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旅路ジョラゴンジョーカーズのすゝめ

こんにちは、るな(@DM_luminous)です。
2020年6月下旬の殿堂発表と同時期に《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》(以下、旅路)のカード情報が発表。ここ数か月のパックの中ではそそられる能力をしており、コロナウイルスも伴って下がっていたモチベーションが戻ってきました。この勢いのまま、旅路入りジョラゴンジョーカーズについての執筆に至りました。当記事は全文無料の投げ銭方式です。少しでも有益であると思われたら購入して頂ければ幸いです。興味のある方はお立ち寄りください。

追記(2020年8月25日現在)
ドラリンパックの発売から一ヵ月が経ちました。csも盛んになり環境が固まってきたので有料部分のサンプル構築を更新しました。それに伴って、構築やプレイの思考を記しております。また、ジョラゴンループの不必要性や現環境での立ち位置、『デイガドラグナー』の登場についてなども触れております。

◇ループの紹介

《ガヨウ神》の殿堂によりジョラゴンループの再現性は低くなっていた。そんな中、旅路の登場でデッキが掘れる速度と共にループの再現性は上がる。今回はその中で一番簡単なループを一つ紹介する。

ジョラゴンループ…《ジョットガンジョラゴン》(以下、ジョラゴン)の「ジョラゴンビッグ1」でジョーカーズのcip効果(出した時効果)が溜まっていくのを利用して、無限に効果をストックをするループのこと。《デッドソード》が無限回を使うことで相手が限界までリカバリーができないようにすることが可能である。《アイアンマンハッタン》(以下、マンハッタン)の効果で手札を切って、《ポクチンちん》(以下、ポクチン)の効果で山札を回復することで《デッドソード》の強制ドローでも山札が無くなることはない。
旅路複製効果…旅路のテキスト上に書いてあるコピー効果。この効果は保留することはできず、使用する場合は先に処理しなければならない。


フェーズ1「旅路効果とポクチン効果ストックループ」

状態a

状態α
場:ジョラゴン×2
山札:3枚
山札と手札:旅路×3、ポクチン×2
効果ストック:旅路×1

手順
① 旅路効果ストック使用→旅路を捨てる→旅路複製効果待機中、旅路効果ストック+2
② 旅路複製効果使用→ポクチンを捨てる→ポクチン複製効果待機中、ポクチン効果ストック+2
③ ポクチン複製効果使用→山札回復

状態b

状態β
状態α+ポクチン効果ストック2回+旅路効果ストック2回

よって、この一連の作業を無限回繰り返して旅路効果とポクチン効果が無限にストックされる。



フェーズ2「マンハッタン効果とデットソード効果ストックループ」

状態c

状態γ
場:ジョラゴン×2
山札:3枚
山札と手札:マンハッタン×1、デッドソード×1
効果ストック:旅路×∞、ポクチン×∞

手順
① 旅路効果使用→マンハッタンを捨てる→マンハッタン効果ストック+2
② 旅路効果使用→デッドソードを捨てる→デッドソード効果ストック+2
③ ポクチン効果使用→山札回復
④ 旅路効果使用×2→旅路を捨てる×2
⑤ ポクチン効果使用→山札回復
⑥ このとき手札にマンハッタンとデットソードが揃うまで④と⑤を繰り返す

状態d

状態δ
状態γ+マンハッタン効果ストック2回、デットソード効果ストック2回

よって、この一連の作業を無限回繰り返してマンハッタン効果とデッドソード効果が無限にストックされる。



フェーズ3「デットソード効果使用ループ」
状態ε
山札:3枚
効果ストック:ポクチン×∞、マンハッタン×∞、デッドソード×∞

手順
① マンハッタン効果使用×3→墓地+3
② ポクチン効果使用→山札回復
③ デッドソード効果使用→山札-3

状態ζ
状態ε+デッドソード効果1回

よって、この一連の作業を無限回繰り返してデッドソード効果を無限回使える。

以上、これらの基礎を覚えておけば《キングザスロットン》(以下、スロットン)で任意のカードを出すループなどの応用もきく。ジョラゴン1枚でも旅路2枚とポクチン2枚があればループ可能です。火力の底上げでなく、ループルートが増えたことが旅路の強みでもある。



