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Shopify構築日記 #155 Editions Summer 2023 全体感

 いつもお読みいただき誠に有難うございます。半期に一回の大型アップデート Shopify Editions Summer 2023が現地時間2023年7月26日に発表されました。

 毎回100以上のアップデートが公開され、さらに良くなっていく=より売り上げを上げていきやすくなると同時に、Plusを意識したものも目立ってきたかなぁ~と言った感じを受けます。
 また、Shopify自前のAppのリリースがかなり増えてきたように思います。言い方は悪いですが、某地球上で最もお客様を大切にする企業と同様に、機能としてほしいところを後から開発してくるところが何とも言えませんが、個人的な考えとしては、スターターは純正App使ってね!エンプラは物足りないからそれぞれのApp使ってね!というように見えました。

 スターターはよりAppに掛ける費用を押さえながらある程度のところまでは構築&運用が出来るようなったことは良いことと思います。
 これも高額商品を購入してもらうためのライトな繋がり=優良顧客へステージを上げていくマーケティングと同じですね(笑)

話はそれましたが、私が気になったところを数回に分けて紹介していきまずがまずは全体感を(笑)

Editions Summer 2023からのキャプチャー

 まず、このブロック状というかタイル状の機能紹介が非常に見づらい!確かにカッコよいのですが、本当に見づらい。そして、同じ機能が複数個所に散らばっているので『また?』みたいになる。よく言われる大事な事だから何度もっていうんも分からなくもありませんが。。。。

 AIをかなりふんだんにコマースに取り入れてきた

これは時代の流れですね。AIの精度という問題と、どのように使うかという課題があるので、両手を上げて喜べることではなくこの機能を使えるか使えないか?で、マーチャント間の差が大きくなっていくような気がします。
 これからShopifyで構築し運用していくマーチャントは便利になったとはいえ、機能を理解して利用しないと活かしきれずShopifyダメみたいになりかねません。本当に慎重にShopifyで良いのか?使いこなせるのか?パートナーはどこまで理解しているのか?どこまで伴走してくれるのか?を検討してほしいと思いました。
 パートナー選びを失敗するとセカンドオピニオンとなるほか、選択した担当者の評価にもつながります。メリデメをしっかりと把握したうえで選んでください。

クリックしてYouTubeへ

・Sidekick
非常に有能で、驚くほど賢く、熱心で、批判的でないアドバイザーが、必要なときにいつでも対応してくれたら、と想像してみてください。新機能「Sidekick」のご紹介です。
 ストアの改善、時間のかかるタスクへの取り組み、よりスマートなビジネス上の意思決定を、日常言語を使って行うことができるようになりました。ビジネスに最適なアプリの提案からマーケティングキャンペーンの支援まで、Sidekickは質問に答え、問題を解決し、より多くの仕事をより早くこなすお手伝いをします。

SidekickがCo-pilotのように、ストア改善のアドバイスを行ってくれる。これがトップに来るという事は、Shopifyとしても一押しの機能というのが分かります。また、トビーがビデオで直接説明しているところからも伺えます。
 まだ、ローンチはしておらずベータ版公開の申し込みは受け付けているのでとりあえず申し込んでおいて良いと思います。ルーティン業務はこのような機能を使い倒し自動化していくのはとても良いと思います。

 が、自動化のなかに落とし穴が一つあります。売上や指標を自動化してスプレッドシートやダッシュボードに表示させる仕組みを作った場合です。
 考えが古いと言われればそこまでですが、毎日自身で数字を拾っていくことで細かい変化に気づけると思っている派なので、売上に繋がる指標は自動化出来たとしても、自身でもしっかりと管理したほうがより売上に対して執着します。
 AIとはいえ、未来の予想は難しく過去の傾向からです。イベントやキャンペーン実施の売上ブーストは判断出来るわけがないのです。AIがダメと言っているわけではなく、AIとは?を理解したうえで付き合っていきましょうという事です。

コマースに特化したAI

Shopify Magicがマーチャントのサポートになるとうたっています。とくにShopify標準機能とのAI連携が強化された感をものすごく感じます。商品説明文やInboxでの自動返信。Shopify Mailの作成もAIがアシストしてくれます。これは、一人で何役もこなしているマーチャントの担当者からすると非常に助かる反面、使いこなす必要があります。また、他社を出し抜くようなキャッチコピーやディスクリプションのヒントになったとしても作ることは不可と考えているのでサポートツールという位置づけとして付き合うのが良いでしょう。

CheckOut Extensibirity
PLusマーチャントがcheckout.liqudをごにょごにょして対応していましたが、前回の発表でCheckOut Extensibirityが発表されいよいよ一般に落ちてくるという話は喜ばしいですね。

ロードマップ見ると2023年10月に一般提供と記載されています。購入前の細かい指示事項はこのチェックアウトのページで行うのが一番良いので、離脱やら注文後の指示変更へのCS対応が減ると思われます。
 この辺りをAppベンダーさんがどのような機能を載せてリリースしてくるのか?が楽しみです。

決済廻りで言うと、今回SHOP&SHOP PAYに力を入れているなぁ~と。SHOP App使ったことありますか?あの購入(決済)体験は秀逸です。モールでもないのに、shopifyストアを跨いでも同様に簡単に決済が出来る。
 ShopifyはAmazonまでは行かないけれど、マーチャントをShop上に簡単に誘致出来ることで決済をキーとしたショッピングモールを作ろうとしているようにも見えます。

 日本では後れを取っているShopify POSへのアップデートも忘れていませんでした。日本ではスマレジのほうが言葉の壁やサポートの手厚さで人気が高いですが、POS proの$89はplusであればインクルードされており、利用台数によってはコストダウンになりうる場合があります。
 落とし穴といえば、売上が$80万を超えるとplusの月額利用料が超えた分の0.25%が従量課金となるため見極めてください。
 個人的には、使い勝手は抜きにして純正のほうがAPIの開放帯域が広いとか他に影響しにくいとか3rdパーティappより優遇されていると思っています。<あくまで想像です。

 最後にめっちゃ興味あるのはこちら

POSTページビルダー。
既存のページビルダーに比べてどれくらいのレベル感でリリースされるのか?は分かりませんが、ここ半年以内にリリースされるという事なのでここはしっかりと追いかけていきたいです。パートナーは勿論ですが、マーチャントもここはとてつもなく大きなアップデートとなりますので、ご自身でも情報収集をされることをお勧めします。

ざっと拾ってみましたが、B2Bなども強化されています。これだけのアップデートを出来るのはASPカートではshopifyのみではないでしょうか?導入に関して言えば、ハードルの高い企業さんもいますが是非そこはクリアしていくことで、コストを押さえてやりたいことがすぐに出来るshopifyを検討してみては如何でしょうか?

皆さんのストアの売上が上がりますように!

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北山浩 | notエンジニア
廻らない鮨を食べたいなぁ😅