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〇大坂なおみの変革への挑戦~革命はSNSで中継される


〇大坂なおみの変革への挑戦~革命はSNSで中継される 

【Naomi Osaka’s Challenge To Change】

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〇大坂なおみの変革への挑戦~革命はSNSで中継される

【Naomi Osaka’s Challenge To Change : Revolution Is Televised】

革命。

テニスの大坂なおみが四大テニス大会のひとつフレンチ・オープン開始直前(2021年5月27日)に、今回は試合前後の記者会見を選手のメンタル・ヘルスへ十分な配慮がないため拒否する旨、SNSで発表。初戦後(5月31日)、予告通り勝利後の記者会見を欠席した。これらが賛否両論を巻き起こし、騒動となり、その後、主催者側は、これが続くと、4大大会の出場もできなくなる可能性を示唆。初戦後、記者会見拒絶に対して、予定通り罰金を通告。さらに、大坂は2018年全米オープン優勝後以降、あまりのプレッシャーから鬱(うつ)になったことを告白し、残る全仏の日程の出場をキャンセルした。

大坂なおみ 第1ツイート 英語

(最初のツイート、2021年5月27日)

その後、第一戦を終え、フレンチ・オープンの主催者側が、出場できなくなると「脅迫」めいたコメントを発表すると、次のようなツイートを発表

Naomi Osaka 5/31/2021
anger is a lack of understanding. change makes people uncomfortable.

怒りとは理解の欠如から。変革(改革)は人々を不愉快にさせる

6月1日

大坂なおみ 第2ツイート 鬱を告白


(鬱を告白するツイート)

大坂なおみ 日本語メッセージ


(その日本語版)
大坂なおみ選手 ツイッターに投稿したメッセージ全文
毎日新聞 2021/6/1 11:12(最終更新 6/1 20:44)


https://mainichi.jp/articles/20210601/k00/00m/050/055000c

全仏オープン棄権


https://jp.reuters.com/article/tennis-frenchopen-idJPKCN2DC1RK?feedType=mktg&feedName=&WT.mc_id=Newsletter-JP&utm_source=Sailthru&utm_medium=email&utm_campaign=Weekday%20Newsletter%20(2021)%202021-06-01&utm_term=NEW:%20JP%20Daily%20Mail

これによって、アーティストのメンタル・ヘルス(精神面での健康)が一躍クローズアップされることになった。

さまざまなメディアが意見を表明する中で、イギリス・ガーディアン紙の記者ジョナサン・リューが「我々はいい奴ではない」という記事を発表。

英ガーディアン紙スポーツ記者ジョナサン・リュー
@jonathanliew
が「大坂なおみ
@naomiosaka
は記者会見の“膿”をさらしてくれた~我々はいい人ではない」という記事を寄稿。日本語訳記事→https://bit.ly/3uJ6XaU 

元記事→https://bit.ly/2RTMLpL  アスリートと記者会見について一石を投じている


大坂がフレンチオープン主催者側に送ったメール→https://bit.ly/3vLz3nn 大坂の記者会見拒否を非難した主催者会長が会見拒否の皮肉~【大坂なおみを批判した全仏テニス協会の会長 会見を拒否して非難の嵐】→https://news.livedoor.com/article/detail/20291173/

そして、四大大会が連盟で「可能な限りのサポートをしたい」と折れたコメントを発表した。

大坂なおみに関する声明を四大大会が連名で発表「可能な限りのサポートをしたい」→https://bit.ly/3yUsf8R メンタルヘルスは外から見えない。その問題提起に四大大会側が重い腰を上げた。昨年のBLMのマスクに次いで、大坂は革命家。革命はテレビで、メディアで、SNSで生中継される。
@naomiosaka

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これが、5月27日からの一連の流れだ。

僕は、最初に大坂なおみが記者会見を拒否したのを読んで、ちょっと驚いたが、でもあり得るなとは思った。テニス界での試合後の記者会見は義務であり、参加がルールだ。それを拒否すると、罰金が科せられる。だが、彼女は罰金を払ってでも会見を拒否した。最初のニュースからは、「それだけのこと」だと思った。「会見拒否・発表」→「罰金」、以上、という感じだ。彼女は罰金は元々払うつもりでいた。

これに対して、賛否両論が巻き起こった。

ところが事態は思わぬ展開を見せた。全仏主催者側が、これが続くと四大大会への出場もできなくなるといわば「脅迫」したのだ。

そして、彼女はこれは意図していなかったのだろうが、記者会見拒否は、自身が2018年全米オープン優勝以来、うつ病を患ってきたためと告白したのである。

ここでアスリートと記者会見の場、アスリートのメンタル・ヘルスという問題が一気に表出した。

彼女は、こんな展開は意図していなかったが、結果的に、記者会見におけるメンタル・ヘルスの取り扱いに四大大会側が大幅に譲歩したわけである。

メンタル・ヘルスは、表から見えない。ひじょうに内面的なものだ。大坂なおみの今回の騒動は、結果的に、昨年の黒いマスクにブラック・ライヴズ・マターの犠牲者の名前を載せ、その運動に大きな関心を引き寄せたのに続いて、大きな変革をもたらした。しかも、それをたった一人で。相手は四大大会の主催者たち。おそらく白人の年齢のいった頭の固い連中だろう。そして大坂に否定的になる人々は、おそらく彼女がやろうとしていることが本質的に理解できないのだろう。彼女が言うように変化は人々を不愉快にさせるのだ。

その意味で僕は彼女は革命家だと思った。かつて、ギル・スコット・ヒーロンは「革命はテレビ中継されない」と歌ったが、今、SNSの時代に、革命はメディアで、テレビで、そして、SNSでリアルタイムに生中継されるようになったのだ。まさに我々はその革命の一部始終を目撃しているわけだ。

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