◇ループの準備として

オーソドックスなループ方法はないですが、山札の枚数調整で意識するべきことを記す。旅路効果2回+ポクチン効果1回で山札を一周させるループへの持っていき方を扱い、ゴール地点を山札3枚にすることとする。思考としてはカリヤドネに近い。

ここで重要な点は墓地が山札の一部であるということ。ジョラゴンというデッキにはポクチンという山札回復が存在する。山札の枚数と墓地の枚数の合計を3枚にしてからポクチン効果を使えば、墓地のカードは山札に戻ってゴールである山札を3枚にすることは達成可能。後ほど、例を出す。

X=山札+墓地=3への持っていき方

各カードを使うことでXの変動表を以下に表した。X0は初めて効果を使う際にカードを捨てなければいけないため、墓地の1枚分を考慮している。

増減表

こちらはわざわざ暗記する必要はない。Xを増やすカードは旅路とマンハッタンであることを覚えておいて、残りはゲーム中に計算して山札3枚に持っていけばいい。注意点として、山札にループパーツが固まってきてから《熊四駆ベアシガラ》(以下、ベアシガラ)やスロットンをプレイすると、ループパーツがマナや盤面に消えてしまう恐れがある。パーツ探しのためのベアシガラを切るタイミングは早めに処理しておく。



◇ストックの把握方法

ポクチンを使って墓地を山札に戻すと、ビックワンで増やした残りのストックを把握しきれないことがある。そのときは超次元ゾーンを活用する。超次元ゾーンのカードを効果ストックとして盤面に置いておく。複数回ストックがある場合はカードを上下左右反転、裏向きを使う。また、手札の使わないカードをカウントとして用いるのも主流である。

オススメはエクストラホールの超次元である。ブラフとしても優秀であり、赤白のデッキでは先手ならプーンギをキープしてくれる可能性がある。複数枚採用されるガガパックンは旅路の効果ストックが溜まりやすいので、旅路のストックとして使う。


例を挙げる。

例

状態α
山札:7枚
場:ジョラゴン×2
手札:ポクチン×2、旅路×3、マンハッタン×1、デッドソード×1
効果ストック:旅路×1

この状態から山札を3枚にして最低1回は旅路の効果をストックする状態に変化させろ。



X=7
① 旅路効果ストック使用→旅路を捨てる→旅路複製効果待機中、旅路効果ストック+2
② 旅路複製効果使用→マンハッタンを捨てる→マンハッタン複製効果待機中、マンハッタン効果ストック+2
③ マンハッタン複製効果とマンハッタン効果ストック1回ずつ使用→デッドソードとポクチンを捨てる→デッドソード効果ストック+2、ポクチン効果ストック+2
X=9
④ ポクチン効果ストック使用→山札回復
⑤ デッドソード効果ストック使用×2→3ドロー×2
X=3

状態β
山札:3枚
場:ジョラゴン×2
効果ストック:旅路×2、マンハッタン×1、ポクチン×1

よって、旅路の効果ストックを残しつつ、山札を3枚の状態まで持っていくことができる。

また、別解としてマンハッタンを初めに捨てても可能である。
マンハッタン→捨て先:旅路、ポクチン
旅路→捨て先:デッドソード

答えは一つではないし、パターンは決まっていない。試合では山札をこねくり回して、どのくらいの枚数の何がデッキに戻ったかある程度把握しておくことでスムーズに事が進む。ガヨウ神のディスカードせずに2ドローのみと、旅路の複製効果を無理に使わなくていいことは覚えておく。



◇プレイング

4ターン目でのジョラゴンの着地が理想的であり、一度アクションを起こす。このときループまで持っていくのは厳しいため、ベアシガラやデッドソードでリソースを確保する準備のターンでもある。また、対面によってはワンショットをしかける。

先手で共通すること。
ビート対面は例外であるが、デッドソードのプレイは擬似エクストラターンを取れるため優先順位は高い。

後手で共通すること。
相手が先に4ターン目を迎えるため、そのターンでゲームが終了する可能性や強力なロックがある。前者は《轟く侵略レッドゾーン》(以下、レッドゾーン)が走ってくることを指して、後者は『ナウオアネバーループ』の《ラッキーナンバー》が打てれることを指す。対面の先手4ターン目の行動を予測した上で後手2、3ターン目のプレイを心掛け、4ターン目のアクションのための手札整理をする。

