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引き寄せと引き寄せられの法則 -1-

前々回にスピリチュアルと非二元についての解釈をまとめていて、引き寄せについても触れたんですけど、もう少し書きたいことがあったので、補足として書きます。

初めに言っておくと、スピリチュアルでは「波動を上げればうまく行く」「願いを宇宙にオーダーする」「願望を引き寄せる」「思考が先の現実創造」「アファメーション」などの、願望実現系の発信がとても多いように思う。

というか、昔から神社に願掛けしたり、祈ったり占ったりする。むしろそれが本来のスピリチュアルだと思うので、もちろん良い。ぜんぜん良い!

一方で非二元では、もちろんそれらは「ストーリー」であってすべてが幻想。

未来もないし、個人は現象だし、個人に自由意志はないし、そもそも願いをかける誰かも実現する誰かもいないということになる。

だから現象界で起こることは、摂理に従ってただそれが起きたことで「自分」の身の上に起こったことは全て「ストーリー」。これはこれで、そりゃそうだと思うので、うん、納得。

で、前回のおさらい。


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現象世界と空(空)の世界


色(しき)である現象世界は、波動と粒子でできている物質の世界。空気だって水だって一応物質だからね。固まってないから物質っぽくないけど、現象世界にあって現象として現れるものは全て物質。

まだ何もわかっていないよくわからんエネルギーとかもあるけど。

そして物質には何でも周波数があって波を出している。波が干渉しあって物質として固まり、それが物として現れたり現象として現れたりする。干渉した時に「意識」が意識するんだろうか。

二重スリット実験では、意識されたとたんに波は粒子に変わった。同じような理屈なんだろう、おそらく。

周波数をもってるものなんて、部屋を見渡しただけでも数えきれないほどある。それらが何らかの干渉をしあって、何かの変化が生じるわけです。

例えば、「お腹空いてたので、おもむろに冷蔵庫を開けた」りするのも、お腹が空いた現象を持った周波数の私と、食べ物が入っていそうな冷蔵庫の周波数が合致したから、冷蔵庫を開ける行動という現象が生まれたわけです。

そこに冷蔵庫がなければ、いくらお腹が空いたってないもんは開けられないし、開けようとも思わないから、その場合は別の周波数の合致で別の現象が起こるわけです。スーパーに行くという現象とか、我慢して倒れるとか。

現象界とはそんなところです。そして自分自身も物質で、現象としてこの世界に現れています。そして様々なものと周波数がぶつかりあって、何らかの現象を起こしています。

さっきの例えで、冷蔵庫からすれば「人間に開けられた」という現象になっているわけですから。

で、波動にも素粒子にもなる前が何もない「空(くう)」の世界。

それ自体は何もしないけど、それに気づいている「意識」だけがあるわけね。

意識っていうと擬人化っぽくて、何だかまた混乱しそうだけど二重スリットのように「意識」されなくては波が粒子になれないから、いつも「意識」だけがそこにある。

だから現象世界では、次々に現象が生まれては消えてをしているわけなんですね。常に意識されているんです。

意識だけの存在の上に現象世界は成り立っているとも言えますね。

だから、スピリチュアルではとにかく波動を上げろといい、良い気分でいればその周波数に見合ったものが引き寄せられてくる、と言うんです。

※非二元では「そんなものはない」んですけど。

が、しかしこの物理法則(波動の法則)でいうならば「引き寄せの法則」は「引き寄せられの法則」でもあることに気づいた。

しかも、ある意味ではいつでも願いは叶っていることになる。生きているのがその証拠。

引き寄せについて、いつものように「どゆこと?」って考えているうちに、もしかしてこういうことか!と私なりに理解したので、その考察を。


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「引き寄せ」にはやっぱり波動が前提、しかしそれは…


正直なことを言いますと、アファメーションやビジョンなんとかとかいう「潜在意識にすり込む系」はけっこうやってました。波動アゲアゲもやっていました。が、どれもうまくいかなかった。いや待てよ?細やかな感じで何か引き寄せた経験はあるかも?どうなんだろ?

そんな感じで、引き寄せた感とか達成感はないですねえ?

では、いつものようにイラストにて解説。(注意:あくまで私の考察です)

