺さらないことが多いので、サポートロックをして動きを止めることが出来ます。こちらのピジョットだけになった山札をサポートでトラッシュされないことがかなり強いです。LOが多い環境なら入れたい1枚です。
・リククラゲ
特性、ねんきんコロニーを持ったリククラゲです。ザオボーやグズマを使い回しにくくなるため、ロックが解除されにくくなります。メタモン◇から進化できるので、立てる余裕があれば入れたいです。

回し方

☆がついているものはそのターン最優先でしたい行動

・先攻を取る


1ターン目
☆単体でのロック性能がデッキ内で1番高い頂への雪道を貼る。他の動きができなくても雪道を貼れば時間を稼げる可能性があるので最優先。

・やみのいしを使いドンカラスGXに進化させ、バトル場に出す。

・なるべく早めにルナトーンとソルロックを出して、頂への雪道を貼りやすくしておく。

・ドンカラスGXに手貼りをしておく(ダブル無色エネルギーが山札にあれば、できなくても良い)

・イキリテイクは最初の番限定なのでなるべく使う。


2ターン目
☆コイルをレアコイルに進化させ、しょうしゅうしんごうを使ってからエリートトレーナー。レアコイルの自爆でベンチが空くため、デデンネGXやクロバットVを出せる。

・ドンカラスGXでアンフェアGXが使えるようエネルギーを付ける。(出来ない場合、悪エネルギーとメモリーカプセルを付けることができればおどろかすで1ターンやり過ごす)

・アンフェアGXを使い、相手が次のターンに使いそうなカードをトラッシュさせる。(最優先でトラッシュしたいカードはフィールドブロアー等のスタジアム破壊カード。次点で博士の研究やナンジャモ等のドローサポート)


3ターン目以降
・ルザミーネ又はともだちてちょうと、ピジョットVが手札にあるなら、ジュハチを使って相手の山札を削る。このとき、追加効果を使ってデデンネクロバットイキリンコをトラッシュすることが大切。これをしないと後続やピジョットVを出せず負けてしまう。(縛られやすいため、どうぐが付いたシステムポケモンを最優先でトラッシュする。Uターンボードを手札に回収できるのも優秀)

・ジュハチが使いにくいターンは、ビワを使い相手の手札を確認する。(ビワで相手の手札を無くすことができたターンは、おどろかすではなくフェザーストームを使いダメカンを蓄積させていく)

・おどろかすとルザミーネループで使い続けるジュハチで超越しながらLOを目指す戦い方をメインに、余裕があれば攻撃していく。

注意点
盤面を作ることが出来ても、以下の負け筋があることに注意して下さい。
・時間切れ
最大の敵です。おどろかすのシャッフルに時間がかかるので、序盤から素早くプレイしましょう(態度が悪くならない範囲で)。
・フィールドブロアー、ザオボー
後攻1ターン目にルギアにアッセンブルスターされるとかなり厳しいです。2ターン目以降はハンデスにより使われる確率が減りますが、油断は禁物です。
・LO
山札を序盤からどんどん引いていくデッキなので、相手がロケット団の工作等でこちらの山札をトラッシュしてくると負けます。

・おわり

最後まで読んで頂きありがとうございました。このデッキをエクストラバトルの日で使っていただけると嬉しいです。
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