各種対面へのプレイング。
csが再開してから2週間のデータしかない(7月中旬現在)が入賞報告で上位4デッキへの立ち回り方をプレイメモの形式で紹介する。『赤白レッドゾーン』、『シータバーンメア』、『青白ギャラクシールド』、『青白ナウアネバー』の4デッキを扱う。


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① ポクチンのバリュー
侵略は死を意味するため、踏み倒しメタであるポクチンへアクセスする。《GOOOSOKUザボンバ》(以下、ザボンバ)のマジボンバーや《超次元キルホール》(以下、キルホール)への対策にもなる。

② 対面のメタクリーチャー
相手がどのメタクリーチャーを採用しているかで、こちらの初動の選択も変わる。
《ミクセル》→厄介極まりない。当然ブーストのプレイを心掛けたい。
《ウサブレラ》→Jチェンジを止められる。先手なら意識する必要はない。

①②より、ブーストカードを使いつつ3ターン目にポクチンをキャストするプレイを心がける。ポクチンはコストを払って召喚するか、Jチェンジから出すかは臨機応変に対応。後手の場合は、ウサブレラの裏目を考えて3ターン目までポクチンはマナに逃さずに手札にキープしておいた方がいい。

③ 先手後手
対面に先手を取らせると吐きそうなくらいしんどい。先3ターン目のキルホールからの《轟く侵略レッドゾーン》やマッハファイター持ちの《その先の未来へカミヤミキユアナルハ》、またはウサブレラを許してしまう。前者はゲームが終わるので、後者を考慮する。

a)2tタイクタイソンズ(チェンジ不可)/3tポクチン→4tジョラゴン不可
b)2tヤッタレマン/3tポクチン→4tジョラゴン可能

ウサブレラを意識するとb)の選択が良いかもしれない。しかし、4tジョラゴンが可能ではあるが先2,3ターン目でミクセルと先3ターン目のキルホールの除去が無い前提である。よって、b)は再現性が低い。ウサブレラが無い構築も考慮しミクセルを重く見て2ターン目は《タイクタイソンズ》(以下、タイソン)をプレイするべきである。

④ 閃光の守護者 ホーリーのケア
《閃光の守護者 ホーリー》(以下、ホーリー)はケアできないため、なるべくデッドソードによるランデスとハンデスはしたい。このとき《ヘブンズフォース》からのコマンドで封印が剥がれるので、禁断の封印が2枚以上で突っ込みたい。マンハッタンで相手の盾を2枚まで削っていて、対面の手札が少ないとき、盾からのヘブフォバイクのセットの要求値は高い。こういう場面では封印1枚までデッドソードをプレイしてもいい。臨機応変に対応する。

また、新カードの《バイナラドンデン》を1枚採用しておくとデッドソードループ後の禁断開放に対応可能ではある。バイナラドアとの違いは盾0でターンを返しても、ドキンダムの処理ができる。状況が限られるので採用はオススメしない。

⑤ 戦略的マンハッタン
元も子もないが、ホーリーをケアせずに6点揃えて勝つパターンも存在する。ホーリーの採用枚数が4だとしても盾に1枚以上入っている確率は43%のため、残りの57%はプレイヤーにダイレクトアタックが通る。デッドソードプランが安定ではあるが、中途半端に禁断を剥がしてヘブフォをトリガーしてターンを返すくらいなら6点を通すべきである。ホーリーを不採用の構築も少ながらず存在するため、貫通確率はもう少し高い。

⑥受け枠
十王1弾のザボンバ実装により、赤白レッドゾーンは過去最高レベルの強さを誇る。ジョラゴン側からしたらミクセル、レッドゾーンの除去、ヘブンズフォースの早期打点、キルホール採用によるスピードアタッカーの連打、と厳しいゲームが強いられる。後手は愚か、先手含めての勝率は2割にも到達しない。赤白レッドゾーン対面の勝率を上げるなら《バイナラドア》の採用やポクチンの増量などが挙げられる。赤白を捨てて自分の動きを強くする構築も考えられるが、現状環境で覇権を握る赤白をないがしろにするのは少々もったいない。

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① 先手
邪魔するものはないため、こちらの動きを通す。後手3ターン目の《ツネキンゲームズ》が出る可能性はあるので、ブーストプランを取りたい。どちらの切札が先に着地するかのかけっこである。トリガーから出てくる《全能ゼンノー》だけ注意する。

