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カーティス・メイフィールド・トリビュート~ドイツのWDRビッグバンド&WDRファンクハウスオーケストラが実施~動画

カーティス・メイフィールド・トリビュート~ドイツのWDRビッグバンド&WDRファンクハウスオーケストラが実施~動画
 
【WDR’s Curtis Mayfield Tribute】
 
トリビュート。
 
ドイツ・ケルンをベースに活動するWDR(ドイツの放送局が主体の演奏楽団、日本でいえば、NHKのN饗=NHK交響楽団のようなもの)が、2023年9月にアメリカのR&Bシンガー、レデシーとビラルを招いて、ビッグバンド、オーケストラの編成で、カーティス・メイフィールド・トリビュートのライヴを行った。その模様が2023年12月29日にユーチューブで公開された。
 
レデシーとビラルというネオ・ソウル・シンガーを抜擢しているあたりが、興味深いが、カーティスの名曲をビッグバンド、フル・オーケストラで聴けるのはさすがにめったになく、楽しい。
 
中でも、ビラルとレデシーが二人で歌う「ピープル・ゲット・レディー」などは実に聞かせる。
 
セットリスト、ミュージシャンなどは下記に。
 
ミュージシャンの中ではやはり、ベースのウィル・リーのノリが抜群だ。
 

 
■セットリスト (左の日本語タイトルは、どうやら原題の自動翻訳のものらしい。横に原題もいれておいた)
 
00:00:06 私たちは勝者だ We Are Winner
00:08:45 小さな子供が暴れまわる Little Child Runnin’ Wild [Ledisi]
00:17:23 僕の美しい兄弟 Beautiful Brother Of Mine [Bilal]
00:25:25 われら国民 We The People Who Are Darker Than Blue [Ledisi]
00:31:31 がんばれ、がんばれ Keep On Keeping On [Bilal]
00:38:15 ハイフライヤー Superfly [Ledisi]
00:43:11 ピープル・ゲット・レディ People Get Ready [Ledisi & Bilal]
00:47:46 フレディは死んだ Freddie’s Dead [Ledisi]
00:54: フューチャー・ショック Future Shock [Bilal]
01:01:00 君はもういない Now You’re Gone [Ledisi]
01:09:01 町の裏側 The Other Side Of Town [Bilal]
01:15:41 君を動かすもの The Making Of You [Ledisi]
01:20:51 ても恋してる So In Love [Bilal]
01:29:38 上へ上へ Move On Up [Bilal &Ledisi]
01:38:37
 
Premiered Dec 29, 2023 KÖLNER PHILHARMONIE
 
Ledisi (vocals) and Bilal (vocals) interpret the music of Curtis Mayfield with the WDR BIG BAND and the WDR FUNKHAUSORCHESTER.
 
Composer in Residence
 
Vince Mendoza (arranger)
 
Ledisi (vocals)
Bilal (vocals)
 
Mike Scott (electric guitar),
Will Lee (electric bass),
Jason "JT" Thomas (drums) and
Rhani Krija (percussion).
 
Produced live "A Tribute To Curtis Mayfield" at the Kölner Philharmonie (September 2023).
 
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シカゴの風。
 
カーティス・メイフィールドといえば、シカゴを代表するアーティスト。
 
シカゴ・ソウルといえば、最近、アーロン・コーエンというシカゴ在住の音楽ジャーナリストが2019年に出した『Move On Up Chicago Soul Music And Black Power』 (邦題、シカゴ・ソウルはどう世界を変えたのか)が、日本でも邦訳され出た。
 
ちょうどそれを読んでいた最中だったので、読書のBGMにこれはどんぴしゃだった。
 
シカゴの風~『シカゴ・ソウルはどう世界を変えたのか~黒人文化運動と音楽ビジネスの変革史』(アーロン・コーエン著、夏目大翻訳、亜紀書房、3500円+税、2023年12月25日発行)
 
シカゴ・ソウルはどう世界を変えたのか──黒人文化運動と音楽ビジネスの変革史 単行本 – 2023/12/25
アーロン・コーエン (著), 夏目 大 (翻訳)

 
この書籍については改めて、まとめるとして、筆者は100人以上のシカゴ・ソウルの音楽シーンにかかわってきた人物に20年近くにわたりインタヴュー。さらに、膨大な数の雑誌、書籍を読み込み、この一冊(約30万字)にまとめた。
 
音楽とシカゴという土地におけるブラック・コミュニティーとの関連、それらが黒人解放運動、公民権運動にどのようにかかわったかなどについても、考察している。
 
「シカゴ・ソウル」に興味を持たれている方、あるいは、単純に好きな方にはぜひお勧めしたい一冊だ。
 
ENT>LIVE>A Tribute To Curtis Mayfield

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