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〇ブルーノ・マーズ・東京ドーム~4年に一度の「ブルーノピック」~巨大なカラオケ・ドーム~マイケルのドームから34年

〇ブルーノ・マーズ・東京ドーム~4年に一度の「ブルーノピック」~巨大なカラオケ・ドーム~マイケルのドームから34年

【Bruno Mars Live At Tokyo Dome : Review ~ Every 4 Year His Live is “Bruno-pic”, not a olympic】
 
 
(本作・本文は約5000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ10分から5分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと17分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
 
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〇ブルーノ・マーズ・東京ドーム~4年に一度の「ブルーノピック」~巨大なカラオケ・ドーム~マイケルのドームから34年
 
【Bruno Mars Live At Tokyo Dome : Review ~ Every 4 Year His Live is “Bruno-pic”, not a olympic】

(セットリスト、メンバー一覧は記事の下にあります)
 
ブルーノピック。
 
コロナ禍が大きくなったのが2020年4月。以来2年半以上、多くの人たちは、ライヴ音楽をしっかり楽しめなくなり、悶々とする日々を送ってきた。
 
そうしたうっぷんをすべて晴らすかのように、この日東京ドームに集まった人々は、「歌わないように、大声をださないように」という主催者の指示に従うことはなく、盛り上がった。大ヒット中のシルク・ソニック名義の「リーヴ・ザ・ドア・オープン」などは、一字一句観客が歌い東京ドームが超一体感となる巨大カラオケ・ドームになった。

■ブラック・ミュージック、ポップ・ミュージックの過去現在未来
 
ブルーノ・マーズを見ていると、以前からそうだが、マイケル・ジャクソンのことを思わせられるシーンが多い。照明がキラキラ回るところは、マイケルの「ヒューマン・ネイチャー」、ハットをかぶりシルエットになり、よく向きに踊るところなど「ビリー・ジーン」、バラードでしゃがみこみ、泣いているかのように見せるところなどは、マイケルが泣いて見せる「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」といった具合だ。


東京ドームの入り口


 
マイケルはギターを持たないが、ブルーノがギターを持ったときの一瞬は、ブルーノが昔トップ40時代に盛んにカヴァーしたエルヴィス・プレスリーを思わせる。もちろん、ジェームス・ブラウン的要素もある。コミカルなバンドといえば、モリス・デイのザ・タイムも彷彿とさせる。
 
そして、その要素の中にはブラック・ミュージックだけでなく、超ポップな音楽もある。
 
ブラック・ミュージックがもっとも多いが、あらゆるジャンルを縦断し、それらの過去・現在・未来を見せる超エンタテインメント・ショーだ。これらの本質は過去の来日ライヴでも同じだが、今回はそれが東京ドームというより大きな会場で、しかも超満員、発売即日完売、追加公演も完売という超弩級の人気とスケールを見せつけたところが圧巻だ。旬のアーティストだけができるパフォーマンスだ。2022年、この時代、この瞬間に、このステージを、この空気を体験できるところに、その意味がある。
 
ほぼ300度くらい観客が入った超満員の東京ドームを含む全5公演で21万人を動員したという。(主催者発表)

■マイケル・ジャクソンの東京ドームから34年
 
僕がこの東京ドームに初めて来たのが、1988年12月、マイケル・ジャクソンの「バッド・ツアー」の、ほぼ最終ライヴの公演で、何度も通った。(当初は東京がワールド・ツアーの最後の予定だったが、その後延期されたものが数公演海外で行われた)
 
そのマイケルのコンサートは今では完全に伝説となっているが、その同じ会場で34年後に(正確には33年10ヵ月)、マイケルを彷彿とさせるブルーノに多くの人々が熱狂しているという歴史のめぐりあわせに感銘を受けずにはいられない。僕個人でも、1988年、30年以上後にマイケルの金粉をあちこちにふりかけられたであろう若きアーティストを見に同じ東京ドームに来て熱狂の渦に身を委ねるとは夢にも思わなかった。音楽を好きでいられることのなんと幸せなことか。
 
ブルーノからすれば、マイケルが作ってきたいばらの道をしっかりと歩き、さらに耕し、いまその同じ地点に到達したわけである。

■ブルーノがジャイアンツ(巨人)
 
