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〇ピーボ・ブライソン4年9カ月ぶりライヴ~変わらぬ「僕(しもべ)」っぷり

〇ピーボ・ブライソン4年9カ月ぶりライヴ~変わらぬ「僕(しもべ)」っぷり
 
【Peabo Bryson : He’s Still A Servant Man For You 】
 
約5年。
 
「ソウルの貴公子」「ラヴ・ソングの帝王」「デュエット・キング」、さまざまなニックネームを持つシンガー、ピーボ・ブライソン。日本にも多くのファンと信者を持つシンガーで、ピーボ自身多くの日本人友人を持つ。また、コロナ前までは定期的に関西でライヴ・イヴェントを行っていた。
 
前回来日が2018年10月末で、2020年からはコロナになってしまったので、2023年7月の来日は、実に4年9か月ぶり。ほぼ毎年か、隔年では来日していたので、本当に久しぶりのステージだった。
 
セットリストは、ディズニー2曲のスーパー・キラー・チューンは逃すことなくきっちり歌う。
 
ピーボが楽屋からステージに上がるまで客席を通るが、かつては観客全員と握手をしていたが、通り道の客とだけの握手になっていた。
 
初来日以降、ほとんど来日のたびに一回は見ているが、約5年ぶりに見て、ちょっと感じたのが、「あれえ、ピーボもちょっと老けちゃったんじゃないか」というもの。今回は、かつてピーボを一緒に見た松尾潔さんと一緒に参加。僕は前回来日以来だったが、松尾さんは一緒に見た2008年以来約15年ぶりだそう。
 
たくさんのヒットがあるので、歌われない曲の方が多いわけだが、この日印象に残ったのは、今年逝去したボビー・コールドウェルのおなじみのヒット「ワット・ユー・ウォント・ドゥ―・フォー・ラヴ(風のシルエット)」を歌ったこと。
 
そして、この日はファースト・セット(スタートは18時)のためか、お子さんを連れてきたお母さんがいた。それをピーボがステージから見つけ、声をかけた。9歳の男の子で、なんとピーボは「ホール・ニュー・ワールド」を歌うときに、彼をステージにあげた。デュエットのカリとピーボの間にたった9歳の少年は、2人に手を繋がれ、「ホール・ニュー・ワールド」を世界で一番間近で本物の歌を聴いた。きっと、彼にとっては忘れない思い出になるだろうなあ。いや、彼以上におかあさんにとっての最高の思い出かな。そして、最後の歌詞の「For you and me」のyouのところを一緒に歌ったのだ。彼がもし、将来歌手になったら、「僕のステージ・デビューはブルーノートで9歳のとき、ピーボ・ブライソンと一緒だった」と自慢できるぞ。(笑)
 
そのときピーボは言った。「僕の息子(ケイ)は、今年(2023年)の12月で6歳になるんだ」 2017年12月生まれということで、ピーボが66歳のときのベイビーでもある。奥さんは、何度かピーボのツアーでも来ているイギリスのガール・グループ、ザ・411のタニヤ・ボニフェースだ。2011年9月、ピーボがデイヴ・コーズとのライヴでコンサートをしたときのバック・コーラスの一人としても来日している。彼らはそれより前に、ロンドンで会っている。
 
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そういえば、2018年10月に彼が来日したときに、そのベイビー向け(そのときは10ヵ月くらいだった)のグッズをピーボにプレゼントしたことを思い出した。
 
ライヴ後楽屋で久々の再会を果たした時、「以前もらったベイビー用の洋服、使ったよ、ありがとう」と言われた。


プレゼントしたベイビー服


 
松尾さんとは、15年前にも一緒にピーボを見に行き、楽屋に行っていた。あのとき、彼は「これで、日本語を勉強しているんだ」と『ジャパニーズ・フォー・ダミーズ』(おバカ向けの日本語本)という初心者向けの日本語教則本を持っていて見せてくれた。それもあってか、今回のステージでも、カンペーを見ながらも、けっこう日本語を話して、受けていた。その中で強烈な十八番が、「私はあなたの僕(しもべ)です。I’m A Servant Man For You」。まさに、あの観客を楽しませるために徹底している彼のライヴは、観客の僕の鏡だ。


