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Shopify構築日記 #145 2023年度版機能一覧 管理機能編 注文管理

 いつもお読み頂き誠に有難うございます。この構築日記を書き始めて2年半が立ちますが、当初ひとつづつ確認していた機能一覧が新しく2023年度版としてリリースされているので、2周目⇒テーマが2.0に変わったり、出来なかったことが出来るアプリが追加されたりでおさらいと言うかもう一度確認=自分自身のアップデートもかねて行いたいと思います。
 まだ確定ではありませんが、ひょっとしたらまたマーチャント側で構築する可能性が出てきましたのでおさらいしてみたいと思います。

2023年度版の機能一覧はこちらからダウンロードできます。

https://cdn.shopify.com/s/files/1/1958/6155/files/Shopify_Specifications_List_V2.pdf

今回は注文管理編です。

① 受注情報検索/一覧
 受注情報の検索、一覧表示が行えます。
 注文画面の上で絞り込みもできますよね?注文にタグを付けるようにShopify Flowを設定すると、後での集計が楽になります。

② 受注情報CSV出力
 受注内容のCSV出力が行えます。これは、標準機能でも良いのですが、MatrixifyやEZexpoterを使うと取れない情報まで出せたり、定時レポートのようにスプレッドシートに吐き出すなどが出来ます。
 もう、皆さんご存じの通りデータはUTF-8で管理されていますのでShift-JISであるExcelで開くと文字化けするので、気を付けてくださいね。

③ 配送情報CSV出力  App
 配送情報のCSV出力が行えます。またアプリを追加して、各配送会社の送り状印刷用のCSV出力も可能です。
 アプリ=OMSをかませると、その先の作業がとても楽になります。そのまま抜いて作業されている方はほとんどいらっしゃらないのでは??ネクストエンジンやロジレスなどとAppで繋ぐとそれぞれが、佐川e飛伝とかクロネコB2クラウドなどへの連携が容易になりますので検討しても良いと思います。

④ 新規受注情報入力
 電話やFAXで発生した受注情報の登録が行えます。
 カートからの注文だけではなく、手入力でも注文を作ることが出来ます。

⑤ 出荷登録
 出荷日時や問い合わせ番号(出荷伝票番号)を登録することができます。
 これも③同様にOMSを入れることによって一括して入力することが出来ます。送り状番号が発行されたものをそのまま連携できる場合もあります。お使いの仕組みをご確認ください。

⑥ 受注情報編集
 受注情報の編集が行えます。
 これが出来ないカートシステムはないですよね(笑)
 Shopifyは結構便利で、金額が変わった場合=特に支払金額が上振れした時は、すでに取得しているオーソリ金額との差額分を請求するメールを送り、購入者がメールにある承認ボタンをクリックすると注文として完了します。お客様都合とはいえ、変更が簡単にできる(購入者に承認を取るフロー)のは素晴らしいと思います。

⑦ 対応状況一括変更
 受注の対応状況を一括で変更できます。
 これもOMSを入れるとこの作業そのものが自動化されます。

⑧ 出荷メール送信機能
 出荷メールをお客様に送信することができます。これもカートとしての標準機能ですね。私が利用していたロジレス(OMS+WMS)は、ロジレスからもお客様に対してメールが配信できるのが強みと考えています。今ではShopify Flowを組めばステップメールが組めますのでそちらも試してみるのも良いです。Shopify Mailはめちゃめちゃ安いです(笑)

⑨ 問い合わせ番号(出荷伝票番号)入力機能
 問い合わせ番号(出荷伝票番号)を受注詳細画面から入力(追加・変更)することができます。

⑩ 対応状況設定
 支払い確定、配送中などのステータスの設定が受注詳細画面から行えます。

⑪ 各種メール送信
 注文されたお客様に任意のタイミングで「商品発送済みメール」などのメールを受注詳細画面から送信できます。
 自動化できるメールは自動化したほうが良いです。OMSやFlowを使って出来るだけ担当者の作業を減らす=ヒューマンエラーを減らすという意味でもあります。

⑫ 納品書PDF出力
 納品書のPDF出力が行えます。一括出力することも可能です。
 実はロジレス使うと、マイページから納品書と領収書を取得することが出来るので、出荷案内メールに追記するだけでお客様への対応を減らすことが出来ます。また、Appでもありますので検討してください。
 お勧めは私も使っていたこちらのApp。超便利でかつ月額もリーズナブル。Shopifyのマイページで納品書のみならず領収書・請求書・見積書まで作成可能。

⑬ ショップ用メモ登録機能
 ショップ運営者が確認する用のメモを登録することができます。

⑭ 配達用メモ登録機能
 出荷作業者や、配送業者に対するメモを登録することができます。
 ちょっと意味合いが違いますが、昨今の置き配に対応した配送関連のAppを紹介しておきます。日時指定が出来、なおかつ置き配の場所指定がプルダウンで選べるのは顧客体験としてはGood。

⑮ 後払い決済
 全額または一部未払い残高がある注文については、お客様に注文の請求書を送信し、注文の支払いを受けることができます。また、後払いの決済期間(最長30日)を設定することができます。

⑯ 不正解析
 不正注文を特定するのに役立ちます。
 これが標準で用意されているのは心強いです。すべての不正利用に対して有効か?と言われれば答えはNoです。これはShopifyだけの問題ではなくクレジットカードの運用自体に問題があります。問題というよりは、性善説に基づいているためです。店舗でカードを利用する場合は、サインしますがオンラインストアではサインはしません。これが性善説に基づいていて、カードホルダーが購入していないと言えばチャージバックの対象となってしまうのです。
 また、紛失してカード会社に連絡するまでの間は、ホワイトなカードとして処理されるためオーソリが通りのちにチャージバックという事もあり得ます。最近ではクレカ会社の機械学習が進んできており、カードに対して普段と違う場所でとか、見慣れない大きな金額での購入などはアラートが立つようです。

 先日聞いた話ですがこんなことがありました。友人と旅行に行った際、チケットは友人が取ってくれたのは良いのですが、旅行先で自分のカードを切った時にアラートが発令して一時カードが利用できなかったことがあったそうです。
 という事は、カード会社は購買履歴を追っており、通常の利用とは違う場合はしっかりとアラートが出るようになってきたという事ですね。それはそれで事業者としては嬉しい限りです。

 この不正利用によるチャージバックは、純利益から吹っ飛びます。また、対策をしていないサイトから狙われます。<空き巣と同じで入りやすいところが狙われる。
 このShopifyはすでに2024年3月までに実装必須の3Dセキュア2.0は実装済ですので、実装という部分では安心できます。しかし、1.0の時のようにすべてのホルダーに対して認証を行うのではなく、リスクベースとなるためやはり漏れは発生すると思われます。
 そうなると目検に勝るものはないですね。。。。<やってられませんがw

廻らない鮨を食べたいなぁ😅