ひとつ感じたことがあった。
 
東京ドームはとにかく音が大きい、人がぎゅう詰めだ。遠くからは演者は豆粒でスクリーンを見るしかない。だから、音楽を聴くところではない。「ブルーノは見たいが、ドームだから行かない」という友人もいた。そう、ここは確かに音楽を聴きに行くところではない。ただ、ここは、パーティーに参加する場所だ。そして、ブルーノのパーティーは最高のパーティーだった。
 
ブルーノは2014年、2018年、そして、2022年と来た。まるで、オリンピックのようだ。だから4年に一度来ていただいて、それを「ブルーノピック(Bruno-pic)」と命名したい。次の「ブルーノピック」は2026年か。

しかし、最終日、出身地のハワイ Hawaii ではなく、カワイイ Kawaii と書き、1番の背番号を冠したジャイアンツのユニフォームを着たひょうきんぶりには脱力した。(←いい意味で、褒めてます) あちこちで笑いも取り、しかし、音楽的にはしっかりしていて、さらにユーモアたっぷりのエンタテインメント。「音楽にはむずかしいメッセージなんかいらない。歌って踊って楽しめばいいんだ」というスタンスは現状のエンタメ界でブルーノ・マーズ独り勝ちの様相を呈している。

余談だが、この時期、ジャイアンツが日本シリーズに進むことがなかったために、ブルーノ・ライヴが実現したというめぐりあわせもあったようだ。ひょっとして、ジャイアンツのユニフォームを着たということは、「(日本シリーズに進まず)ドームを使わせてくれてありがとう」という気持ちがあったのかもしれない。(笑) あるわけないか。(笑) しかし、「ブルーノがジャイアンツ(偉大な巨人)」だったという事実を、5万人の観客に否が応でも印象付けた夜だった。

巨人に感謝、新たな巨人にリスペクトを。
 
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■ブルーノ・マーズ・ライヴ過去ライヴ評
 
前回2018年ライヴレポ→ https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12368065822.html

 
 
前々回2014年ライヴレポ→https://amba.to/3FsMVdN 
 https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11821902856.html

@BrunoMars
本質的にはこれらのライヴ評そのままですが、今回は舞台が東京ドームということでより多くの人に感動を与えているといえます。「旬」のアーティストの強さ。
 
■セットリスト
 
Bruno Mars Live At Tokyo Dome, Day 3, 10/30/2022 (Sunday)
 
Setlist
 
Show started 17:08
01.  Moonshine
02.  24K Magic
03.  Finesse (a riff of Jump Around)
04.  Treasure
05.  Perm
06.  Billionaire (Travie McCoy)
07.  Chunky
08.  That’s What I Like / Wake Up In The Sky (Gucci Mane, Bruno Mars & Kodak Black ) / Please Me (Cardi B & Bruno Mars)
09.  Guitar Solo by Mateus Asato (Contains the riff of "Pure Imagination")
10.  Versace on the Floor
11.  Japanese Original Song "Kimiwo Totemo Aishiteru"(Meaning "I Love You So Much")
12.  Marry You 
13.  Drum Solo by Eric "E-Panda" 
14.  Runaway Baby
15.  “Let’s See If You Remember This One : Medley” : Fuck You (Cee Lo Green) / Young Wild And Free (Snoop Dogg & Wiz Khalifa featuring Bruno Mars) / Sukiyaki (just a couple bars only, in Japanese) / Count On Me / Talking To The Moon / Leave the Door Open (Silk Sonic)
16.  When I Was Your Man 
17.  Piano Solo by John Fossitt (Contains the melody of "Still D.R.E.")
18.  Grenade
19.  Locked Out of Heaven 
20.  Just the Way You Are
Encore: Uptown Funk (Mark Ronson)
Show ended 19:05
 
■メンバー Members
 
The Hooligans:
 
Bruno Mars (vocals, guitar, keyboard)
Phredley Brown (keyboards, guitar, backing vocals)
Jamareo Artis (bass)
Eric Hernandez (drums)
John Fossit (keyboard, piano)
Mateus Asato (guitar)
Kameron Whalum (trombone, vocal)
Dwayne Dugger (saxophone)
James King (trumpet, vocal)
Philip Lawrence (backing vocal)
 
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(2022年10月30日・日曜、東京ドーム、ブルーノ・マーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bruno Mars
 
 
 
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