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〇ファンタスティック・ネグリートが語る「フリー・ニグロ」~2022年10月来日



 
〇ファンタスティック・ネグリートが語る「フリー・ニグロ」
 
【Fantastic Negrito Talks About Registered Free Negro】
 
(本作・本文は約2000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ4分から2分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと7分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
 
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〇ファンタスティック・ネグリートが語る「フリー・ニグロ」
 
【Fantastic Negrito Talks About Registered Free Negro】
 
フリー・ニグロ。
 
4月に来日したファンタスティック・ネグリートのインタヴューの模様が2022年6月5日(日)インターFMの『バカラン・ビート』で約30分にわたって放送された。
 
ここででてきた「レジスタード・フリー・ニグロ」とは「自由黒人と認定された人」あるいは「認定された自由黒人」というもので、しばしば「自由黒人」という訳語があてられる。
 
ネグリートの7代前の先祖は白人農園オウナーに仕えるお手伝いさんの白人女性とオウナーの所有する黒人奴隷。その二人が禁断の恋に落ち、その後の子どもたちは「フリー・ニグロ」に認定されていく。そしてその先にファンタスティック・ネグリートが生まれるわけだ。そのルーツの物語を、創造力を膨らませて作ったアルバムが『ホワイト・ジーザス・ブラック・プロブレムズ』だ。これは、イエスが白人だと、黒人にとっては問題ばかりになる、というニュアンス。
 
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公開ユーチューブ直リンク→


https://bit.ly/3x9LICD
(配信中、聴取無料)
 
アルバム全音源も聴取可(無料)→


https://bit.ly/3NlGZVl
 
アルバム(アマゾン・リンク)
アルバム『ホワイト・ジーザス・ブラック・プロブレムズ』


https://amzn.to/3GJWZhu
 
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この自由黒人については、映画『それでも夜は明ける(12 Years A Slave)』(2014年)で触れた。監督はイギリスのブラック、スティーヴ・マックイーン、いま、『アンソロジー』シリーズでやはり再度注目を集めている人物だ。
 
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映画『それでも夜は明ける(12 Years A Slave)』パート1~それでも僕は推薦する
2014年03月07日(金)


https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11789200022.html
 
(一部)
 
【12 Years A Slave (Part 1)】
 
オスカー。
 
映画や音楽は、世界への窓だ。さまざまな知らないことを教えてくれる。この『それでも夜は明ける』も多くのことを教えてくれた。
 
この映画の舞台は1841年のアメリカ。日本で言えば江戸時代。(天保時代、1868年が明治元年)アフリカからの奴隷貿易は1619年から始まり、1808年には終わっていた。しかし、アメリカ北部では奴隷制度が終焉を迎えていたが、労働力を求める南部では1865年まで奴隷制度が残っていた。そんな奴隷制度過渡期の実話に基づく作品だ。
 
その頃、アメリカ・ニューヨーク州北部サラトガに住むいわゆる「自由黒人」(フリー・ニグロFree negro、フリー・ブラック Free black)であったヴァイオリニストのソロモン・ノーサップは音楽家としてある程度の名声と愛する家族と経済的安定を得ていた。白人の友人もいて、不自由なく人生を送っていた。
 
僕は映画の冒頭、まずこの1841年という時代と「自由黒人」という言葉に驚かされた。黒人の中にも身分を保証された人たちがいたことを僕は知らなかった。
 
ノーサップはあるときワシントンでのライヴ演奏を頼まれる。終演後酒を飲まされた彼は酔いつぶれ、目を覚ますと手足を重い鎖につながれていた。「自由黒人」が自由を奪われた瞬間だった。彼は一奴隷として南部に売られてしまう。
 
最初のオウナー、フォードは借金の肩に次のオウナー、エップスにノーサップを売り渡す。二人目のオウナー、エップスは奴隷を文字通り奴隷として扱った。さまざまな地獄を垣間見たノーサップは11年8ヶ月と26日で、そこから逃れることになる。その約12年のすさまじい体験を描いたのがこの映画作品だ。
 
描かれるのは人種差別なんてものではない。人権などない。もの、ただの所有物を扱うように彼らはひたすら使われる。鞭打ち、処刑、裏切り、見せしめ。明日への希望などまったくなかった。絶望のどん底にいても彼が失わなかったものは。いかにして彼は生き延びたか。
 
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手記。
 
自由黒人から奴隷となったソロモン・ノーサップが書いた手記は1853年発刊時に約3万部のベストセラーになったものの、それから約100年、歴史の中に埋もれてしまった。1960年代に歴史家がこの本を発掘、1968年に編集し再刊され、注目されることになった。リリース当時の書評が最近これまた発掘されている。(下記リンク参照) そして、これをベースに1984年にゴードン・パークス監督でテレビ映画『ソロモン・ノーサップのオディッセイ』として製作されている。
 
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映画『それでも夜は明ける(12 Years A Slave)』~完璧なソウル・サーチン・ストーリー
2014年03月08日(土)


https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11790259536.html
 
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●東京
・日時:10月6日(木)開場18:00/開演19:00
・会場:LIQUIDROOM
・チケット:スタンディング/前売¥7,000 税込み(ドリンク代別途必要)
ぴあ(P:217-676)、e+(プレ:6/13-6/15)、ローソン(L:70190)
・問い合わせ先:03-3444-6751(SMASH)
 
●大阪
・日時:10月7日(金)開場18:00/開演19:00
・会場:SHANGRI-LA
・チケット:スタンディング/前売¥7,000 税込み(ドリンク代別途必要)
ぴあ(P:218-043)、e+(プレ:6/13-6/15)、ローソン(L:54483)
・問い合わせ先:06-6535-5569(SMASH WEST)
 
SMASH:公演公式ページ




https://smash-jpn.com/live/?id=3685
 
■TICKET INFORMATION
・オフィシャル先行:5月31日(火)17:00〜6月6日(月)23:59
受付URL: ファンタスティック・ネグリート来日公演
 
・チケット一般発売日:6月18日(土)10:00
 
※リンクのガイドラインをご確認の上、お客様への当日のお願いごとを十分にご周知頂いた上でのチケットお申し込みをお願いいたします。
スマッシュ:新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン~ご来場いただく皆様へお願い~


 
https://smash-jpn.com/new/detail.asp?id=4959&status=0
 
(この項つづく)
 
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