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〇メルヴィン・パーカー77歳で死去~ジェームズ・ブラウン・バンド内3大ドラマーの一人


〇メルヴィン・パーカー77歳で死去~ジェームズ・ブラウン・バンド内3大ドラマーの一人

【Melvin Parker Dies At 77】

(本作・本文は約5000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ10分から5分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと17分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

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〇メルヴィン・パーカー77歳で死去~ジェームズ・ブラウン・バンドの3大ドラマーの一人

【Melvin Parker Dies At 77 : One Of Big Three Drummers Of James Brown’s Band】


訃報。

1960年代のジェームズ・ブラウン・バンドのドラマーとしていくつかのヒット(「アウト・オブ・サイト」、「パパズ・ガット・ア・ブランニュー・バッグ」など)でドラムスを担当したメルヴィン・パーカーMelvin Parker が2021年12月3日メリーランド州バルティモアで死去した。77歳だった。

評伝。

メルヴィン・パーカーは、1944年6月7日ノース・キャロライナ集キンストン生まれ。プリンスと誕生日が同じ。サックス奏者の兄、メイシオは1943年2月14日生まれ。パーカー兄弟の父はピアノ、ドラムスをプレイし、母は教会で歌っていた。もう一人の兄弟、長男ケリスもトロンボーンをプレイする。さらに、一番下のデロンも楽器をプレイ。

1964年5月からジェームズ・ブラウンのバンドにメイシオとともに参加。当初は、メルヴィンのドラムスにジェームス・ブラウンが惚れ込み、バンドに誘おうとしたが、兄と一緒でなければ入らないといい、ブラウンはしぶしぶメイシオも一緒にバンドにいれた。

ブラウンの初期ファンク創成期ドラマーでもあり、ブラウンの大ヒット、「アウト・オブ・サイト」、「パパズ・ガット・ア・ブラニュー・バッグ」、「アイ・ガット・ユー(アイ・フィール・グッド)」などでドラムを担当。独特のリズムを生み出し、ファンク誕生の一翼を担った。


James Brown performs and dances to "Out of Sight" on the TAMI Show (Live)


https://www.youtube.com/watch?v=zieXmNwHGYA
1964年10月収録の『タミ・ショー』の映像(モノクロ) ドラムス、メルヴィン。

James Brown Papa's Got a Brand New Bag music video


https://www.youtube.com/watch?v=oVScTDmFvO0
映像は編集もの

James Brown - Papa's Got A Brand New Bag (Part 1)


https://www.youtube.com/watch?v=rnDEr9R0snU
この映像はあてぶり

I Feel Good - James Brown – 1965


https://www.youtube.com/watch?v=ETNWrulIDic

1965年12月から1967年秋まで徴兵で一時期バンドを離れたときにドラマーがクライド・スタブルフィールド、ジャボ・スタークスに交代。その後兵役から戻り、1969年4月、再度ブラウンのバンド入り。しかし、ブラウンとの折り合いが悪くなり、バンドを出たり入ったりした。

JBズを離れた後は、一時期、兄メイシオのグループ、オール・ザ・キングス・メンなどに参加。また、ジェームズ・ブラウンの1970年の『セックス・マシン』のアルバムもクライド、ジャボとともに参加。

1975年3月から1977年1月まで再度JBズに参加。この時期のレコーディングで、「ゲッタップ・オファ・ザット・サング」(1976年4月録音、5月リリース)にも参加。その後地元メリーランドに戻り、音楽教師などをしていた。1990年代にはメイシオや、フレッド・ウェスリー、アルフレッド・ピー・ウィ―・エリスのJBホーンズなどに参加したりした。

ジェームズ・ブラウンはバックバンドの歴代のドラマーの中でももっとも高い評価を与えている。

ジェームズ・ブラウンのドキュメンタリーの中でも、メルヴィンがジェームズ・ブラウンについて語っている。ブラウンに足元をみられてはいけない、という話をする。

James Brown - Mr Dynamite: The Rise Of James Brown


https://amzn.to/3DH4suA

17分35秒あたりから、ジェームズ・ブラウンがメルヴィンにインタヴュー
James Brown's Future Shock (1976) | Peabo Bryson Melvin Parker Dance Party


https://www.youtube.com/watch?v=jhfmPaZJw2k&t=21s

追悼の動画がまとめられて作られている。(約18分57秒)


https://www.youtube.com/watch?v=Laxb0sakHPk

このメルヴィンの死去により、ジェームズ・ブラウン・バンドの「3大ドラマー」(クライド(April 18, 1943 – February 18, 2017)、ジャボ(October 26, 1938 – May 1, 2018)、メルヴィン)いずれもが鬼籍に入ったことになる。

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■クライドとジャボの訃報

クライド・スタブルフィールド73歳で死去~伝説のファンキー・ドラマー
2017年02月27日(月)


https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12251433262.html

訃報 ジャボ・スタークス Jabo Starks ジェームス・ブラウン・バンド全盛期のドラマー。2018年5月1日アラバマ州モービルの自宅で骨髄異形成症候群と肺炎のため死去。79歳。60年代中期から70年代中期までジェームス・ブラウンのもとで録音、ライヴなどで活躍→https://goo.gl/9Ghtbn(続)→

ジャボは昨年亡くなったクライド・スタブルフィールドとともに、ダブル・ドラマーとして活躍。ジェームス・ブラウンの“Sex Machine,” “Super Bad”, “The Payback.”など多くのファンクの名作でドラムスを担当。後のファンクドラミングの基礎を作り上げた→

ジャボは2007年4月、スタブルフィールド、フレッド・ウェスリーらと丸の内コットンクラブに来日、ライヴを行っている→https://goo.gl/TMNDZEこの時は、ジャボとクライドが交互にプレイし、最後ダブル・ドラムスとなった。→

ジェームス・ブラウンの初来日1973年、二度目の1974年の来日にも帯同している。ジャボはブルーズをベースに、クライドはソウル・ファンクをベースにしたドラマーという特色があるが、ブラウン・バンドではどちらもファンキー・ドラマーとなった。

60年代初期ボビー・ブルー・ブランドに参加、その後65年頃にジェームス・ブラウン・バンドに移り70年代中頃まで参加。その後BBキングバンドに。2000年代に入りクライドとファンクマスターズを結成、CDを発売し来日した。18年3月のフロリダでのライヴが最後。

このNYタイムズの記事。ブラウン・ファミリーでは、ミュージシャンがステージで間違えると罰金を科していたが、ジャボは生涯一度も間違えたことがなかったが、逆にブラウンが間違えたことがあった。するとブラウンはジャボの方を向いて「気づいたな」と言った、という

LOSS OF A LEGEND Melvin Parker dead at 77 – Iconic drummer who played with James Brown passes away as Bootsy Collins leads tributes
Cheyenne R. Ubiera
0:26 ET, Dec 8 2021Updated: 1:14 ET, Dec 8 2021


https://www.the-sun.com/entertainment/4227443/melvin-parker-drummer-passes-away/
Iconic drummer who played with James Brown passes away as tributes roll in https://bit.ly/3DtVdhb

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