② 後手
対面にビックアクションが先に来るため、苦しい試合になるかゲームセットまで見える。バーンメア側の《灰になるほどヒート》(以下、灰ヒ)や《グレープダール》(以下、ダール)で盤面を取ることで、ジョラゴンの軽減先が無くなる。勿論、ゼンノーは変わらずに辛い。後手なら相手の妨害を図るたまにポクチンをキャストするのは一つの牽制方法である。灰ヒやダールに加えて、《ダチッコダッチー》や《せんすいかんちゃん》の連鎖や《パーフェクトネイチャー》を阻止できるためポクチンのバリューは高い。だが、その遅延行為もジョラゴンが着地できなければ意味がない。《轟壊!切札MAX》による全体除去でリソースが壊滅して、ジョラゴンの着地が数ターン遅れるケースも存在するので、ブーストが可能ならジョラゴンをキャストできることを最優先に動く。

優先順位
1)ベアシガラなどによる超ブースト
2)ポクチンによる遅延

③ 詰め方
チェインデッキなのでマンハッタンのバリューは高い。だが、非アクティブターンでバーンメア側が盾から6点を作りつつ、ゼンノーで通らなくなることは少なくはないので注意。トリガーで出てきたクリーチャーをバイナラドアで除去をするなど、ジョラゴンアタックでいかに「ビックワン」を上手く使うかが鍵。

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火力で押し切る対面。下手にトリガーを踏んで、ギャラクシールドがわらわら出てくるケースも存在する。バーンメア対面同様盾の最大値は高いデッキではあるので、マンハッタンの切るタイミングは一度考える。

① 盾を殴ること
トリガーが厚めのデッキに共通していえることではあるが、キリフダッシュのための1点が大きくゲームを揺るがす可能性がある。ギャラクシールドなら2ターン目で《凄惨なる牙パラノーマル》(以下、パラノーマル)が設置して初動が奪われるケースも存在する。先手ならヤッタレモンキッドジョラゴンの選択肢もあるが、対する後手は先手4ターン目にパラノーマルの裏目が存在するため、トリガーのリスクがありながらもキリフダッシュを優先すべきである。この1点を入れなければいけない初動はジョラゴンジョーカーズの弱みに当たる。

② 先手
溜めるジョラゴンをしていい。このとき、《オリオティスジャッジ》が裏目なので、後続に不安が残るのならジョラゴンの効果を起動してリソースを稼ぐべきである。

③後手
対面が先4ターン目でパラノーマルを設置されるのがキーポイント。盤面リソースが刈り取られてジョラゴンの着地が遅れる恐れがあるため、ブーストの意識を心がける。

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青白というカラーや盾が強い点でギャラクシールドと類似点があるデッキタイプ。少ながらずケアすることは近い。こちらはパーツが揃えば突然死するループデッキ。アクティブターンの安直なマンハッタンからパーツが揃い、トリガーからループが始まる恐れがあるので注意する。

①盤面に残す旅路
ループデッキゆえに旅路のスペルロック効果のバリューが高い。革命チェンジ効果やスロットン効果を利用して盤面に出すようにする。贅沢ではあるがジョラゴンのアタック時に革命チェンジで旅路を無理矢理出すことも可能である。旅路から複製するカードが投げれば、こちらのプレイも視野に入れる。

②先手
ビックワンの優先順はデッドソード>スロットン>その他。このときスロットンで探すのはデッドソードか旅路。

③ 後手
対面は先4ターン目にラッキーナンバーを打ってくる。対策として後手3ターン目にベアシガラ着地と後手4ターン目の旅路チェンジで凌げるので、《ジョジョジョジョーカーズ》で手札を整理しておく。


◇最後に

『ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜』の複製効果の致死性は高く、ジョラゴンジョーカーズの強化に貢献しました。トリガーを避ける《最終兵ッキー》と《ジョリーザジョルネード》のループ構築など、調整枠の幅が広いのも旅路ジョラゴンの強みです。有料部分には私が調整した構築を掲載いたしました。特段珍しいカードが入っているわけではないですがサンプルとして活用してください。最後までお読みになっていただきありがとうございます。



追記(2020年8月25日現在)
ドラリンパックの発売から一ヵ月が経ちました。csも盛んになり環境が固まってきたので有料部分のサンプル構築を更新しました。それに伴って、2カ月間練った構築やプレイの思考を記しております。また、ジョラゴンループの不必要性や現環境での立ち位置、『デイガドラグナー』の登場についてなども触れております。


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