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Shopify構築日記 #156 Editions Simmer'23 IMAGINE

 いつもお読みいただき誠に有難うございます。半期に一回の大型アップデート Shopify Editions Summer 2023が現地時間2023年7月26日に発表されました。少し間が空いていますが、自分なりの感想と今後を想像してみたいと思います。

 今回の目玉としては、やはりEditionsのサイトがShopifyで作られている=単なるECカートじゃない!という事に皆さんは気づかれたかと思います。えっ?分からなかった?そう、本当にここまで作りこむことが出来るんですよ、このShopifyは。ブランディングや世界観が表現できないとか言っている、デザインチームの皆さん!ここまでECカートで出来るので、その世界観に閉じこもっていないで、開放してみては如何でしょうか?(笑)

 余談はさておき、今回の目玉と感じたのは、やはりトップに持ってきたこの機能

 そう、Sidekickです。この機能紹介だけにCEOのトビーがビデオで語り掛けています。という事は、今回の発表の中で一番重要なパートがこのSidekickという事になります。

 AIを使ったコマースアシスタント。今まではクリエイティブ=ビジュアルやタイトル・ディスクリプション、チャットなどフロント側に徹したものが多かったですが、このSidekickはコマース=事業のアシスタントになります。簡単に言うと、マイページにアンケートを加えたい・Flowの組み方・条件を付けたクーポンコードの発行などがShopify内のチャットで教えてくれる。今までShopifyはパートナーと組んでやってね!というスタンスで、カスタマーサービスという意味では非常にドライ(Plusは除く)でしたが、ちょっとしたつまずきは、このSidekickで解消されることでしょう。

 これって凄くないですか?

 稼働し始めて、やり取りのナレッジがShopify側にたまっていくと、Shopifyのエコシステムの中で共有できることになる。そういう意味では、今後ECの運用というよりも、いかにAIへの指示出し(プロンプトを的確に書く)が重要視されてくると思います。

 これに合わせて、各種ツールにAIが入り込んできています。

Editionsのサイトよりキャプチャー

 これらShopify標準機能にAI機能がプラスされた案内ですね。高機能なメール配信App等がありますが、売上の小さいうちはShopifyリリースのAppでも十分戦えるようになってきました。
 実際、Basicプランでも上位プランでしか利用できなかったShopify Flowが使えるようになりました。FlowとShopifyメールやInboxを使って購入者へのコミュニケーションのオートメーション化も可能です。
 それらにもAI=と言っても初めから100%の力を発揮するわけではなく、マーチャントの皆さんが使い倒せば倒すほど学習速度が上がりより正確になっていき、いずれはカート業界でShopify  vs 他のカートになりかねないですね!<あくまでも想像です。

 AIにより、運用負担が減っていくと予想されますが、テスラのように手放しで運用すると暴走wする可能性があります。(ここで言う暴走は意図しない対応をお客様に行ってしまい大きなクレームになること)

 導入・利用に関してはぜひとも経過観測を行いながら進めていくことをお勧めします。
 また、年2回これだけ大きなアップデートが入る=カスタマイズ部分の確認が多くなるという意味でもあります。
 やりたいことを実現するためには、カスタマイズしがちですが今一度、運用をShopifyに合わせるように変えてみては如何でしょうか?

あなたのそのカスタマイズ、お客様に届いてますか?


廻らない鮨を食べたいなぁ😅