ブライダル分業制から「一貫性」への見直しについて
皆さん、こんにちはニューヨークでウエデイングプランナー&デザイナーをしているEtsukoです。
ブライダル産業新聞の記事で1会場複数バンケット展開の大手ブライダル企業が、来春から「一貫性」へ全面的に移行するという話が浮上の記事を拝読して、ふと思った事。
今回のコロナでカップルとのプランナー、会場の側とのコミュニケーションが取れず、信頼性を失った会場も多いと聞いています。
「花嫁ぶちゃけトーク」でも、それが大きく取り上げられていましたね。
会場に連絡してもメールの返事も遅く、電話で話したいのに、電話はこなかった。
キャンセルの日にちが間際に関しても対応が遅いなど。お客様を把握できていないところが多かったようですね。
結婚式場に関する認識が日本とアメリカは違うので、ここで少しお伝えしたいと思いました。 また、今回の件でもっと日本の結婚式も改革されていくのではないでしょうか?
アメリカの結婚式会場にはプランナーを用意しているところはほとんどありません。
セールスの人が何人かいるだけです。会場を案内して、料理がどんなものが出るのかなど、施設を説明する人たちなんです。プランナーではありません。
でも、すべて3人ぐらいの担当で記録がきちんとされているので、対応は早いです。
アメリカは、プランナーであれば、カップル1組を最初から最後まで一貫してやるのが仕事です。
アメリカの花嫁は自力で会場を探して申し込む人も多いです。拘った結婚式をする、大掛かりであればプランナーに依頼したりします。カップル全員がプランナーを雇えるわけでも実はないのです。
今回のコロナでプランナーにお願いしていたカップルはプランナーに直接電話、メール連絡をとり、プランナーが会場と交渉する。なので、話も早く、対応が早い。ベテランのプランナーであれば会場とのコミュニケーションも早いです。また、他のプランナーとの横のつながりもあるので、会場の状況も把握しやすい。
もし、日本もフリープランナーがこれから会場との契約がもっとしやすくなれば、
このような問題にもスピーデイーに対応ができてくるかもしれません。
逆にプランナーの器量がわかるかもしれないですね。
前々から少し、思っていた事でしたが、日本の会場ももっとフリープランナーと繋がり、お客様を手配できるようになってくれたらと思っていました。
SNSが発達して、花嫁がインスタやピンタレストを見て、アイデイアを希望することが大きくなりましたが、これはダメ。あれはダメと規制が多い会場は変わる必要があると感じていたからです。従来のパッケージを売るやり方でなく、アメリカのように、もっと自由が効いて、やりやすいスタイル。
分業にしてしまうことで、生産性は上がるのですが、情報の把握ができていない事など。アメリカのプランナーは全てのカップルの状況を把握しているので、対応は早いです。会場側も対応が早かったです。アメリカはこういう非常事態に関する対応はいつも早いなと感じています。上層部の決断が早い。
コロナがいつ終息するのかは誰にもわからず、すぐに結婚式が増えるわけではないので、体制を改革していくのであれば今かと思っています。
アメリカの結婚式会場は1日1組、またはとっても2組とそれ以上は取らないところがほとんどです。
余談ですが、ニューヨークにある、Bergdorf Goodmanという高級デパートは
デザイナードレスを取り扱っていますが、セールスの人は最初から最後まで同じ人という「一貫性」でお客様からの信頼を得ています。
今日も読んでくださってありがとうございます。
P.S. 当社でも日本のプランナーさん向け、ニューヨークプランナーが学ぶ基礎と私の経験をもとに他では聞けない内容についてのオンライセミナーも始めました。ニューヨークのプランナーの仕事などを知る事で、もっと幅が広がりますよ。自信も持っていただけます。
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Wishing you all a lovely September!
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