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初登壇、200席の会場にビビってたけど最後は立ち見まで

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事の始まりは、2019年10月末に1通のメール。”2020年1月のイーコマースフェア2020の主催者枠で登壇していただけませんか?”という内容でした。どうやら以前フェレットさんに取材を受けた内容をみて話してほしいとのことでした。記事はこちら

この記事を見てオファーを頂きました。過去自身が聞きに行ったセッションでもやる気と根性だけの話はなかったと思います。担当者の方には、『本当にこの内容で良いのですか?』と3回念を押しました。それでも構わないとのことでしたので、社内稟議通しますのでしばらくお待ちくださいと伝えて、上長と人事総務部長に確認を取ってお受けいたしました。

打合せの内容では、登壇時間=1/28 14時からとD会場=200名席と1/20までにパワポのデータを提出してくださいとのことでした。こんな簡単なの?いやいや初めてのことなのですべてがおっかなびっくりで進んでいきます。

とりあえず初稿が出来上がったのですが、果たしてこの内容で良いのか?と不安になり始めます。twitter民で尊敬しているコメ兵の藤原さんやムーンショットの菅原さんをはじめ登壇慣れしている方のコメントをチェックすると、持ち帰ってもらえる何かを話さなければと焦燥感だけがこみ上げてくる。そこで思いついたのは、友人でもあり知人でもあり仲間(勝手に思っているだけ)でもあるザ・ボディショップの斉藤さんに相談してみることにしました。2019年は登壇の年といわんばかりに、コマースサミットやアドテック東京で活躍し、取材記事も十数本配信している超売れっ子EC担当者です。実は相談があるんだけどとメッセを送り快諾していただいたので、二人でコーラを腹いっぱい飲みながら添削をしてもらうことに。

結果といえば、超ダメだし(笑)いまだから笑えますが、こんなにセンスないんだ~と落ち込んで涙した日でした。<ウソ やはり餅は餅屋に聞くのが一番とはこのことで、どのように伝えるか?タイトルから外れることは削除していき、1フレーズ/1スライドくらいのスマートさで作ったほうが良いとアドバイスを頂きました。あらためて見直したら、同じことが数枚後に入っていたり、スライドのつながりが全くなかったり支離滅裂でした。思ったことを書くのではなく、聞き手の立場に立ってこれは伝わるか?を問わなければならいと気づきました。<遅い!!どれだけセッション聞いてんだ!自戒です。

あらためて作り直し、時間のない中で改めて斉藤さんとコーラを飲みながら添削していただきました。前回スルーしていた部分でしたが、今回は本人も後でよくあんなこと言ったなぁ~と反省するほど厳しいお言葉を頂きました。私は思う感じることを知りたかったしこのまま世に出してしまったらなんだコイツ?ということになりかねなかったのではと思う。添削を受ける側としてもこれで良いんじゃない?という友人の軽いノリではなく自身が登壇するならという見方でアドバイスを頂けたのは本当にうれしかったし糧になった。斉藤さんは冗談のネタで使いまわすでしょうが、、、

これを受けて完成はしたのですが、あとは持ち時間45分で収まるのか?それとも寸足らずなのか?という心配事が次に襲ってきます。こればっかりはスライドを登壇者モードに切り替えて、家族が寝静まったあとテレビに向かってぶつぶつとつぶやき始めます。ここで意識したのは”えー”とか”あー”とかを言わないようにすること。意識してゆっくり話すこと。抽象的な言葉を使わないように心がけました。本番ではすべて吹っ飛んでしまいましたが、、、、

オファーを頂いてからあっという間の3か月。練習不足であったため、出張先のホテルにまでスライドをプリントアウトしたものを持っていき並べ似寄のスライドはないか?順番はこれでよいのか?スライドの中身があっているか?前後のつながりにおかしなところはないか?を確認しました。プリントして並べると画面の並びだけでは気づけないものに気づけます。差し替えもすぐ出来るので初めての方はおすすめの作業だと思います。

バナーもでき、イーコマースフェアのTwitterで紹介されたりシェアされたり、だんだん盛り上がってくると、周りから行くよ~という声がちらほらと聞こえてくる。強力な応援団だ。前日の夜は2回リハやって何とか持ち時間を消化することが出来ましたので安心したのが間違い、、、、、やはり心配で登壇の2時間前には会場入りしたら、なんと斉藤先生がいるじゃないですか!軽く雑談をしてから登壇会場へ向かわれました。全く緊張などしていないどころかオーラが出ている感じがした(笑)その後スライドの再チェック。やっぱり順番を変えたほうが良い・このスライドは要らないなど微調整。
スマホに転送して見返していたら、登壇を終えたecbeingの林社長が控室に戻ってこられて、激を頂きました。そうこうしているうちに斉藤先生も戻ってこられて雑談していると、これまた師匠の一人勝手に思っているマッスル兄貴・藤原さんが合流。3人で他愛のない話をしていましたが私にとっては一人であの時間を過ごすと思うと、リラックスできた時間でした。さていよいよといったところで、15分遅れで別会場で登壇されるシブヤ109館長の沢辺さんにお声がけいただき、ここでも激を頂きました。会場には出展者=スポンサーとしている知人にもたくさん応援を頂きました。