2008年ブルーノートで。「僕はこれで日本語、勉強してます」 (左・松尾、中・ピーボ、右・吉岡)


 

 
現在のところ最新作
Stand For Love 2018/8/3 Peabo Bryson

 
 

2023年、左から松尾、ピーボ、吉岡、アイホンの中に、ザ・411のアー写の中にタニヤ


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公演は2023年7月5日から7月8日(土)まで、各日2ステージ。予約等はブルーノート東京に。
 

〒107-0062 東京都港区南青山6丁目3−16 ライカビル
電話: 03-5485-0088
 
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■セットリスト
 
Setlist : Peabo Bryson July 5, 2023 First Set @ Bluenote Tokyo
 
Show started 18:01
00. Intro (shake hands with some audiences)
01. Only At Night (1986)
02. If Ever You’re In My Arms Again (1984)
03. Tonight I Celebrate My Love (Duet with Kari) (1983)
04. Can You Stop The Rain (1991)
05. What You Won’t Do For Love (with Tracy)(1988)
06. King Of Sorrow [Sade] (2000)
07. Sweet Summer Days [Ray Obiedo
Featuring Peabo Bryson](1997)
08. Shape Of My Heart [Sting] (1993)
09. Beauty And The Beast (Duet with Tracy) (1991)
10. Love Like Yours And Mine (2018)
11. Whole New World (Duet with Kari) (1992)
Enc. Ain’t Nobody [Rufus/Chaka Khan] (1983)
Show ended 19:10
 
Members
 
Peabo Bryson(vo,g)ピーボ・ブライソン(ヴォーカル、ギター)
Kari Epps(back vo)カリ・エップス(バックヴォーカル)
Tracy Landry(back vo)トレイシー・ランドリー(バックヴォーカル)
Carlyle Barriteau(g)カーライル・バリトー(ギター)
Diana Dentino(p,key)ダイアナ・デンティーノ(ピアノ、キーボード)
Dwight Watkins(b)ドゥワイト・ワトキンス(ベース)
Dominique Shuler(ds)ドミニク・シュラー(ドラムス)
 
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過去にかなりピーボ・ブライソンのライヴ・レポート、インタヴューなどを書いています。お時間ある方はぜひどうぞ。
 
■過去ピーボ・ブライソン過去記事
 
ピーボ・ブライソン、ロンドン・パレイディアムでバリー・ホワイト・トリビュート
2018年11月17日(土)

 
ピーボ・ブライソン @PeaboBryson2ライヴ@ブルーノート~別格の声の強靭さ
2018年11月01日(木)

 
ピーボ・ブライソンと談笑~サム・クック~キュー・サカモト~ピーボのコネクション
2014年12月27日(土)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11969238867.html
 
このトリトン・スクエアでのライヴ後の雑談もおもしろかった。サム・クック話。そういえば、かつてピーボにサム・クックのCDを何枚も焼いてプレゼントしたことがあった。
 
ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル・ライヴ~サーヴィス精神マックスの安定の90分
2015年02月08日(日)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11986670713.html
 
ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル~クラッシック・デュオの夕べ
2013年02月08日(金)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11462512172.html
 
ピーボ・ブライソン、デボラ・コックス・ライヴ~サーヴィス精神満点のライヴ
2012年02月01日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11151252573.html
 
2011年09月16日(金)
デイヴ・コーズ&ピーボ・ブライソン~稀代のエンタテイナー2人が共演
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11018778223.html
 
2010年01月31日(日)
ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル・ライヴ(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10446839019.html#main
 
2010年02月10日(水)
ピーボ・ブライソン(パート2)~テディーとマイケルを語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10455090009.html
(ここに過去関連記事多数)
 
ENT>LIVE>Bryson, Peabo
ENT>ARTISTS>Bryson, Peabo
 

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