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〇『第1回ソウル・サーチン・ワンダーランド』(パート1)~櫻井隆章さんを迎えて~レポート

〇『第1回ソウル・サーチン・ワンダーランド』(パート1)~櫻井隆章さんを迎えて~
 
【Soul Searchin Wonderland Vol. 1 Report ~ With Takaaki Sakurai】
 
 

(本作・本文は約4000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ8分から4分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと13分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
 
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〇『第1回ソウル・サーチン・ワンダーランド』(パート1)~櫻井隆章さんを迎えて~
 
【Soul Searchin Wonderland Vol. 1 Report ~ With Takaaki Sakurai】
 
一次情報。
 
大伴良則さんの追悼会を開いた東京・大岡山のライヴ・ハウス『グッドストック東京』で、大伴さん会主催者の岩田由記夫さんから、「ここでイヴェントやりませんか」というお誘いをいただき開催にこぎつけた新イヴェント『ソウル・サーチン・ワンダーランド』。
ご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございます。
 
今回のゲストはご近所にお住いのラジオ・プロデューサー、音楽評論家でもあり、さらにタワー・オブ・パワー日本ファンクラブ会長でもある櫻井隆章さん。
 
前回の大伴さん追悼会の後、何人かで櫻井家で軽く集まって雑談をしたのだが、それがえらくおもしろかったので、これをそのままトークショーにすればいいと思った。
 
さて、この日はトーク・ネタをいくつかそれぞれ用意していこうということで、こんな計画を立てた。
 
1)      櫻井さんが直接インタヴューしたスティーヴィー・ワンダー・ネタ 
2)      吉岡が直接インタヴューしたスティーヴィーの話
3)      櫻井さんが直接インタヴューしたリック・ジェームス・ネタ
4)      リック・ジェームス自伝を書いたデイヴィッド・リッツの話とその自伝
5)      ボビー・ブラウンが櫻井家にやってきたというネタ
 
といったところでかけた曲は次の通り。
 
□セットリスト~ソウル・サーチン・ワンダーランド Vol.1 2022年9月3日(土)大田区大岡山・グッドストック東京
 
Show started 13:00
M01 You’re The Sunshine Of My Life – Stevie Wonder
M02 Super Freak – Rick James
M03 Every Little Step – Bobby Brown
 
Show ended 14:59
 
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1)スティーヴィー・ワンダー
 
櫻井さんはスティーヴィーに何度かインタヴューしている。最初が東京のFMラジオ番組用に1980年6月頃。ロスの中華街にあるスティーヴィーのスタジオ「ワンダーランド・スタジオ」で。日本からラジオの取材が来るということだったが、櫻井さんたちはなんと8時間待たされた。
 
そこに現れたスティーヴィーはなんとラジオ取材だったためか、サングラスをしていなかった。そこで櫻井さんは、スティーヴィーの目(裸眼)を目の当たりにすることになった。
 
その片目は、真っ白でいわゆる黒目がなかったという。
 
取材に行く前に、日本のレコード会社の担当から、「スティーヴィーはとてもたばこが嫌いだから取材の3日前から禁煙してください」と言われていた。結局は当日まで、櫻井さんたちはたばこを吸っていたが、スタジオに行くと、エンジニアやスタッフがみんなスパスパたばこを吸っていて、「あのアドヴァイスはなんだったんだろう」と思ったという。
 
そして、日本にもあった「スティーヴィー実は目が見えてる都市伝説」みたいなのがあったが、ロスのスタジオのスタッフ連中もそれをネタにジョークを言っていた。
 
たとえば、エンジニアたちは、「おい、そこに落ちてるゴミ、拾っとけ。スティーヴィーにそのゴミが見つかったら、怒られるぞ」などと言っていたという。
 
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スティーヴィ―には僕も一度正式にインタヴューしたときの話をした。1994年12月、ロンドンで。ちょうど、スティーヴィーが『カンヴァセーション・ピース』のアルバムを出すときに、いくつか海外からのインタヴューを受けることになり、日本から行くことになった。僕も奇しくもその日は8時間近く待たされた。
 
ちょうどその頃、僕はソニーから出た8ミリビデオをあちこちのインタヴュー現場に持って行って、アーティストが同意してくれれば、インタヴューを録画していた。
 
そこで、スティーヴィーにも「この会話をビデオテープに収めてもいいですか?」と尋ねたところ、スティーヴィーは「もちろん、いいよ。あとで見せてもらえるかな?」といきなりかまされた。
 
スティーヴィ―は生まれながらに盲目で、それが6‐7歳で失明したレイ・チャールズと違う。レイは色や形を記憶で語れるが、スティーヴィーは色や形というものを知らないはずだ。だが、彼は「夜空の星の散り方を見て、夜空に浮かぶリボンのかたち」を歌にする。いったいなぜそれが可能なのか。僕が出した結論は、結局、たぐいまれな創造力、想像力、イマジネーションの力だとということ。
 
櫻井さんから、その翌年、「勝新太郎とスティーヴィーの対談を録りたい」という企画が持ち上がり、翌年、再びスティーヴィーのワンダーランド・スタジオに勝さんと訪れたという。そしてそのときも勝さんを4時間ほど待たせた。勝さんは、「オレを4時間も待たせるとはな」と苦笑していたそうだ。
 
スティーヴィ―はなんとエアホッケーのゲームができるそうだ。そして、勝さんと対決し、スティーヴィーが勝ってしまった。そうしたら、勝さんがとにかく驚く驚く。
 
櫻井さんのネタ。とある番組でレイ・チャールズ、スティーヴィー・ワンダー、そして、ホセ・フェリシアーノが一堂に会することがあった。それを聞いたホセが一言言ったという。「That’s out of sight」(それは最高だな、それは視界外だ、をかけていた)。
 
スティーヴィ―には時間の感覚がない、という話なども出た。
 
櫻井さん曰く。「スティーヴィーの全盛期は1972年の『トーキング・ブック』から1976年の『キー・オブ・ライフ』までで、ドラムが打ち込みになってからおもしろくなくなった」
 
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ちなみに、このとき記憶があいまいだったのだが、スティーヴィーの最新作の一枚前が1995年発売の『カンヴァセーション・ピース』、その次が2005年の『ア・タイム・トゥ・ラヴ』、これが最新作だった。この2枚はどちらもライナーノーツを書いた。
 
 カンヴァセイション・ピース(紙ジャケット仕様)
スティービー・ワンダー 1995/3/10

(ジャケ

写)


タイム・トゥ・ラヴ
スティービー・ワンダー 形式: CD
¥1,938

 


(ジャケ写)
 
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(この項続く)
(次回は、リック・ジェームス・インタヴュー・エピソード)
 
 
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