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さていよいよです。会場入りの説明を受けて10分前にとのことで向かうが、担当者同行ではなく勝手に行けというスタイル。のちに斉藤さんに聞いたらそれひどいね~と、本来は担当者が会場まで連れて行ってくれるらしいです。ここまでくると一気に緊張感が高まってきます。PCのセットアップをして登壇者ボックスの前で待ちます。

初めの不安がここでよみがえる。果たして200名の会場に半分くらいしか集まらないのでは?同じ時間には、スポンサー枠のいつも.の立川さんのセッション、その横でビームスさんの取り組み事例で矢島さんとCRIミドルウェアさんのセッション。ともに事前申し込みでは残り後わずかのアイコンが出ていて見なきゃよかったと後悔。さらには暖冬といわれていたのに八王子地区では雪やみぞれといった悪天候での開催でした。結果は?

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おかげさまで、満員御礼+立見まで。緊張しすぎて周りをよく見る余裕もなかったですが、この写真をもらった時にはじわじわとうれしさがこみ上げてきました。2019年年初にたてた目標は、月に一人は登壇者に会いに行こうと決めて実行。特に懇意にしていただいているビジョナリーホールディングスの川添さんにお会いしてからはものすごい勢いでお付き合いの幅が広がりました。お会いする方すべての方が共通しておっしゃられたのは、インプットしたらアウトプットしなさい!と。アウトプットして初めて自分のものになるんだよと、私にとっての巨匠たちが言い続けています。

周りにいる登壇経験者からすると、慣れだよ慣れと簡単に言うけれど私にとっては高い壁をよじ登ったという感があります。自己採点では60点くらいではなかったんじゃないか?と思っております。練習では時間が足りなくなるはずが寸足らずで終わる。緊張のあまり口内が乾き水を飲みすぎw。早口。スライドに目をやりすぎ。などなど反省しきりな部分もありますが、今はとにかく巨匠の後押しでアウトプットできたことは、今後に生かせることだと思います。機会があれば小さなところでも困っている人の役に立てればと。

ガチガチで緊張した初登壇を終えた後の脱力感は今までに味わったことのないくらいのものでした。それくらいこんな機会がなかったのです。何よりもうれしいのは、仲間のサポートや応援があってここまでできた事。本番直前にアドバイスをくれる川添さんのホスピタリティに感激です。また、スライドの初版からどのように変わったかを見届けてくれた斉藤先生にも感謝。実況してくれた下坂さん。<外出しないと言っていたのになぜか会場にw

なぜ初登壇でも200名席が埋まったのか?を考えてみました。講演後数名の方にご質問を受けた際に、当社は2名で出荷まで担当しています。社内で理解者がいないのでいつも孤立しているんですと話して頂きました。まだまだ多くの経営者はEC=簡単に売り上げがとれると思っているのでしょうか?また、形のないものに投資する判断が出来ないのでしょう。だから、売り上げを上げろと言われるが、投資してもらえず担当者だけでもがき苦しむ。そして孤立して孤独感や疎外感が生まれる。これが今回私が話した(24のショップを4人で回す・・・)ことに興味を持って頂けたのではと推測しています。

今回話した内容に、ec担当者の孤立や理解者がいないことを問題提起しました。相談できる相手がいないのは本当に暗闇の中にいるようです。幸いにして、素晴らしい方々に巡り会えたのでダークサイドから脱することができました。これは自らの行動を変えることで抜け出せます。もしまだ相談相手や理解者がいない場合は、一歩外に出て勇気を出して声を出して見てください。必ず前に進みます。そして一番言いたいのは近道はありません。ツールを入れても劇的に変わるものはありません。使いこなすまで仕事量が増えるだけです。地道に小さなことを成功させていくしか無いんです。

ことECにおいては正解は無いです。企業の考えや仕組み・組織・担当者のレベル・やる気・その他諸々の条件が違いすぎます。他社の成功事例は他社の成功であって、自社の成功ではありません。参考にするのは良いと思いますが必ず自社に落としこんで使えるのか?を自問自答してください。良く例に上がるのは、セレクトショップのビームスさん。いろんな取り組みをされています。特にECとコーポレートサイトの統合しショップブログやスタイルブックなどを含むオールインサイトを真似したいと思われますが、ビームスさんだからあそこまでできるのです。

今すぐ担当者でもできることをやってみよう。
要約してみました。

◆ 上長を味方にせよ
◆ チームメンバーを外出させセミナーや勉強会へ参加させよ
◆ ショップ軸⇒商品軸で動くことで効率化させよ
◆ 100点目指すのは当たり前だが、やらない20点を切り捨てよ
◆ チームに余裕を持たせよ
◆ 小さな成功を積み上げよ
◆ 自ら発信=アウトプットせよ
◆ ネットワークを広げよ

偉そうなこと書いていますが、これも先人たち=開拓者のお言葉です。
気になる方やセッションに参加されたかたは遠慮なくご連絡ください。

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ガチガチに緊張してるなぁ~w
スライドを丸暗記するくらい練習しないとこの緊張感に立ち向かえない。
飲み屋でECの話をするときってスライドないもんねw

ニーズがあれば内容を文字起こしします。

廻らない鮨を食べたいなぁ😅