先ほど、この現象世界は「波動ありき」と書きました。人間も物質で周波数もってるわけです。ひとり無口に座っているだけでも周波数同士は影響しあいます。

だから何かしらの変化が起こります。

まず、顕在意識に上がっている「思考」から。

「思考」は言葉です。人間は「言葉」を使います。引き寄せやらアファメーションやらも、言葉で知って言葉で実行して、このように記事も言葉で書いています。

言葉はすべてに「意味づけ」「定義づけ」されていて、その組み合わせで知識を「概念化」します。便利なツール。

そう「言葉」はただ便利なツールなだけだったんです、実は。

なぜなら人によって解釈された「概念」は違いますから。この「言葉(文章)」はこういうもんだ、と人によってその思いこみというか、思い入れが違うわけです。

「思考」は「言葉」でできていて顕在化されたものです。つまり顕在意識に上がってきているもの。自覚のできる範囲。自覚のできる言葉。

「思考」でいくらああなりたいこうなりたい、って言っても、ただの「言葉」なだけ。イラストでいうなら、もう粒状になっている部分です。

願望をオーダーしたい宇宙(潜在意識でもいい)は、言語のないエリア。波動だって言葉を言ったくらいで上げられたりするものではないんです。

でも他人に褒められたり、けなされたりすると、波動は上がったり下がったりしますよね。感情が動いているからです。

「思考」の下に「感情」エリアがあります。イラストでいうと、ちょうど波紋の絵のあたり。

「感情」そのものは「言葉」を持たないんですが、「言葉」で表現できる感情もあります。もちろん、それも人によって違います。

この「感情」は波動と関係してきます。無言語エリアでまだ「波」の状態です。言語で表現できる「感情」はもう粒になっていると言ってもいいでしょう。

だけど、この「感情」エリアがぎりぎり自覚しながら波動を少しどうにかエリア。でも、少しですよ。

なぜならすぐ下に無自覚エリアがありますから。無自覚なだけに自分では絶対に知り得ないんです。

だからうっすら「こうだろうな」っイメージできる顕在意識に近いエリアです。

もしも「引き寄せ」に一縷の望みをかけてまじめに取り組みたいのなら、「感情」を利用することをおすすめします。

言葉で云々するよりも、ぽわんぽわんぽわんとイメージを膨らませて、そのときの状態に浸ること。それも感情が動くくらいの。もはや妄想です、妄想けっこう!

願望実現スピリチュアラーが「予祝」をしなさいと言ったり、すでにそうなっていると断言しなさい、と言うのはそのためです。つまり感情が動くくらいのセッティングをしときなさいってこと。

よく「引き寄せ」の本に書かれていることで「宇宙は言葉を理解しません。だから裕福になりたい、と願えばいつまでも『なりたい』という未完成状態のままの願望が実現されます」って書いてありますね。

これだけ言われても、何のこっちゃと思いますよね。だからアファメーション唱える文章に気をつけてみたり、気をつけすぎて波動が下がってるんじゃ?とさらに余計に気にしてみたり。私の場合はそれで嫌になりました。疲れるんですわ。

でも、メカニズムをよくよく考察すると「あ、言葉(思考)は意味ないな」ってことに気づくんです。


とはいえ感情をうまくつかえと言ったって


そうなんです。難しいんです。

願望が叶ったときの感情を再現するったって、感情そのものは無意識層から上がってくるわけで、自分で創り出せたわけではない。

ましてや、経験のないことに対して「そうなった時をイメージして感情を再現してみなさい」と言われてもできません。だって、その感情を味わったことがないんですから。

ね、矛盾するでしょ。

再現するために一度、感情を味わってみるか、それに近い状態になってみるしかないですね。

なので「裕福になりたいなら裕福な人が集まるところに行って、そのように振る舞いなさい」「痩せたいなら痩せてる人のそばに行って同じように振る舞いなさい」とも書かれています。

ここは気をつけないとトリックに引っかかりやすいところです。感情が乗っていかないと意味がない。

裕福層の社交場に行って、なけなしのお金を冷や汗たらしながら「裕福そうに」使っても多分感情のほうはハラハラドキドキで、それどころじゃないと思います。ただし、そこで何らかの優遇や声かけがあって「なるほどこれか!」っていう感触があれば、感情を拾えたかもしれません。

あるいは、裕福な人たちの独特の波動を受けて、無意識層がそれを受けとるかもしれません。その人のそのときの感情次第ですから結局どうなるかわかりませんよね。

それなら、わらしべ長者方式で身近なところからイメージングしてみる感情を味わえるかも。

身近な人で素敵なものや素敵なライフスタイルを持っている人がいたら、素直に「いいなあ」って思いますよね。それでいいんです。

その後に「もしもあれを持ってるのが私だったら…」と想像して、ああしてこうしてこうなって、いやあん素敵♪ とかやりますよね。それです!その妄想で確実に感情味わってますから、それ続ければ波動がその形になります。

その小さな「感情」を伴った波動が、それに似た近い波動を呼びよせます。

まんま同じものじゃないと思います。サンプルになってくれた素敵な人は「自分」とは違う周波数のを持っていて、違う周波数に囲まれていますから。

でも、自分に合ったものが引き寄せられると思ます。一番簡単な「いいな、あの人うらやましいな」っていう、気持ちから入ってわらしべ長者的にステップアップを狙った方がヒット率は上がりそうです。

しつこいようですが、言葉は無視していいから「感情」にひたれるように自分自身をセッティングして見てくださいね。

ちなみに、非二元でいうと、結局それさえも「そうなったなら、それが起こったこと」になっちゃうんですね。でも自我的に言えばそれを逆手にとって、もしできなくても「そこに自力はない」ってことになります。潔く諦めがつきます(笑)

「引き寄せと引き寄せられの法則」ってタイトルつけておきながら、まだ「引き寄せられ」について書いてませんね。

まあ理屈は同じなんですけど「引き寄せ」はスピリチュアル寄りで、「引き寄せられ」は非二元寄りな解釈です。

では、それはまた改めてってことでこの辺で。











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