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〇パメラ・ハッチンソン(エモーションズ)61歳で死去

〇パメラ・ハッチンソン(エモーションズ)61歳で死去

【Pamela Hutchinson Of The Emotions Dies At 61】

訃報。

日本でも「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」などの大ヒットで知られるジ・エモーションズのメンバーの一人、パメラ・ハッチンソン Pamela Hutchinson が、 2020年9月18日死去した。61歳。このところ、長く闘病していた。ジ・エモーションズの5人兄弟の末っ子。

(本作・本文は約4000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字換算すると、8分から4分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと13分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

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〇パメラ・ハッチンソン(エモーションズ)61歳で死去

【Pamela Hutchinson Of The Emotions Dies At 61】

訃報。

日本でも「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」などの大ヒットで知られるジ・エモーションズのメンバーの一人、パメラ・ハッチンソン Pamela Hutchinson が、 2020年9月18日死去した。61歳。このところ、長く闘病していた。ジ・エモーションズの5人兄弟の末っ子。

TMZ 9/20/2020 3:37 PM PT


https://bit.ly/2FUoQQE 

Mirror
22:58, 20 SEP 2020UPDATED23:56, 20 SEP 2020


https://bit.ly/2FCFiFt 

ブログ パメラ・ハッチンソン 左からパメラ、ワンダ、シーラ

(左からパメラ、ワンダ、シーラ)

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評伝。

パメラ・ハッチンソンは、ハッチンソン兄弟・姉妹5人の末っ子。

シカゴ出身。父がゴスペル・グループを持っていて、娘たちをゴスペル・コーラス・グループにした。5人兄弟で4人が姉妹、1人が男。上から順にジーネット(1950年生)、ワンダ(1951年生)、シーラ(1953年生)、ジョセフ(1957年頃生)、そしてパメラ(1958年生)。

1960年代、父親の指導でまだ子供の頃からゴスペル・コーラス・グループとして活動を開始。当初は「ハッチンソン・サンビームス」と名乗っていたが、その頃地元でモーリス・ホワイトや同じゴスペルのステイプル・シンガーズらと知り合う。1960年代初期には、マへリア・ジャクソンなどと一緒にツアーを回ったこともあるという。

1964年頃までに、彼女たちの仕事は順調で、シカゴをベースに活動、いくつかのローカル・インディ、ヴィージェイ、ワンダフル、チェスなどと契約、録音も残した。「ハッチンソン・サンビームス」のほかにも、「スリー・リボンズ・アンド・ア・ボウ」などの名前でもレコーディングした。ちなみにこの「ボウ」は父ジョーのニックネーム。

Hutchinson Sunbeam - Christmas Morn


https://www.youtube.com/watch?v=qx8ela0GaHw

Hutchinson Sunbeams - Santa Got Stuck In the Chimney


https://www.youtube.com/watch?v=BW06yjueSGk&list=RDBW06yjueSGk&start_radio=1

RED SAUNDERS - RIVERBOAT - LP CHESS CHV 415


https://www.youtube.com/watch?v=hLr6GhQWhdg

ジャズ・ミュージシャンのレッド・サンダースと知り合い、そのツアーに参加したこともある。レッドはジャズの進化をテーマにしたショーをやっており、彼女たちはゴスペルのパートを受け持っていた。1967年頃のこと。このジャズの部分は、ジャズ・インタプリターズというバンドが担当していたが、このドラマーが誰あろう、モーリス・ホワイトだった。

この頃、やはりシカゴをベースに活躍していたファミリー・ゴスペル・グループ、ステイプル・シンガーズともツアーなどで親しくなり、彼らが一足先にメンフィスのスタックス・レコーズと契約したことから、彼女たちもスタックスと契約することに。

1968年エモーションズと改名、スタックス・レコーズと契約。「ソー・アイ・キャン・ラヴ・ユー」などがヒット。いくつかヒットを放ったものの、スタックスが1975年倒産したのを機に、旧知のモーリス・ホワイトのプロデュースでモーリスのグループ、アース・ウィンド&ファイアーが所属していたコロンビアと契約。

SO I CAN LOVE YOU THE EMOTIONS


https://www.youtube.com/watch?v=6r8n64Oq8h4

Show Me How – Emotions


https://www.youtube.com/watch?v=WqjzINkCOY4

この「ショー・ミー・ハウ」はエモーションズのファンの間では人気曲で、リード・シンガーはシーラ。

1976年『フラワーズ』を発売。ここから「アイ・ドント・ワナ・ルーズ・ユア・ラヴ」が大ヒット、さらに1977年5月に出た「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」が全米1位になり、一挙にスーパースターに。これを含む2作目『リジョイス』から出産のためにグループを一時離脱するジーネットに代わり末っ子のパメラが参加した。

Emotions - I Don't Wanna Lose Your Love


https://www.youtube.com/watch?v=Qw86ftq-Fe8

The Emotions - Flowers


https://www.youtube.com/watch?v=WbcbOFM4tFQ

The Emotions – Best Of My Love


https://www.youtube.com/watch?v=B-Tb80rmPt4

左からワンダ、シーラ、パム。

「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」は1977年夏の大ヒットとなり、翌年グラミー賞「ベストR&Bパフォーマンス・バイ・ア・デュオ・オア・グループ」を獲得した。


https://www.youtube.com/watch?v=3Ox2c08dMtE

さらに、1979年アース・ウィンド&ファイアーと共演した「ブギー・ワンダーランド」が大ヒットし、その名を決定づけた。コロンビアで5枚のアルバムを出した後、アメリカン、モータウンなどで作品を出した。

Earth, Wind & Fire - Boogie Wonderland (Official Video)


https://www.youtube.com/watch?v=god7hAPv8f0


エモーションズは何度か来日しているが、2009年のライヴ評→


https://amba.to/2ZWUYKB 

パメラももちろん来日している。このときは、パメラはジャズ・スタンダード的な曲をソロで歌っていた。

また、LAジャズ・シーンで活躍中のテラス・マーティンのライヴで来たワイアン・ヴォーンはパメラの姉、ワンダの娘ということで、パメラの姪にあたる。


https://bit.ly/2FUoQQE

なんといっても、エモーションズといえば「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」だが、これはアースのアル・マッケイ、モーリス・ホワイトらが書いた超ダンサブルなポップ曲。彼らは、これを「シング・ア・ソング」「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」「セプテンバー」の3部作のひとつとして捉えていた。

The Emotions "Flowers" featuring Pamela Hutchinson LIVE in Los Angeles "WE MISS YOU PAMELA"


https://www.youtube.com/watch?v=Dvyx4e17RZs
(この映像の左から、ワイアン(ワンダの娘)、パメラ??、ワンダ。2016年の映像)

それにしても、ハッチンソン兄弟・姉妹で一番若い、末っ子が先に亡くなってしまうというのはなんとも言えない。ご冥福をお祈りしたい。

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